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都会の死角で起きた暴行事件

 
 女子高校生が東京の私鉄車内で痴漢行為の被害に遭ったあと、終点の新宿駅近くの公衆トイレで暴行された事件は、痴漢・強姦という女性を辱める犯罪がエスカレートしただけではなく、多くの人が行き交う都会の中の”死角”で起きた事件であった。
 
 犯罪心理に詳しい新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は「人が大勢いることで、責任が分散してしまい、逆にマイナスに働くことがある。他人が危険な目に遭っているのにもかかわらず、助けを出さない、援助行動をしない『冷淡な傍観者』になってしまう」と指摘する。さらに、「都会ではさまざまな現象が起きているため、他人のことには首をつっこまず、トラブルに巻き込まれないようにする『都会のマナー』が存在する」と語る。
 
 過去にも同様の犯罪は起きている。06年8月、JR西日本の特急車内で、解体業の男(36)が20代女性の隣に座り、「声を出すな。殺すぞ」と脅してわいせつ行為に及んだ。さらに男子トイレに女性を連れ込み乱暴した。新宿の事件同様に犯行態様がエスカレートした。それだけではなく、他の乗客約40人がいたにもかかわらず、男が「何を見とるんじゃ」と怒鳴ると、男を制止するなどした人はいなかった。男は別の強姦事件で滋賀県警に逮捕されたが、この事件で採取されたDNAが一致したことから大阪府警にも逮捕された。直接注意できなくてもこのご時世、携帯電話で通報するなど方法があったはずであるが無理だったのか。
 
 04年10月、電車内で女子生徒を取り囲んで体を触るなどしたとして、男子高校生ら4人が大阪府警に強制わいせつ容疑で逮捕された。車内には数人の大人がいたが、被害の女子生徒によると「怖くて声も出なかった。気づいていたのに誰も止めてくれなかった」と泣きながら話した。
 
 94年10月、岡山県立高校の女子生徒2人が下校中のJR車内で酔っぱらいにからまれて、スカートをめくられたり顔を殴られたりした。女生徒2人は泣きながら途中下車した。この時も車内に50〜60人の乗客がいたが誰も男を制止することはなかった。
 
 しかも驚くべきことに、車内に乗り合わせた客の中には女生徒の通う高校の校長と教頭がいたことが判明、「背もたれがあって何が起こっているのかわからなかった」と話し、「自分の学校の生徒がからまれているとは考えてもみなかった。生徒を守ってやれなかったことは残念で、本人らには謝った」と釈明した。「下校中」は先生でもなく、正義ある大人でもなくなっていた。(※1)
 
 80年から90年にかけて「車内暴力」という言葉が頻繁に使われて報道された。そして今、周りに人が大勢いる衆人環視の元で行われる犯罪が増えてきているような気がする。それはこうしたわいせつ事件のみならず、暴行や窃盗、そして強盗が堂々と行われている。新宿の暴行事件で逮捕された会社員には高校に通う娘さんがいるそうである。同じ年頃の子供を持つ親として、犯意がひるむことはなかったのだろうか。
 
 冒頭で”死角”と書いたが、死角となっていたのは公衆トイレという物理的なものではない。危険に対して無知であり、他人に対して無関心な我々が”死角”そのものであった。
 
 93年3月、千葉県船橋市内を走行中の私鉄車内で、前に座っていた暴力団員風の男の指の入れ墨を何気なく見ていた男子高校生が、「何を見ているんだ。はっきり言え」と、本をぶつけられ、土下座を強要されるなどの暴力をうけた。高校生は泣きながら土下座をして謝り続けた。
 
 すると、乗り合わせたパートの主婦(48)が「学生さんが泣きながら謝っているのにひどい」と口を開いた。「あんたのような格好をしていれば、誰だって見るわよ」と、男を一喝。男は「分かりました。もう二度としない」と頭を下げて下車した。他の乗客からは「よかった」「勇気がありますね」と歓声が上がった。主婦は「ぶたれる覚悟はできていたけど、怖かった。当たり前のことをしただけです」。(※2)
 
