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女児スカートを盗撮、警察官を逮捕 神奈川(2007.7.18)

 小学生女児のスカートの中を盗撮したとして、神奈川県警監察官室は、県警鎌倉署地域課巡査(29)を県迷惑行為防止条例違反の現行犯で逮捕した。
 
 法の番人である警察官の不祥事が日常茶飯事になってきた。それには社会的地位の自覚が欠如していることに違いない。警察官は警察学校でハードな訓練を受けて、その特権や社会的責任を自覚するようになる。多くの警察官は重責を担っていることを知っているはずである。
 
 ショッピングセンターで遊んでいた女児のスカートの中に携帯カメラでのぞき込んだ巡査。取り押さえたのは女児の父親だった。まさか捕まえたのが警察官だったとは思わなかっただろう。きっと父親には警察官ではなく、うすら汚い犯人の顔としてしか映らなかったに違いない。
 
 この男には、巡査などという階級よりも、容疑者呼称がよく似合う。
 
 
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★ 警官を逮捕:スカートの中撮影、父親が取り押さえ 神奈川(毎日新聞・07/7/18)
 
 
 

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「湾岸署」誕生へ

 東京・臨海副都心地区に「東京湾岸警察署」が来年2月に誕生することとなった。同地区は埋立地であるが、いろいろな区が入り組んでおり、東京水上署、深川署、城東署などが管轄してきた。いずれも臨海地区から本署が離れており、人口急増に伴う措置として「湾岸署」の誕生となった。これら埋め立て地区を一気に管轄するもので、23区内では最も広い面積を担当することとなる。ちなみにお台場地区にある東京水上署の「お台場海浜公園駅前交番」は日本一長い交番名となっている。
 
 当初、仮称として「臨港警察署」としていたが、地域住民の要望に応える形で「湾岸」の文字を取り入れた。ただ「湾岸署」の場合、フジテレビ系のドラマ「踊る大捜査線」に登場する「湾岸署」と同じになり、同名を登録商標としているフジテレビとの兼ね合いもあったため回避策として「東京」の文字を入れた。
 
 警察署の名前は地域に根ざしたものを取り入れられるものとなっている。警視庁の場合、かつて葛飾区に本田署があったが、本田という町名がすでに消滅していることなどから、葛飾署と名称変更された。かつて大田区田園調布地区を管轄していた東調布署も、調布市を管轄する調布署と紛らわしいことから、田園調布署に名称変更された経緯がある。
 
 交番が地域に根付いているように、警察署もそうであった。大阪・あいりん地区を管轄する西成署は同地区のど真ん中にあり、労働者が気軽に訪れる場所でもあった。頼れる場所の象徴でもあったに違いない。新宿の繁華街を担当する新宿署もかつては旧地区名「ヨドバシ」と言われて親しまれた。
 
 地域住民との距離が近いことで、防犯や捜査の障壁が少なくなるだろう。それは町が一体となって犯罪を追い出すことができるからである。
 
 
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★ 東京湾岸署:来春、臨海副都心に誕生 お台場など管轄(毎日新聞・07/6/28)
 
 

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冤罪の男性

 富山県で強姦と同未遂罪で逮捕され服役していた男性が、のちに真犯人が現れたことにより無罪となった事件の再審初公判が富山地裁高岡支部であった。弁護側は、富山県警の犯人のでっち上げについて追求すべく、当時の取調官の証人尋問を申請したが、裁判長は却下した。
 
 男性は「冤罪が晴れたとは思っていない」とし、弁護団は「不当な捜査が闇に葬られた」と批判している。
 
 鳥取県警が逮捕した男の供述から真犯人が明らかになったが、もし、この男が捕まっていなければ、男性は言われなき罪を背負って生きていかなくてはならなかった。
 
 刑事裁判は被告を裁くことに重きが置かれ、事件の被害者や被冤罪者を救済する主旨ではないのが残念だ。しかしこれでは男性は救われない。今後は富山県を相手に国家賠償責任を問うことになるだろう。
 
 性的暴行事件は後を絶たない。しっかりと犯人を補足すべき重要な事件の1つである。本来であれば、1被害者と1加害者が公になればよかったのに、2つの被害者だけを出し、男性の人生を歪ませた富山県警と検察の幼稚な捜査であった。
 
 
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★ 冤罪男性、証人却下に怒り 検察側、無罪を立証(産経新聞・07/6/20)
 
