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振り込め詐欺を撲滅せよ

 あたかもビジネスのような被害額の多さ。年々「振り込め詐欺」の被害は増えている。そんな中、警視庁は現金自動出入機の防犯カメラに写った「出し子」と呼ばれる現金引き出し役の画像を公開した。画像は4月初旬〜6月中旬に、都内葛飾区や台東区などのコンビニなどで現金を引き出した男ら2人。
 出し子の画像公開は通常は令状を取ってからのことで、異例の措置といえる。今年には千葉県警が出し子の画像を公開し、逮捕にこぎ着けたことがある。警視庁捜査2課では、「現金引き出し時が、容疑者が顔を見せるほぼ唯一の機会」とし、情報提供を呼びかけている。
 情報提供は、振り込め詐欺ホットラインへ(03-3501-2967)。 
 振り込め詐欺撲滅月間が10月から始まっている。警察庁では「事後的な検挙だけでは多発する犯罪は抑えられない。やはり、発生を抑止する対策を講じる必要がある」として、同庁、金融庁監督局長、全国銀行協会会長との3者会談を設け、ATM対策を中心に犯罪を許さない「環境作り」を進めることにした。
 
 全国の被害の2割以上が集中する東京都では、警視庁が無人店舗を中心に、約1000カ所のATM周辺に機動隊員らを配置し、高齢者への声かけに加え、不審者への職務質問を徹底するという。目標は被害発生の半減。
 この作戦は都内江東区の深川署管内で試行したところ、被害が激減したことなどから導入された。約1万人の民間ボランティアにも協力を求めるという。金融機関でもATM対策が始まっている。山陰合同銀行(松江市)は、通話中の携帯の電波を認識すれば、警告灯を点滅させて注意を呼びかけ、行員が駆けつけるシステムを採用した。
 
 振り込め詐欺グループも摘発逃れの工夫を凝らしているという。アジトは2、3ヶ月で移動し、鍵を管理者らに無断で付け替える、出前を取っても部屋の中の様子を見られないよう外で受け取る、といった具合だ。
 
 このため、警察当局は通常の詐欺捜査に当たる刑事部の警察官はもとより、アジトの摘発ノウハウなどがある公安部員も動員し、詐欺集団の摘発に臨んでいる。
 被害者は「振り込め詐欺のことは知っていた」というが、「騙されていることには気がつかなかった」ということが多い。高齢の方と距離を遠くして住んでいる方は、もう一度本人確認の方法、連絡方法、親子じゃなければ分からない話題を話してみる、などの対策を講じたほうが良さそうだ。
 振り込め詐欺で代表的な「オレオレ詐欺」のみならず、還付金詐欺や、振り込ませずに自宅まで取りに来るものもある。ちょっとでもおかしいなと思ったら、躊躇することなく110番した方がよいだろう。
 手配写真をよく見てください。近くにいませんか、こういう人相のワルいやつが。
 
 
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★ 振り込め詐欺の「出し子」はこの男たち 警視庁(朝日新聞・08/10/1)
★ 振り込め詐欺:百回企て成功ゼロ 未遂で4人組逮捕 東京(毎日新聞・08/10/2)
★ 「振り込め詐欺撲滅月間」初日に被害4件 警視庁「恥忍んで」発表(産経新聞・08/10/2)
 
 

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間違えた警察

 長野県岡谷市のスーパーマーケットで万引きをした”少年”が窃盗の現行犯で逮捕された。ところがその後の調べで少年ではなく少女(17)であることが判明した。
 長野県警岡谷署によると、少女は実在する少年の名前や住所が記載された運転免許証を持っていたため、同署では「全く気付かなかった」としている。免許証の写真は少女本人であり、偽造の形跡もないことから、交付の際に不正があったと見て調べている。
 