 
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★ 4人で痴漢、周りは知らぬふり(本ブログ・04/11/30)
★ 【衝撃事件の核心】痴漢→婦女暴行 巨大ターミナルで”見殺し”にされた女子高生の悲劇(産経新聞・09/11/14)
★ 電車で痴漢の後に公衆トイレで暴行 強姦容疑で49歳会社員を逮捕(本ブログ・09/10/31)
 
※ 参考
(※1=読売新聞・大阪朝刊・94/10/20)
(※2=読売新聞・東京朝刊・93/3/5)
 
 

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警視庁 ”有害情報提供サイト” 統括事務局設置

 インターネット上で違法な情報を取り扱っているサイト対策として、警視庁はこれまで各課で対応していた違法サイト情報を集約する統括事務局を設置した。事件として積極的に立件し、サイト管理者に速やかに削除を求めるなど指導を強める方針。
 
 違法サイトには、銀行口座の売買、違法薬物の売買、児童ポルノ、売買春関連など多くの違法サイトがあるが、実際に犯罪に手を染めるものを摘発することができても、サイト運営者を罰することのできる法令が存在せず、責任を問うことができなかった。同事務局は「管理者を摘発するために警察庁と法改正についても協議していきたい」としている。
 
 サイトの管理者が管理責任を負う事を定めた法律は、01年に可決・成立した「プロバイダ責任法」がある。これは、サイトに個人の権利を侵害するような書き込みがなされ、被害者がサイト管理者に削除の請求をし、サイト運営者が書き込み者に対して削除要請をするもので、書き込み者がこれに応じないまま7日間が経過した場合「迷惑防止措置」として該当する書き込み削除をすることができる。その場合にサイト運営者は「表現の自由」に対する賠償責任を負わないとしている。
 さらに、書き込み者の発信情報(IPアドレスなど)の開示を、被害者がサイト管理者に請求することができる。ただしこの開示請求が請求者(被害者)の権利を著しく侵害した場合に限られ、その判断はサイト管理者による。表現の自由を著しく侵害したり、誤って発信者情報を開示する可能性もある。そのため、サイト管理者が迷った場合は開示しなくてもよく、この場合も賠償責任を負わない。
 
 サイト管理者というのは、ホームページ、ブログ、掲示板、mixiのような日記やコミュニティなど、不特定多数が閲覧可能な状況にあるものを指す。「2ちゃんねる」などではこれまで個人の権利侵害が訴訟に発展した例もあり、削除要請に応じなかった管理者の損害賠償責任が問われた。
 
 本ブログでも個人の権利を侵害しないように表記には気をつけているが、コメント欄に心ない書き込みがあることがある。以前は削除対応していたが、今後は積極的に当局に通報しようと考えている。つい最近、同一人物と思われる書き込み者のIPアドレスから大阪のプロバイダを割り出し通報した。これが海外からだとお手上げだが、国内からの書き込みに対しては積極的に応戦しようと考える。
 
 話を元に戻すが、警視庁の言う「違法サイト」では隠語なども使われていることから、サイト運営者を直ちに摘発することができなかった。サイト運営者もチェック・承認後に情報を更新するなどの措置を施した方がいいかもしれないが、必ずしも善意ある運営者だけではないことが問題だ。犯罪情報の場を提供しているのであれば「教唆」「ほう助」などに相当するような法令整備が望ましい。
 
 違法サイトについては、「匿名通報ダイヤル」で情報提供を受け付けている。
 
 警察庁によると、今年上半期のネットワーク利用犯罪摘発数は以下のようになっている。(カッコ内は昨年同期比)
 
詐欺706件(+123)
児童買春・児童ポルノ法違反(児童ポルノ)194件(+83)
児童買春・児童ポルノ法違反(児童買春)174件(-110)
出会い系サイト規制法違反184件(+25)
青少年保護育成条例違反154件(-57)
わいせつ物頒布等53件(-42)
 
※「プロバイダ責任法」=正式名称は「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に対する法律案」
 
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 ーーー 今年4月には「インターネット利用環境整備法」も施行 ーーー
 
