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そのまんま東 宮崎県知事に

  
 最近欲しいと思っているのが、長時間座っていても疲れないイスである。腰が痛くて、今のイスだと少しばかり辛い。どこかに安価で疲れにくいイスはないものだろうか。
 
 芸能界を引退して宮崎県知事選に臨んだ、そのまんま東氏が当選した。芸能人の応援も断り、地元宮崎県人に戻る覚悟だった。前知事の談合事件をうけて出馬した氏は、多くの無党派票を獲得したと思われる。
 
 大学のある講義で一度だけ氏と隣り合わせになったことがある。いつもは定刻に着座している氏が試験の時に限って遅刻してきた。その時に隣に座った。長いす長テーブルなので、「すいません、すいません(イスを動かして隣に座っていいか)」と低姿勢。有名人なのに、素朴な感覚だったことを覚えている。
 
 氏は「知事室のイスはパイプイスみたいなのがいい」と述べた。タレントが知事になると、前長野県知事の田中康夫氏のように庶民的なアピールが必ずあるが、大事なことは知事のイスではなく、宮崎県民が座っているかもしれないパイプイスを良いイスにしてあげること。そして出馬する前に「談合は必要悪」と発言したことは注意が必要だ。後に撤回したが、発言が政治家生命を縮めることになる。
 
 座り心地のよい宮崎県にするために、どういう手腕を発揮するかが注目される。
 
 
☆ 一人でも反対があれば橋をかけない。その代わり、みんなで泳いで渡ろう(フランツ・ファノン)
 
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★ 知事公用車は廃止、席はパイプいす 東国原氏が意向(朝日新聞・07/1/22)
★ 東氏当選 タレント候補脱却の陰に20代ブレーン集団(産経新聞・07/1/21)
★ そのまんま東ホームページ
 
 

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子供たちに「自転車免許」

 最近、自転車を運転する人たちのマナーの悪さが目立つ。携帯を持っての前方無視、「止まれ」で止まらない、人混みの中をすれすれに疾走するなど、危険だと思った経験をされる人も多いだろう。
 
 今は自転車の運転教育を受けている人が少ないのだろうか。小学校の時に警察官が出向き、正しい自転車の交通マナーを教わったものなのだが。近所には交通公園なるものもあって、信号機や踏切があり、そのコースを自転車で走るのが楽しかった。
 
 ところで、自動車免許証そっくりの自転車の免許証を子供たちに交付する自治体が増えているという。本物の免許証と同じサイズで、子供たちは実技と学科試験を受ける。子供たちも「免許証」を手にして大喜びだそうで、持っていることで交通規範の自覚が生まれるという。
 
 歩道を歩いているときと、自転車に乗るとき、自動車に乗るときではそれぞれ視界が違う。徐々に別社会にいる意識を持っていなくてはならない。その意識が薄れたときに事故は起きる。
 
 タレントの風見しんごさんの長女が登校途中にトラックにはねられ亡くなった。この時に問題なのは、トラックの運転手が本来走ってはいけない時間帯にスクールゾーンを走行していたという事実である。道路の標示や標識を守ってさえいれば防げた。
 
 無知と無関心が街を走っていることの恐怖である。
 
 
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★ 児童に自転車免許“普及” 安全運転の自覚促す(産経新聞・07/1/18)
★ 風見しんご目の前で娘事故死(朝日新聞・07/1/18)
 
 

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夕張の成人式

 7日に北海道夕張市で成人祭が行われた。4月に再建団体になる同市には新成人91人が集まった。
 
 昨年は市側から60万円の予算が組まれていたが、経費節減のために今年はたったの1万円。「なんとかしよう」と立ち上がったのは夕張の新成人だった。
 
 19歳の女性専門学校生は実行委員になる旨を市側に伝え、手作りの成人祭を完成させた。一任された当初、市側からはなんの連絡もなく、「どうして協力してくれないんですか?」と涙ながらに訴えた。
 
 その後、市の担当者も前向きに開催会場などに協力してくれるようになった。女性のバイト先のコンビニに募金箱を設置、また、全国からも200万円を超えるカンパが集まった。
 
 成人祭には現在夕張に住んでいない若者も戻ってきた。91人の若者は20歳の節目を自ら立ち上げた。こうした若い力が明日を動かし、今年を動かして、将来を形成していく。夕張にはこういう体力が残っていた。成人の節目を与えられることなく自ら作ったのである。
 
 おぼつかない足取りの振り袖もご愛嬌。でも、大人の第一歩はみんながそうだった。
 
 困難も多いと思いますが、頑張ってください。そして全国の新成人のかた達、おめでとうございます。人生のキリ番を踏みましたね。
 
 
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★ 夕張市:成人祭に新成人91人出席 全国から励まし(毎日新聞・07/1/7)
★ 北海道夕張市(本ブログ・06/12/30)
★ TDLに行ったことのない「辛口」コラム(本ブログ・06/1/14)
★ 新・成人(本ブログ・06/1/8)
 