 どの段階で女性と分かったのか興味深いところである。捕まった少女は署内で男としてしばらく通したことになりる。見た感じもボーイッシュだったのだろう。見た感じ男の子のような女性であれば、免許証申請書に写真を貼り、写真撮影で名前を呼ばれたところで見抜けないかもしれない。名前も中性的な名前、例えば「かおる」「ひろみ」「ゆう」などならば、そのまま通してしまいそうだ。
 それにしても免許証交付の時点でも見抜けなかったのだから、これは困ったことである。窃盗で発覚したからよかったようなものの、犯罪者集団が身分を偽るようなことに使っていたら大変なことである。
 見抜けなかったと言えば、静岡県伊豆市内の”死体遺棄事件”もそうであった。発見者である男性が、袋から出ている”女性”の体を少し離れて棒でつついた。「感触がある、死体だ」。所轄署である大仁署員が駆けつけ初見で”死体”と断定。”死体遺棄事件”と断定し、現場に規制線を張り巡らせた。
 
 通常、すぐに犯人が判明するときなどは所轄署だけで捜査をするが、静岡県警本部から捜査一課員や幹部も到着、鑑識課員も指紋採取や遺留品の捜索を始める事態となった。もちろん”凶悪事件”にほかならないからだ。大仁署内では記者会見の準備も進んでいた。
 ところがである。検案室に運ばれた”遺体”は寝袋に入れられており、それを開けると”人形”であった。「頭髪と足先しか出てなかったために間違えた」と釈明する県警関係者。
 人形はシリコン製で人間と同じ大きさの物は30万円から100万円ほどするのだという。見つかった人形は168センチ54キロで、「弾力や見た目で少しでも”本物”に近づけるのがこの業界の生命線。いくら警察でもパッと見ただけでは分からないだろう」と”人形”業界関係者は言う。
 
 このままでは収まりが悪い静岡県警は警察業務を妨害された「悪質ないたずら」とし、偽計業務妨害で捜査を始める。ほどなくして大仁署に初老の男性が現れた。妻と死別し寂しさを紛らわすために人形を購入したこと、騒ぎは分かっていたがなかなか名乗り出ることができなかったこと、息子と同居することになり、こういう”人形”を持っていることが恥ずかしかったことを話した。
 精巧に作られた人形をバラバラにすると余計に騒ぎになり、またシリコン製のために焼却も困難だったという。結果として人目につく場所に捨てたのは「心臓が悪く重い物を遠くまで運べない」からだという。同署はいたずらの意図はなかったとして、廃棄物処理法違反容疑で書類送検して決着した。
 万引きをし、”偽装”免許証を所持していた悪意のある少女、寂しさを紛らわした結果に”死体遺棄”した悪意のない男性。警察の仕事は一筋縄でいかない案件もあるものだ。
 
 
☆ 孤独――訪ねるにはよい場所であるが、滞在するのには寂しい場所である(ヘンリーショー)
 
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★ 窃盗容疑で逮捕発表の「少年」、実は「少女」だった…長野(読売新聞・08/10/1)
★ 【衝撃事件の核心】「人形殺人」でメンツ潰した静岡県警…不法投棄の男の悲しい事情とは(産経新聞・08/9/27)
 
 

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大阪・西成警察署前で労働者200人が騒動(2008.6.14)

 
 平成2年10月、大阪市西成区萩ノ茶屋の通称あいりん地区で、労働者数百人が西成警察署前に集結、暴動に発展する事件があった。暴動のきっかけとなったのは、同署刑事課に所属していた40代の巡査長が暴力団員から賄賂を受け取っていたことが発覚し逮捕された事による。それ自体は直接労働者に関係はなかったが、日頃から日雇い労働者の日当を暴力団員にピンハネされていたことに対する不満、それが巡査長に渡ったという思いから労働者の怒りが爆発したもの。
 
 抗議の群衆に対して大阪府警は機動隊を西成署周辺に配置、石や火炎瓶を投げる群衆に対して盾で防戦していた。しかし群衆に警察署が囲まれたことにより、交通事故処理にも出動できない事態になった。身内の不祥事が発端となっているだけに気勢の上がらない大阪府警だったが、暴動は近隣の商店への略奪や駅に放火などエスカレート。さらには、無関係な若者たちがこれに加わっていることで防戦から検挙へと強い姿勢で臨んだ。この暴動で数十人が逮捕されて5日間続いた暴動は収まった。
 
 いわゆるドヤ街である同地区周辺は治安があまりよくなく、白昼堂々と違法なビデオソフトが売られていたり、覚せい剤の密売が行われていたりする。先日も焼きいも屋に扮した暴力団員が覚せい剤密売をしていたことが分かり逮捕されている。
 