 今年の4月1日、有害情報から子供たちを守るための「インターネット利用環境整備法」が施行された。
 
・保護者は有害情報を排除すべくフィルタリングソフトなどの利用により、18歳未満の子どものインターネット利用を適切に利用する能力習得促進に努める。携帯電話やPHSを購入して使用させる場合には、その旨を事業者に申し出る。
 
・事業者はフィルタリングを利用しやすいように販売する。
 
・サイト管理者は、有害な情報発信があった場合、子どもが閲覧できないような措置をとり、保護者からなどの問い合わせを受け付ける窓口の整備などの努力義務がある。
 
 などとなっている。パソコンや携帯電話などからのネット利用に対して、その利便性の陰に有害情報を提供する存在がつきまとう。捜査当局も摘発に力を入れているが、まずは身近な存在である親御さんの意識を啓発する法律の施行と言えるだろう。
 
 かつては有害番組などを見ていると怒られた。親がフィルタリングになっていたが、携帯電話の出現により、さまざまな情報を手のひらに入れることが可能となった。子どもは”必ず間違える”という意識のもとにフィルタリングサービスの利用、そして家族で話し合うことが重要だ。
 
  
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★ プロバイダ責任法とは(IT用語辞典・01/11/22)
★ 青少年インターネット環境整備法等について(内閣府)
★ 8サイトに「有害情報」閲覧者の年齢確認求める 警視庁(朝日新聞・09/5/1)
★ 「違法サイト」指導へ 警視庁が統括事務局(産経新聞・09/9/28)
 
 
 

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店に「なぜ捕まえた」 万引き少年を擁護する親たち

 万引きで捕まえられた少年を見たことがある。都内の繁華街にあるCDショップ。私服の警備員に引きずられるように出てきたのは、一見すると普通の子供であった。むしろ私服の警備員があまりにカジュアルな格好をしていて、そちらのほうに驚いた。万引きというのは窃盗罪という立派な犯罪であるが、罪の意識の希薄さが実行した少年のみならず、その保護者にも及んでいる。
 
 「通報されて子供がショックを受けている」、「商品を子供が取れるような場所に置いている店のほうが悪い」、「いくらですか?代金を払えばいいんでしょう?」。万引きした子供の親が、こうした理不尽な苦情を言ってくるケースが増えている。
  
 書店などで作る業界団体「日本出版インフラセンター」の試算では、大手書店14社の万引き被害は年間約40億円。総売上の1.4%に相当する。店側も私服の警備員や万引き防止システムなどを導入するが、大きな書店でなければそこまでコストをかけることも出来ない。本の売り上げは定価の2割程度であることが多く、薄利多売であるのが実情だ。ゆえに万引き被害は書店にとって死活問題となっている。
 
 警察庁によると、今年上半期に万引き(窃盗容疑)で摘発された少年は前年同期比8.2%増の13,726人。うち警視庁が1月から7月に都内で検挙した少年は46.4%増の2,565人で、全国でも群を抜くという。同庁が428人の万引き少年に行った意識調査で、「ゲーム感覚」「(捕まったのは)運が悪かった」との回答が4分の1にのぼった。同庁では「少年だけでなく、保護者を含めた全ての世代に『万引きは犯罪』という認識を持ってもらうことで、他の犯罪抑止につなげたい」としている。
 
 万引きのニュースを聞くと必ず思い出す事件がある。03年1月、神奈川県内の書店で起きた悲劇がそれである。店主は万引きをした中学生の少年を発見。反省の態度を示さなかったことから警察を呼んだ。警官が任意同行を求めたところ少年は逃走。近くの遮断機をくぐったところで電車にはねられて死亡した。
 
 そのあと書店には「人殺し」、「なぜ警察を呼んだ」などの非難が殺到し、店主は一時休店を決定した。その後、書店や新聞社などには非情な非難に対する抗議、店主への激励が寄せられた。
 