 

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北海道夕張市、財政再建団体に

 総務省の発表で、日本の人口のピークは2004年の1億2783万人だということが分かった。少子高齢化で、日本の人口は減少する。先進国でありながら子供は増えることなく、将来的には高齢者を支える人員に負担がかかる計算だ。
 
 人口の多さがイコール豊かさではないが、マンパワーが国を作るのは事実だ。人口を体重に例えるならば、この国はやつれてしまったのではないか。過剰なダイエットが必要な脂肪をそぎ落としてはいないだろうか。
 
 国を健康体にするには、国という体の細胞組織である「人」が活性化されない状態が続けば、憂うべき将来しか見えてこない。好景気に沸いているのは表部分の一部であり、激やせしている自治体も多い。
 
 北海道夕張市はかつては炭鉱の町として11万人の人口を誇っていたが、炭鉱事故、ハコモノ行政の失敗などの財政悪化で財政再建団体、すなわち民間でいえば倒産してしまった。現在の人口は市として道内3番目に少ない1万2千人ほどである。
 
 各種公共料金の値上げ、福祉施設や図書館などの公共施設は軒並み廃止される。その他のサービスもカット、残された住民は苦境に立たされ、今年に入ってから転出者が続出している。
 
 市議会は市の将来を守るためにどうするつもりか。税金の値上げと公的サービスのカット。民を守るための再建案は全く聞こえてこない。金は天下の回りものというが、夕張市民には最低限の生活保障すら回ってきていないのである。
 
 社会的弱者に希望を持たせるべく奔走すべきである。議員の力というのをこういうときに使わなくて何に使うのか。
 
 
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★ 日本の人口ピーク、04年12月の1億2783万人(読売新聞・06/12/27)
★ 破たん・夕張市に一定の支援、視察の総務相が意向(読売新聞・06/12/29)
 
 

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兵庫・小野市に「いじめ担当課」(2006.12.18)

 兵庫県小野市は来年度から、いじめ問題を専門に扱う「いじめ担当課」の親切を決めた。学校のみならず、福祉施設での高齢者間のいじめ、虐待やDVにも対応するという。
 
 全国的にも初めてであろうこうした試みは、いじめ問題撲滅に一役買うことになるだろう。学校の中で教師に相談しても解決せずに苦しんでいる子供たちが多いことを考えれば、学外で専門機関があるのは心強い。迅速な対応が期待できる。
 
 市民の要望をすぐにやる「すぐやる課」という部署が全国の自治体に存在するが、その先駆けは千葉県松戸市だ。当時の松本清市長(薬のチェーン店「マツモトキヨシ」創設者)が始めたことである。
 
 役所というのは、問題をどこに持ち込んでいいのか分かりにくい部分がある。問題が起きたときに、たらい回しされることなくすぐに対応してくれるのは、市民との距離を近くする上で有効なことだろう。
 
 「いじめ担当課」は心強いが、本来ならば当事者の周辺環境だけで解決すべき問題である。それが機能していないところが何とも寂しいことではある。
 
 
(2015/11/18追記)
小野市ホームページを見ると、現在で該当する部署はない模様です。ご承知おきください。
 
 
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★ 子供・恋人、いじめ何でも対応、兵庫・小野市が担当課
 
 

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図書館で「切り抜き」「線引き」横行

 
 読みたいと思った本に巡り逢うのは、運命の人を探すくらいに大変であり、少しばかり楽しい作業である。やっとの思いで見つけた本と過ごす数時間というのは楽しい。ところが最近、全国の公立図書館で図書に線を引き、写真などを切り抜く行為が横行しているという。信じがたい行為である。
 
 東京・世田谷区の図書館で、若い女性がファッション雑誌の写真を切り取っていた。見つけた職員が注意すると「どうしていけないんですか」と逆に質問されたというから驚きだ。
 
 言うまでもないことだが、図書館の書物は公共の財産だ。これに傷を付ければ、他人が迷惑することを考えなくなってきている。これは若い世代のみならず、中高年層にも広がっているというからマナーの欠落ぶりは著しい。
 
 コピー&ペーストは自分のパソコンの中でのみ許される行為。もしかすると、ネット感覚の意識が現実世界をも巻き込もうとはしていないだろうか。ネットはネット、現実は地に足の着いたルールで形成されている。個人主義が引きこもり状態になり、対「集団」から目を背けてはいないだろうか。
 