 そして昨日の午後5時半ごろ、日雇い労働者ら200人が西成署前に集結する騒ぎがあった。西成署員が近くの飲食店で無職の男性に暴力を振るった、という抗議であった。大阪府警は機動隊員数百人を動員し、投石などをした7人を公務執行妨害などの現行犯で逮捕した。同署は「男性に対する暴行の事実はない」としている。
 
 西成署は全国の警察署でも稀有な存在であるといえる。あいりん地区にあり、労働者が気軽に立ち寄る場所として存在。かつて「防犯コーナー」という部屋が1階にあり、そこに労働者が立ち寄っては話をしていくという光景があった。あえてこの警察署を赴任希望する警察官もいた。近くの公園では労働者のためにイベントが開催され、洋服などを無償で提供、こうした催しにも同署は協力している。
 
 それゆえに、平成2年の暴動のきっかけとなった警官の汚職は労働者にとって許せないことだったのだろう。その暴動のとき、盾を持って静かに並んでいる機動隊まで2メートルくらいの所へ来て、投石をした車いすの女性の姿は印象的であった。
 
 
 
★ あいりん労働者ら200人が警察署前で騒動、6人逮捕(読売新聞・08/6/13)
 
 

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中国系犯罪集団、組織化進む 「怒羅権」(ドラゴン)が勢力伸ばす

 80年代から90年にかけて都区内東部で「怒羅権(ドラゴン)」と呼ばれた暴走族が暴れていた。彼らは中国残留孤児の子どもや孫。日本に帰国したのはいいが、言葉の壁などで日本の生活に馴染むことが出来ずにその一部が犯罪に走った。
 
 ひったくりや窃盗、暴行に傷害、パトカーへの襲撃、最寄り駅を縄張りとする暴力団員にも鉄パイプなどで襲撃した。当初の地元の人たちはその荒れっぷりに「最初はかわいそうな子達だと思ったけど、ちょっとやりすぎで許せない」とした。彼らを内偵捜査していた警視庁の捜査員も「尾行していることに気付かれたらと思うと背筋が寒くなる」と言っていたほどであった。
 
 地元の警察署長が「これ以上放っておくわけにはいかない」と、「ドラゴン」壊滅作戦が始まる。警視庁少年一課(現:少年捜査課)と地元の警察署はドラゴンのメンバーを傷害などの容疑で次々と検挙していった。
 
 その彼らが成人になり、中国系の犯罪グループを結成することとなる。東京の繁華街で「みかじめ料」(用心棒代)を要求、拒否する中国人経営の店に報復として暴行を加えるなどし、警視庁に逮捕された。警視庁は日本の暴力団とトラブルになる可能性もあるとして警戒をしている。
 
 日本の正式な在留許可を持つ彼らが犯罪者となってしまったのには、中国人に対する偏見や差別があった。日本の学校に編入しても言葉が通じない。ばかにされることに我慢が出来なくなり、同級生に暴力をふるう。学校は中退、そんな彼らの一部が集まり「日本社会と権力に対する怒り」という意味で「怒羅権」の文字があてがわれた。
 
 もちろん、残留孤児の子どもや孫がすべて犯罪に走るわけではない。しかし彼らを受け入れる学校や地域社会の正しい理解と寛容さが無かったことは否めない。罪を犯して反省する者もいる。彼らに対する厚い支援が必要だった。
 
 警察当局はドラゴンの取り締まりをいっそう強く進める方針だ。
 
 
☆ 思いやりをもって行動しなさい。しかし感謝されることを期待してはいけない。(孔子)
 
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★ 同胞狙い「みかじめ料」…中国系犯罪集団の組織化進む(読売新聞・08/6/5)
 
 

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東京湾岸署が開署 東京・お台場地区など管轄

 東京・お台場地区を若いころ車で通ったことがあるが、船の科学館以外何もない殺風景な場所であった。都市開発というのはすごいもので、その数年後にあっという間にお台場エリアとして観光名所となった。
 