「正義という仮面を付けた暴力。自分の姿を見せずに正義のふりをして人を傷つける、そんなやり方が通ってはならない」
 
「記事を見て大変ショックを受けた。非難に負けては万引を助長しかねない。辛いとは思うけれど、営業をずっと続けて欲しい」
 
「自分の息子も万引きを働いた。書店からの連絡で身柄を引き取りに行ったときは情けなくて頬をひっぱたいたが、もっと悪いことを犯す前に早く捕まって良かったと思った」
 
「少年の父親が謝罪したことを知って、立派な父親だと思った」
(以上、読売新聞朝刊・03/2/3)

 
 こうした声に支えられ営業を再開した店主だったが、その5ヶ月後、結局閉店することとなった。店主は再び万引きを目撃、注意することが出来ず「もうどうしてよいか分からなくなった」との理由だった。
 
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
 最近コンビニで買い物をした。家に帰ってレシートを眺めてみると、購入したキュウリ1点がそこには印字されていなかった。正直に言えば、申告すべきかちょっと悩んだが結局後日、コンビニにレシートを持参した上で、事情を説明して店長さんにキュウリの代金を支払った。その額、105円。「なんか万引きしたみたいでいやだったので」というと、店長さんは「いえいえとんでもない、こちらのミスですから」と恐縮されていた。
 
 当たり前のことをしたに過ぎないが、少なくとも、105円くらいいいじゃないかと思って放置していたらきっと後味が悪い。たかだか105円だが、農家のかたに生産されて、運搬されて、町のコンビニに並び、従業員の収入になるもの。そんなふうに考えるとなおざりには出来なかった。
 
 万引き少年を擁護する保護者の中にはこういう者もいるそうだ。「なんで捕まえたんですか。万引きに気付いたなら、通報する前に諭すべきでしょう」。本来、その諭す役目をするのが親である。往生際の悪い人間というのはいつの時代もみっともない。保護者というのは、何でもかんでも保護することではない。降りかかった不運から守ってやることのみならず、脇道にそれてしまったらそれを軌道修正するのも保護することである。
 
 「たかが万引きくらいで」— そのセリフ、寝食を惜しんでペンを走らせている作家の方々の前で言えますか。
 
 
☆ 人生は一冊の書物に似ている。馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、賢い人間はそれを念入りに読む。なぜなら、彼はただ一度しかそれを読むことが出来ないのを知っているから。(ジョン・パウル)
 
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★ エコバッグ使った万引が増加 対応に苦慮(本ブログ・09/8/8)
★ 万引き親子に裁判官が苦言(本ブログ・06/6/30)
★ 万引につぶされてしまった本屋(本ブログ・05/6/16)
★ 「店が悪い!」万引現場に”モンスターペアレント”(イザ!・09/9/26)
★ チョコ1個万引で実刑 罰金刑から一転、仙台高裁(イザ!・09/9/8)
 
 

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痴漢一掃に集中作戦 JR線などで 警視庁など各府県警

 警視庁は14日から5日間を痴漢被害防止週間として、JR埼京線、山手線、中央線や私鉄など、痴漢被害が多発する路線で異例の集中取り締まりを行う。被害が減らず、痴漢仲間を募るサイトが同庁が確認しただけでも100以上存在、集団で加害行為に及ぶなど犯行が悪質化していることを受けてのことだ。警察庁も全国の捜査幹部を集め、取り締まりの徹底を求める方針。
 
 警視庁は、スリ担当の捜査員を加えた数人編成の特別チーム約10班を電車内に潜入させる。スリ捜査員は犯人の目つきを見ただけで、スリか痴漢か区別がつくという。不審な行為に目をひからせて、現行犯逮捕を目指す。数人編成でいることで”誤認逮捕”も防ぐことができる。警視庁以外でも、首都圏の県警や大阪、兵庫、愛知などの府県警ではすでに同様の特別チームを編成している。これに加え、主要駅に機動隊員や制服警察官を巡回させて「見せる警戒」で犯罪抑止に努める。
 
