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警察官3人刺される 東京・練馬(2006.10.27)

 近所の交番にある相談をしに行ったときに警察官と世間話になった。
 
「この市内では事件が多いのですか?」
「多いよ。特にひったくり。最近は物騒だから、こんなものをつけているよ」
 
 と、お腹を叩いて防刃チョッキの存在を教えてくれた。ただでさえ重装備なのに、夏場はこのチョッキも重いことだろう。
 
 東京・練馬区内で、路上で暴れている男が通報で駆けつけた警視庁石神井署員3人に刃物で切りつける事件があった。首や顔を切られた警察官は1人が重体だ。3人とも防刃チョッキをしていたが、1人はすき間のある脇腹を刺された。男は署員に発砲を受け、殺人未遂などの現行犯で逮捕された。
 
 今年、全国警察官の被疑者に対する発砲事案は、昨年の16件をすでに上回っている。制服の警察官であればその姿だけで威力を示しているものだが、それにもかかわらず警察官に抵抗、襲撃する者が増えているという現状だ。
 
 警察官職務執行法の改正が今年に行われたことも、けん銃使用がふえた理由であろう。それまで銃の使用は警察官が身の危険を感じたときなどに限られていたため、使用に躊躇する傾向があった。発砲後の上司への書類報告なども煩雑だったという。
 
 「日本の警察官は撃たない」という認識を払拭すべく改正された法律。銃の使用は現場の警察官に判断に一任される。
 
 荒れているマルヒ(=被疑者)と対峙するには常に危険が付きまとう。被疑者が警察官に対して抵抗する意思を示し、警察官がそれに認識したときに両者は緊張する。今回逮捕された男は下着姿で暴れていた。「普通ではない」被疑者を取り押さえた警察官3人はギリギリまで銃の使用を控えたのである。
 
 
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★ 警官3人刺され重軽傷、容疑の男逮捕 治療で釈放 東京(朝日新聞・06/10/26)
 
 
 

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2007年、警察官の大量退職

 
 犯罪が多様化する中で、警察の役割は大きい。2007年問題というのは、警察官大量退職時代を迎えることになるのだが、技術の継承が大きな問題となっている。一朝一夕にはいかない技術の伝承。
 
 東京・成城で5年前の暮れに起きた一家4人殺人事件では、警視庁管内の優秀な刑事30人が集められ、多くの警察官がその実況検分に加わった。未解決にしてはいけない事件である。殺人や少年犯罪、ハイテク犯罪など、科学捜査が武器になる事案もあれば、刑事のカンや「足で稼ぐ」ことも必要な犯罪捜査。
 
 各警察本部ではOBを活用した新人警察官の教育に力を入れていく方針だ。
 
 その一方で、成城の事件を担当した警部補が聞き込みをしていないのにも関わらず、「した」とのニセの報告書をしたことが発覚し処分を受けた。さらに、子どもの交通事故現場にいた母親のスカートの中をデジタルカメラで盗撮した巡査部長も現れた。
 
 いずれもベテランの警察官。新人の警察官はこうした先輩方の技術を教授してもらいたいのに、犯罪者の見本を見せつけられては士気の低下が危惧される。
 
 こうした不祥事を、人生の裏街道で生きているものがあざ笑っていることに気付いたほうがいい。
 
 
☆ 我々は学校のためでなく、人生のために学習すべきである。(セネカ)
 
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★ 07年問題、警察本腰 捜査の“勘どころ”伝授 東北(河北新報社・06/5/12)
★ 奈良県警の警官、被害者の母親盗撮(読売新聞・06/5/11)
★ 世田谷区の一家4人殺害、警部補が報告書ねつ造(読売新聞・06/5/12)
★ 2007年問題(本ブログ・05/7/15)
★ 未解決の事件(未解決の事件・05/2/21)
★ 水難救助された女児(本ブログ・06/5/5)
 