 その頃、東京水上警察署の前を通りかかった。古い建物で趣がある。東京湾に面しているこの警察署は陸上の事件事故のみならず、東京湾の水上・河川の一部をも管轄する警察であり、警察署という呼称を用いたのは東京・警視庁管内で最初の署であった。
 
 東京水上署の特殊な仕事としては水上死体の収容というものがあり、年間100体を超える。もう一つの特徴としては都区内で唯一、管轄区域が複数の区にまたがっているというものだった。大田区・品川区・港区・江東区と、水上地区を管轄する水上署ならでは。
 
 近年、いわゆるお台場地区の人口急増に伴い、複数の警察署で管轄してきたこのエリアをまとめて管轄すべく、東京湾岸警察署の開署となった。署員数は370人で中規模署としてスタートである。ちなみに大きな繁華街を管轄する新宿・渋谷・池袋などの警察署は600人以上の大所帯である。同署の開署に伴い、東京水上警察署はその歴史に幕を閉じる。
 
 中規模署といっても、東京築地市場の移転予定地区である豊洲付近、東京五輪の誘致予定であるこの地区を管轄するとなれば、その責務は大きい。署の庁舎自体が観光スポットとなりつつあるようで、署員の方々もその士気が高まることだろう。
 
 
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★ 織田裕二さんが祝電! 湾岸署が業務スタート(産経新聞・08/3/31)
★ 東京湾岸警察署ホームページ
★ 「湾岸署」誕生へ(本ブログ・07/6/29)
 
 

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土浦の8人殺傷事件、なぜ県警は防げなかった

 男の容疑者(24)は警戒していた茨城県警土浦署員の前を素通りしていた。土浦市のJR荒川沖駅周辺で起きた8人殺傷事件で、警察は殺人容疑で指名手配をしていた男の犯行を許す形となった。
 
 「早く捕まえてごらん」という本人からの110番通報を受けた県警は、携帯からの発信記録から、つくばエクスプレスの各駅に捜査員を配置し警戒していた。事件が起きた荒川沖駅周辺にも8人の私服警官を配置したが、変装した男は堂々と警官の目前を素通りした。
 
 その直後、惨劇が始まった。改札付近にいた巡査が突然頭部を切られ、近くにいた別の巡査に事件の発生を伝えた。この瞬間に男は逃走、被害者を次々と出す結果となった。
 
 この茨城県警の警戒態勢がおかしい。防刃チョッキを着けて臨んだ体制であったが、全員が無線機を所持しておらず、携帯電話で個別に連絡することとなった。けが人の救助に追われた捜査員は男を駅周辺から逃がしてしまい、県警本部に入った第一報は一般人からの110番通報だった。
 
 この時に無線機を所持していれば、当然のことながら事件の発生は警戒中の捜査員全員に一斉に伝わることになる。殺人容疑で手配中の犯人を捕捉するのに、これでは8人の捜査員がいた意味がない。情報の伝達が一斉にできない携帯電話では、捜査員は8人ではなく1人で対処するのと同じ事である。
 
 制服の警察官を配置しないところにも疑問を感じる。制服というだけで抑止力となりうる場合がある。少なくとも銃や警棒を装備している制服警察官であれば、突然の惨劇に対する被害を最小限に抑えられた可能性もある。最後に刺されて亡くなった男性の命は救えたはずだ。
 
 男は犯行後、現場から300メートル離れた無人の交番にいるところを逮捕された。男を簡単に逃がしたことで、さらに被害者を増やした可能性も否定できない。県警は170人の体制で警戒していたというが、本当は荒川沖駅に配置されていた8人の捜査員だけで逮捕できた事案であった。警官の目の前で一般のかたが犠牲になったことを茨城県警は重く受け止めなければならない。
 
 
★ 容疑者、張り込み警官の目前を素通り(読売新聞・08/3/24)
★ 死亡の被害者は首をひと突き 明確な殺意「たまたま見かけたので刺した」、土浦市の8人殺傷事件(産経新聞・08/3/24)
 
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少年に銃向けた警察官停職(2008.3.14)

 
 2000年、長野県諏訪署の巡査部長が、ミニバイクで二人乗りをしていた少年を発見、追跡し捕まえたときに「死んでみるか」と拳銃を突きつけた。巡査部長はその後、特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕され、同日付で懲戒免職となった。このときの長野県警上層部の対応の早さには驚いた。この当時、神奈川県警から始まった“警察の不祥事”が報道されていた時期でもあり、不祥事に対して強い態度に出たものと思われた。
 