 千葉県警などでは鉄道警察隊などに、犯人の手に着いた繊維片や、被害者の着衣に残された手がかりを採取する機材を備える。痴漢やスリは現行犯でないと逮捕が難しい。そのためこれまで逮捕した被疑者が裁判で無罪判決になったり、被害者も供述の変遷が見られるなど、物証の確保が重要になってきたが背景にある。
 
 埼京線や中央線は殺人的な混みかたをする。かつてこの路線を通勤に使っていたときは、職場に着いたときにはヘトヘトに疲れた。現在は都内でも珍しく混雑率が低いとされる井の頭線がのどかに感じる。警視庁によると、今年6月までの痴漢の検挙は708件で、埼京線内の被害が最も多く、全体の11%を占める。警視庁では「無罪判決で捜査が萎縮して被害者を泣き寝入りさせるようなことがあってはならない」と語気を強める。
 
 「●●線で痴漢をする会」といった内容のサイトがネット上に存在する。特定の駅、路線、車両を指定して見知らぬ者同士が集まり、電車内で女性を囲んで犯行に及ぶ。被害者の恐怖と怒りは止まないであろう。こうしたネット上のサイトに刺激されてわざわざ静岡から上京して犯行に及んだ男もいた。警視庁ではこうしたサイト運営者に削除要請している。
 
 痴漢行為は都道府県の迷惑防止条例で規制されている。東京都の場合、第5条第1項「卑わい行為」の規定を取り締まることになる。
「何人も、人に対し、公共の場所または公共の乗り物において、人を著しくしゅう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない」とある。
罰則は、6月以下の懲役又は50万円以下の罰金。
常習の場合は 2年以下の懲役又は100万円以下の罰金
となっている。
 
 なお、犯行がエスカレートし、暴行・脅迫を用いた場合は刑法の「強制わいせつ罪」が成立する。罰則は6月以上10年以下の懲役である。冤罪も確かにあるが、被害者数が数字となって公になるのは氷山の一角である。
 
 女性の皆さん、被害にあったら相手の手を思いっきり引っかいてあげましょう。あなたのツメに残った男のDNAを警察はのどから手が出るほど欲しがっています。その時に捕まらなくても、別の機会に捕まる可能性もあります。規範意識のない者というのは何らかの犯罪に手を染めますから。
 
 不審者には目を光らせたい。女性だけではなく、善意の殿方も。
 
 
☆ 愚者が賢者から学ぶより多くのことを、賢者は愚者から学ぶ。(Marcus Porcius Cato)
 
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★ 痴漢バスター集中警戒 埼京線や山手線で警視庁(朝日新聞・09/9/12)★ 「痴漢サイトに刺激され…」実行相次ぐ、掲示板100超(読売新聞・09/9/8)
★ 許すな痴漢!せいはんざいから身を守る(警視庁)
 
 

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覚せい剤、大麻、逮捕者続出 大麻のガーデナーも やまない薬物汚染

 ジャズトランペッターの娘が覚せい剤取締法違反(使用)で14日、警視庁愛宕署に逮捕された。
 
 逮捕されたのは、無職の女(37)で、13日夜に、東京都港区浜松町の路上で挙動不審だったことから愛宕署員が職務質問、尿検査で陽性反応が出た。容疑を認めているという。同署では入手経路などを追求する。
 
◆ 和歌山では摘発件数増加
 
 薬物事件がやむ気配がない。有名大学の学生らが大麻で次々と逮捕されると、有名人の子供や有名人本人の薬物事件が明るみに出ている。大麻は安価でその症状が覚醒剤の禁断症状に比べてわかりにくい。和歌山県警組織犯罪対策課の捜査員は「大麻は薬物の入り口になりやすい」と話す。昨年、和歌山県内で摘発されたシンナーなどの全薬物で摘発された数は150人。今年はすでに100人だという。
 
 覚醒剤と違って行動の変化がわかりにくい部分があるが、県内の中毒者が「飛べると思いこんで」ナイフで体を切りつけて飛び降り、重傷を負う事件も発生。「精神に異常を来すのは間違いがなく、身近な人からの通報が必要」と県警では呼びかけている。
 