 

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SAT隊員射殺の元組員逮捕へ

 愛知県長久手町で起きた、発砲立てこもり事件の容疑者である元組員の身柄が拘束された。この事件では、「家族が暴れている」との通報を受けて駆けつけた県警愛知署員が銃撃され重傷、それを救出しようとした県警特殊部隊(SAT)の林一歩警部(23=2階級特進)が狙撃され殉職した。SAT創設以来隊員の殉職者は初めてだ。
 
 確保されたのは元組員だが、暴力団がドンパチをやるのは、その相手が抗争相手の他の組であるということが多かった。一般人や警察官を狙えば、たちまち組は潰される。東京は皇居があることから、組員による発砲事案は暗に封じ込められてきた。
 
 それでも、長崎市長射殺事件、東京・町田の立てこもり事件など、発砲事件が多発している。銃が身近に蔓延していることをしることとなった。
 
 かつて福岡県警に捜査四課長(暴力団等を扱う部署)をも務めた古賀利治(故人)という人がいた。「福岡方式」と呼ばれた捜査手法は、あらゆる法令を適用し、小さな犯罪でも組員を逮捕した。
 
 「ヤクザというのは、暴力団というのは、所詮アウトローなんです。定職にも就かず、善良な市民から金を巻き上げる。いいところはひとつもないんです」。
 
 捜査当局にも期待したい銃の摘発だが、それと同時に違法行為はなんとしても許さない、そういう空気をつくることに協力するのは我々でもできる。
 
 県警本庁舎や県内警察署には半旗が掲げられた。事件の無事解決を祈っていた全国の人の心中も、半旗が掲げられていることだろう。
 
 若くして亡くなった、林警部のご冥福を心よりお祈りいたします。
 
 
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★ 籠城29時間、愛知の立てこもり・容疑者を緊急逮捕(読売新聞・07/5/18)
★ 元組員、両手挙げ自宅前に 捜査員、素早く取り囲む(朝日新聞・07/5/18)
 
 

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宮本巡査部長 死亡(2007.2.12)

 
 東武東上線ときわ台駅踏切で、女性を助けようとして電車にはねられ、意識不明の重体だった警視庁板橋警察署地域課巡査部長、宮本邦彦さんが亡くなった。板橋署には国家公安委員長や安倍首相も弔問に訪れた。
 
 板橋警察署の管轄する地域は住宅密集地であり、地域住民と接する機会が多いと思われる。地域住民のために尽力し、地域住民が回復を願い、同僚が祈る気持ちでいた中で、巡査部長は帰らぬ人となってしまった。
 
 宮本巡査部長はいつものように出勤し、家族に手を振って別れたのだろう。そしていつもと同じように帰ってくるものだと思われていたのだろう。危険と隣り合わせにいる職業とはいえ、このニュースを読んで誰もこうした結末は願っていなかった。
 
 こういうニュースを聞く度に思うことがある。神様というのは迎えに行く人を間違えてはいないだろうか、ということである。それが自然死ではない場合にその思いが強くなる。
 
 貴重な日本人が天国に召された。心よりご冥福をお祈りします。
 
 
☆ 安全な道を選んで偉業を達成した人はいない。 (ハリー・グレイ )
 
★ 「日本人として誇りに思う」首相、巡査部長を弔問(産経新聞・07/2/12)
★ 回復願う声届かず…宮本巡査部長の死に深い悲しみ(産経新聞・07/2/12)
 
 

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東武東上線の事故(2007.2.11)

 東京・板橋区でおきた踏切事故で、自殺願望のある女性を引き留めようとした、警視庁板橋署の宮本邦彦巡査部長が女性と共にはねられた事故で、全国から警視庁や板橋署にお見舞いの電話やメールが多数届いているという。
 
 自殺願望のあった女性を一度は交番に入れたが、興奮した女性はすぐに飛び出して、遮断機の下りた線路内に進入した。急行の止まらない「ときわ台駅」にスピードを落としきれなかった急行電車が突っ込んだ。女性は腰の骨を折る重傷、巡査部長は頭蓋骨骨折で重体だ。
 
 救出作業の中で、同僚が「おい、宮本!宮本!頑張れ!」と声を張り上げていた。
 
 警察官の不祥事が多い中で、宮本巡査部長は警察法にある「個人の生命、身体及び財産の保護」を完遂した。普段は周辺住民の困りごとに親切に対応していた巡査部長の早期回復を願う地域住民は多い。
 