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水難救助された女児

 
 沖縄市の泡瀬というところで、女児(11)が川に転落し危険な状態であったところを沖縄県警交通機動隊の巡査部長に助けられた。巡査部長は救助後に女児を帰宅させると通常業務に戻ったという。
女児はその後、小学校校長とこの巡査部長の所在を探し、お礼の手紙を書いて送った。
 
「私は足がつかなくてこわかったです」
「この恩をわすれず、いっしょうけんめい勉強やスポーツをがんばりたいとおもいます」
 
 警察官が目の前で困っている人を助けるのは当然だし、警察官でなくてもそうするだろう。この巡査部長の功績は命を救ったことだけではなく、人を助けるということを身をもって女児に教えたことにある。女児にとってこの経験は、困っている人を助けるということを知った、かけがえのない経験をしたことになる。
 
 子ども(15歳未満)の人口は25年連続減少し、前年比18万人減の1747万人。子どもの割合が高いのは沖縄県であるという。こどもの日にちなんで総務省が発表した子どもの数である。
 
 
☆ 青春の持つエネルギーは、傷つく事を怖れているようでは、何事も成しえない(田宮虎彦)
 
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★ 手紙が職務の励みに 水難救助で女児からお礼(琉球新報・06/5/5)
★ 子どもの人口、25年連続低下(朝日新聞・06/5/4)
 

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初心を忘れた警察官

 警察官の不祥事が相も変わらず続いているが、よく報道で目にするのが不祥事を起こした警官が「依願退職した」というくだりである。
 
 自ら辞めるというものだが、懲戒免職(クビ)と違ってこの場合は退職金が支払われることになる。さらに警察本部内の厚生課からは、再就職先の斡旋までしてもらえるというから、民間の感覚と大きくずれている。
 
 こうした人たちは、警察官になろうとしたときの志を忘れてしまったのだろうか。今では階級は関係なく、上の人ですら犯罪に手を染める。日々、我々一般市民が相手にすることはないであろう人生の裏街道を歩いている者と対峙することが多い仕事。常に緊張感があるであろう制服警察官。愛媛県警でのwinnyによる捜査情報流出などもタガが緩んでいるとしか思えない。
 
 私たちが望んでいるのは、警察官が警棒や拳銃を重装備して強くなってもらうことではない。その存在に安心していることを忘れていただきたくないのである。
 
 
☆ 危機感足りてますか足りてませんか。 死ぬかと思うほど本気でやってますかやってませんか。 死ぬ気でやってみな。死なないから(出典不明)
 
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★ 公然わいせつ容疑、警察官を書類送検 埼玉県警(asahi.com/06/3/15)
 
 

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1年黙していた東京地検特捜部

  
 東京地検特捜部は元ライブドア関係者から事情を聞いて、約1年前から極秘に捜査をしていた。外に漏れれば、株式市場にも影響があり、特捜部では上級庁である、高検、最高検にも最後の最後まで黙っていた。
 
 そして4月の検事総長の会見では「不正がまかり通るようなことは許さない」との談話を発表した。この言葉の裏にラ社のことがあったかどうかは不明である。
 
 ラ社に特捜部が捜索をしてから、株式市場は大混乱。幹部の検事も「ここまで混乱するとは思わなかった」と言っており、別の検事は「だからいつまでもだらだらやるわけにはいかなかった」とも言う。
 
 「巨悪は眠らせない」といったのは元検事総長。今回の捜査対象が巨悪か否かというのは、その後の混乱ぶりを考えれば一目瞭然である。
 
 
☆ 40年間法を執行していく中で、私が見てきた何千という犯罪者たちにはひとつの 共通点があった。「 誰もが嘘つきだった」(エドガー・フーバー/アメリカの元FBI長官)
 