 ところが地域住民の反応は違うものだった。巡査部長は交番勤務で勤務熱心であり、地域住民のよき相談相手でもあり良き理解者だった。そのため「処分は重過ぎる」「悪いのは暴走少年のほう」と、5000人の嘆願署名が集まった。
 
 似たような事件が東京で起きた。警視庁滝野川署の巡査長が、「路上でたむろしている少年がうるさい」との通報を受けて現場に行ったが、なかなか立ち去らず反抗的な少年3人に「移動しないと殺すぞ」と銃口を向けた。警視庁はこの巡査長を特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検、1ヶ月の停職処分にした。
 
 しかし長野の件と同様に地元住民から滝野川署に「警察官を馬鹿にしたような(少年の)行動は許せない」などといった巡査長擁護の電話やメールが200件近くあったという。
 
 この2つの事件には共通点がある。発覚したのは“被害者”の少年の訴えからだった。自分たちの行為を棚上げしてわざわざ電話で警察に抗議するところには疑問を抱くが、長野や東京の少年たちも警察官の言うことに従えば問題にならなかったことであり、2人の警察官も銃を抜かなかったら事件にはならなかったよくある事案であっただろう。
 
 善悪を注意できる大人が少なくなり、それをできる赤の他人は警察官だけになっているともいえる。それだけにこうした事件はなんとも歯がゆい。気が収まらない。
 
 巡査長は「もし、あの状況に戻れるなら、相手が折れるまでとことん説得します」と反省しているという。
 
 
☆ 世の中に悪が栄えるのは、我々がノーと言う勇気を持たないためである。 (S.スマイルズ)
 
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★ 少年に銃抜いた警官を停職 警視庁(読売新聞・08/3/14)
★ 拳銃抜いたおまわりさんに支援メール相次ぐ(読売新聞・08/3/14)
 
 
 

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大阪市内でカーチェイス 27歳男逮捕 大阪府警(2008.1.23)

 大阪市内で指名手配中の男(27)がパトカーを振り切り逃走、車3台を次々乗り換えて市内中心部を暴走の末に逮捕される事件があった。男は21日に大阪府警西署のパトカーに体当たりして逃げており、公務執行妨害で指名手配されていた。
 
 23日に信号無視をしている車を通行人が発見し110番通報した。車のナンバーから大阪府警は21日の手配車両と知り、警察官2,200人、車両460台、ヘリコプター1機を投入して追跡を開始。府警警察官数が2万2千人なので、実に10分の1がこの捕り物に携わったことになる。ちなみに隣の奈良県警警察官総数が2,300人である。
 
 逃走中、男は福島区内で福島署員に運転席側の窓ガラスを警棒で割られ、右手に手錠をかけられたが振り切って逃走。西区内で無人のトラックを盗んでさらに逃走を続けた。しかし中央区難波の千日前通りで運転を誤り、阪神高速の橋脚に衝突、府警機動捜査隊員らに取り押さえられた。多数の警官に取り囲まれても頭突きをするなどして抵抗した。
 
 まるでテロでも起きたかのような事態だが、逃走車両は御堂筋や歩道、商店街を暴走するなどした。けが人が出なかったのが奇跡的である。朝日新聞の記事リンクをみると、写っているパトカーから「天王寺署」「南署」「機動警ら隊」などのパトカーが集結しているのが分かる。まさに府警を挙げての追跡だった。
 
 気になる点が一つある。それは車を3台乗り継いだことである。どの車もカギがつけっぱなしであったがゆえに男の逃走を許した。カギがついたままの車は盗まれた挙げ句に犯罪に使われることが非常に多い。これがテロでも企てようとしていたのなら背筋が凍る。運転されるかた、車から離れる際は施錠を忘れずに。
  
 
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★ ヘリ1機・パトカー460台動員 大阪都心で大捕物(朝日新聞・08/1/23)
★ 御堂筋でカーチェイス 盗難車乗り継ぎ2時間以上(産経新聞・08/1/23)
 
 

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