 一般論だが、警察官が殉職すると、二階級特進ということがある。階級社会の警察では勲章になることだろう。しかし、こうして瀕死の状態になった警察官にも、そうした特進制度があるべきだ。昇進試験だけでは測れないような任務を遂行したのは明白だ。
 
 そういう資格のある警察官かどうか。ときわ台駅前交番に届けられている無数の折り鶴やお見舞いの果物の数がそれを証明している。今は宮本巡査部長の早期回復を祈る。
 
 
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★「死にたい」女性が踏切へ、制止の警官ひかれ重体(読売新聞・07/2/7)
★ 「止まってくれ」必死の追跡の果て… 東武東上線事故(産経新聞・07/2/7)
★ 「がんばれ宮本巡査部長」全国から回復祈る声(産経新聞・07/2/10)
 
 

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病んでいる聖職者

 
 もう教師や警察官が犯罪を犯しても驚くことが無くなった。一番モラルを持つべき立場の公職者がこれだと、モラルを守るべきなのは我々庶民なのだろう。犯罪に手を染めるときに躊躇が見られないのが昨今の事案の特徴だ。
 
 バラバラ事件の類も、昔は一般の人が加害者になることは少なかった。裏社会に住む者の残忍な犯行と相場が決まっていた。その相場があやふやになると社会が暴落するのである。暴落を押さえてきたのは、物事の善し悪しを教える先生と、法を遵守させる警察官であった。
 
 多くの公職者が一線で注力する中で、苦労を共にしているであろう同僚の顔は見えなかったか。当たり前のことを当たり前のようにすること。それを緊張感を持ってするのが社会に生きる人の責務だ。忘れてはならないのは、昭和の時代に公職者の犯罪は強く断罪されてきたことである。決して当たり前のことではなかったのである。
 
 
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★ 盗撮警官:ビデオでスカートの中、現行犯逮捕 奈良(毎日新聞・07/1/13)
★ 教師の逮捕、相次ぐ 新潟、静岡(朝日新聞・07/1/13)
★ 男性教諭が男子生徒にセクハラ 「スキンシップ」と釈明(産経新聞・07/1/13)
★ 初心を忘れた警察官(本ブログ・06/3/15)
★ 盗撮した先生(本ブログ・06/9/23)
 
 

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東京の警官殺害、時効まで100日

 東京の東村山市内を車で走っていると、東村山署が見えた。何でも平成元年に新築された庁舎だという。その3年後に同署管轄の最北端にある交番で悲劇が起きた。
 
 東京・清瀬市の旭が丘派出所で警察官が刺殺され、拳銃と実弾5発が奪われた事件は来年のバレンタインデーで時効を迎える。今年になってからもけん銃マニアの情報や不審者の情報が43件寄せられているという。逮捕に繋がる有力情報には懸賞金300万円が支払われる。
 
 事件当初に心配されていたことは、二次被害が起きるかもしれない奪われたけん銃の存在だった。幸いなことに使われた形跡はない。しかし奪われた大越晴美警部補(42)の命の存在は、同僚警察官や地域住民にとって無形の悲しみが残っている。
 
 当時の派出所という呼称は後に馴染みのある「交番」に替わった。交替で番をするからその名が知れ渡っている。周辺住民の代わりに番をしてくれた警部補の無念を晴らしてもらいたい。
 
 逃げ得など存在しない。そして、逃げている犯人の人生に今後何の得もない。時効が完成しても、警察官の銃を持っていれば銃刀法違反の状態が一生付きまとう。時効という存在は、犯人をもう一度あぶり出すチャンスであると信じたい。
 
 
☆ 臆病者は数の力を喜ぶ。しかし、勇敢なる精神をもつ者は、一人で戦うことを誇りとする。(マハトマ・ガンジー)
 
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★ 東京・清瀬の警官殺害、時効まで100日…捜査を強化(読売新聞・06/11/6)
★ 広報けいしちょう あの事件は今「無念のバレンタイン」(警視庁東村山警察署)
★ 警察官殺害 けん銃強奪事件(警視庁)
★ 悪魔の詩 翻訳者殺害、時効まで2週間(本ブログ・06/6/25)
★ 15年、時効成立(本ブログ・05/12/19)
★ ある受刑者の最期(本ブログ・05/8/26)
★ 未解決の事件(本ブログ・05/2/21)
 
 

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