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15年、時効成立

 「容疑者」という呼称をマスコミが使い始めたのが89年の12月であるという。それまでは、名前を呼び捨てにしていた。当時この「容疑者」といちいち報道機関が被疑者に対して付けることに違和感を感じていた。呼び捨ての方が、社会的な制裁になると思ったからだ。
 しかしそれも、捜査機関が逮捕状を執行して補足し、送検し、裁判で有罪が確定するまではあくまでも「疑いのある者」の状態。マスコミが呼び捨てから「容疑者」の呼称を付けることには理解が出来るし、もう慣れた。
 札幌でのOL殺人事件が15年の公訴時効を迎えた。北海道警は延べ6万人の捜査員を投入したが、殺人の嫌疑をかけられた男(37)は逃げ通した。彼は今日から堂々と交番に行って道を尋ねることも出来てしまう。
 この報道の一部引用。
「殺人容疑で指名手配された無職の○○○○(報道では実名)容疑者(37)が捕まらないまま19日午前0時、時効が成立」
とある。時効が完成したのに、「容疑者」とついているのである。
 なるほど、公訴時効は成立しても、マスコミはその嫌疑の真偽が分からない状態である以上、「容疑者」という言葉を使うことが出来るわけだ。
 「疑わしきは罰せず(無罪推定)」という言葉があるが、これは逆にいうとこの場合、「罰することはないが、疑いが晴れないまま」という解釈も出来る。
 15年間逃げ通した男は、刑事訴追はされなくても、マスコミには容疑者呼ばわりをして一生を送ることになる。全国にいる2400人以上の指名手配犯のみなさん、死ぬまで陰を背負って逃げ通していってください。
 
 
☆ 人生でしていることはただ年を取ることだけ――そういう人が時々いる(エド・ハウ)
 
  
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警備という仕事

 
 紀宮さまと黒田慶樹さんがご結婚、「内親王」は民間人になり、黒田清子さんとなった。
 
 気になっていたことがあった。それは昨日まで皇族だったかたが、民間人になることでそれまでの警備はどうなるのか、ということである。普通の主婦になるといっても、突然警護がなくなるのはいささか不安が残る。
 
 皇族の警護は警察庁の直系機関である皇宮警察が行ってきた。それを都内を管轄する警視庁の警衛課が「当分は要人として」引き継ぐのだという。そして警護といっても、これまでのような物々しいものではなく、女性警察官らが目立たないように清子さんを警護する。
 
 警護や警備の仕事は大変である。人の命や財産を守るために身を張っての仕事。街で見かける現金輸送の警備員も時代を反映してか、防弾(防刃?)チョッキに警棒、ヘルメットでの重装備である。他人のみならず、自身の身も守らなくてはいけないわけだし、そうした神経を使うことは大変な苦労である。
 
 幼少期から空手をやっている友人がいる。先日「蹴り」を披露してもらった。別の人に的を持ってもらい、そこを一撃である。このとき驚いたは蹴りの威力だけではない。蹴りを入れる時の最初から最後までを、的を見るのではなく、的を持った友人の目を見ていたことに驚いたのである。
 
 警護や警備にあたるのは人間。それを支えているのは、敵を見逃すことのない「目」という装備なのである。
 
 
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★  紀宮さまと黒田慶樹さん、ご結婚(読売新聞)
★  紀宮さま 結婚後も当分は要人として警視庁が警備(毎日新聞)
★ 皇宮警察本部 
 
 

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’05 春の交通安全運動実施中

 
 現在、春の交通安全運動期間中だ。政府のポスターには卓球の福原愛ちゃんが登場、「愛・おもいやり・ゆずり愛」と標語が掲げられている。警視庁のポスターには松平健さん、「交通ルールとマナーを守るのが、僕の安全リズムかな」となっている。
 
 警視庁のもう一つのポスターが「便利になった」「危険になった」という文字が大きく書かれているポスターである。
 
 私たちは利便性を追求し、空間・時間短縮を可能としてきてそれを受け入れてきた。便利なことはいいことである。もっと昔からあれば・・・というものも少なくない。そして、それを扱う最後の人は生身の人間である。使い方を間違えないように、短縮されて見落としてしまったものも気づくようにしてみたい。
 
 
☆乗り物は速くなったが、人は孤独になった。知識は増えたが、豊かな感情をなくした。(映画「独裁者」)
 
★ 警察庁 平成17年春の全国交通安全運動
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