 彼らは常識をも切り取り、偏った線引きをしているのである。冒頭で「信じがたい」「驚きだ」「言うまでもなく」と書いた。彼らには何が信じがたくて驚きなのか分からないのだろう。自分以外の人や物は大した存在に思えないのかもしれない。もう子供の意識は卒業していただきたい。
 
 家庭で良いこと悪いこと、常識非常識を学び、凛と生きている人たちにとっては理解不可能な事件である。最近は酒を提供する店で「車は運転しません」という誓約書を書かせるところもある。図書館も「本を傷つけません」という一筆を書かなくてはならなくなるのだろうか。
 
「どうしていけないんですか」という人に聞きたい。
 
「どうしてやるんですか?」
※器物損壊罪・・3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料。
  
  
☆ 一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない者にとっては善でもなく悪でもない(スピノザ )
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★ 図書館の本、傷だらけ…「切り抜き」「線引き」横行(読売新聞・06/12/12)
★ 崩れる「公」意識(本ブログ・06/11/1)
 
 
 
 

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防衛「庁」が「省」へ昇格へ

 防衛庁が防衛省に昇格される法案が衆議院で可決され、通過した。参議院で審議された後に正式に発足する見通しとなる。これまで自衛隊の最高指揮を執っていたのは首相であるが、有事の際の手続きが煩雑で、トップダウンに時間がかかった。省に昇格することで迅速な対応が期待できるという。
 
 イラクの自衛隊派遣など、自衛隊は一定の国際協力を評価されている。国際平和維持活動(PKO)などに迅速な対応ができることは、国際社会で日本が生きていくための重要な仕事である。
 
 防衛省になると軍事国家になるのではないか、という向きもあるだろうが、日本海で北朝鮮による不審漁船が侵犯してきたとき、海上保安庁の巡視船が発砲したことがあった。当時の海上保安官は「これは大変なことになる」と感じたという。国際問題に発展するかもしれない事案に「海の警察」ではその任務に限界がある。あの時、海上自衛隊がすぐに動いていたら、事態は変わっていたかもしれない。
 
 多くの国が軍隊を持ち、防衛省なみの権限のある組織がある中で、防衛庁でやりくりしてきた日本を誇りに感じていた。
 
 それは日本国憲法9条で、
 
 1 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
 
 2 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
 
とあるからだ。これは日本国民の心の中にある不文律である。防衛組織が昇格してもこれだけは変わることがないことを期待したい。
  
 
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★ 防衛「省」昇格法案、衆院通過 来年1月発足へ(産経新聞・06/11/30)
★ 8月15日(本ブログ・06/8/15)
 
 

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「全国都市緑化ぐんまフェア」観覧車は必要?不要? 伊勢崎市

 買い物をしようとし、割引券があるとお得感も手伝って衝動買いをすることがある。しかし、本当に安く済ませるためには不要なものは買わないことだ。これならタダですむ。
 
 第25回全国都市緑化ぐんまフェアが、平成20年に開催される。前橋市と伊勢崎市の共同開催だ。そのサテライト会場として、伊勢崎には波志江沼環境ふれあい公園が選定されている。テレビで見ると、沼があって周りはのどかな田園地帯。ここに「北関東一」の観覧車が建設される予定だ。
 
 しかし、伊勢崎のこのような場所に観覧車というのは、場違いな感が払拭できない。テレビの取材を受けていた主婦も逆に記者に質問していた。「こんな半端な田舎に観覧車ができて、あなた東京から来る?」
 
 確かに観覧車1つ乗るために伊勢崎に、というのは想像できない。市側にテレビ局が取材を申し込んだが取材拒否。そして街頭アンケートでは、観覧車建設賛成よりも、反対よりも、「計画自体を知らない」という市民が多いことに驚いた。多額の税金が投入されようとしているのに、周知が徹底されていないのだ。
 
 伊勢崎市は平成の大合併で、境町や東村などと合併した。10億近い建設費の7割に合併特例債が当てられ、3割は伊勢崎市が負担する。
 
 非公開で行われた、建設反対住民への説明会では住民側が「合併特例債7割も3割も税金じゃないか」と怒っていた。このまま計画が議会で承認されると、年明けには建設着工となる。波志江沼から1,7km先には毎年7000万の赤字を出している華蔵寺公園遊園地観覧車がある。計画の観覧車が火の車となって回り始めてはいないだろうか。
 
 
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★ 日本最古の屋上観覧車が最後のとき(本ブログ・05/7/16)
★ 伊勢崎の観覧車建設 大阪の業者選定(東京中日新聞)
★ 【新観覧車】群馬・伊勢崎市 環境ふれあい公園(FWGP)
★ 第25回全国都市緑化ぐんまフェアの概要(前橋市)
 
 

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