◆ 大麻を”ガーデニング”の男も逮捕 東京で2件
 
 東京・江戸川区の葛西臨海公園内で大麻を栽培していたとして、警視庁組織犯罪対策5課と葛西署は、大麻取締法違反(栽培)の疑いで、同区中葛西のアルバイトの男(27)を逮捕した。調べによると男は、今年の春ごろから7月28日までの間、同公園内の雑木林で大麻草約8本を栽培した疑い。水や肥料をやるなどの”世話”をしていたが、公園を訪れた男性が「大麻ではないか」と通報して明らかになった。
 
 東京・稲城市の多摩川河川敷で大麻を栽培し、密売したとして、警視庁組織犯罪対策5課と多摩中央署は、大麻取締法違反(営利目的譲渡)容疑で、府中市是政、運転手の男(37)を逮捕した。男は平成17年頃から大麻を吸うようになり、自宅で栽培していたが、昨年ごろから多摩川河川敷へ移し、同僚の男性会社員(36)ら3人に大麻を売った疑いがある。付近の住民の通報で発覚した。
 
 地球温暖化のこともあり、緑の少ない都会に緑を増やすことは素晴らしいことである。刑期を終えたら栽培の技術を生かして、町の緑化に貢献していただきたい。
 
 
☆ 失った富は勤労で、失った知識は勉学で、失った健康は節制や医学で取り戻せるが、失った時間は永久に取り戻せない(サミュエル・スマイルズ)
 
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★ 若者にはびこる大麻 摘発件数大幅増加 和歌山」(イザ!・09/8/14)
★ 葛西臨海公園でも大麻栽培 肥料やりまで 警視庁が逮捕(イザ!・09/8/14)
 
 

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エコバッグを使った万引が増加 対応に苦慮

 エコバッグを使った万引が各地で横行している。スーパーのかごをカートで押しながら、安い商品はかごに入れるが、値段の高いものは持参したマイバッグに入れ、安い商品だけ精算をしてから何食わぬ顔で店外に出るという。
 
 ”エコ”と名が市民権を得てしまったがために、エコバッグの利用を断るわけにも行かず対応に苦慮しているという。しかし札幌のあるスーパーでは「エコバッグ禁止」を打ち出した。「薄利でやっている以上、死活問題。苦渋の決断だった」と店の責任者は言う。
 
 万引被害はどこの店でも頭の痛い問題である。被害額は月に百万円単位におよぶこともあり、防犯カメラや私服の警備員を配置するにしてもコストがかかる。そこへきてエコバッグが問題になってしまった。
 
 そもそもエコバッグは環境に優しいのか疑問がある。もともと石油成分として商品にできない成分は廃棄されていた。石油コンビナートの煙突からモクモク出ていた煙はそうしたものだった。しかしその廃棄していた成分を有効利用しようとして考えられたのがポリエチレン、そこからポリ袋と呼ばれるようになり、レジ袋として市民権を得た。もともと捨てていたものなので、レジ袋は無料で我々が手にすることができるのだ。すなわち、レジ袋というのはエコの優等生なのである。
 
 その一方で、エコバッグを作るとなると、石油の商品として利用できる主成分を使うこととなり、汚損などで買い換えが進めばそれだけ「良い石油」をどんどん消費することになる。「良い石油」の主力成分は、洗濯機、掃除機などの家電製品、車の内装などに使われる強化プラスティックであり、この成分は”人気”なのだ。
 
 それに加えて、レジ袋を使わないとしたところでどうしてもゴミ袋は必要となる。レジ袋を使わないということが100%進んだと仮定すると、無駄に石油やコストを消費することになる。
 
 それでもレジ袋を使いたくないという個人的な理由で使わないのはいいことだと思うが、地域レベルや国レベルでそれを成せばどうなるだろう。とりあえず、エコバッグを使う人の心得としては、スーパーに入ったら折りたたんでおいて、清算後に広げて使うのがマナーであろう。
 
 
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★ 「マイバッグ万引」相次ぐ エコブーム逆手、対策に難しさも(産経新聞・09/8/7)
★ 缶ビール552本、堂々と盗む 宮崎・都城(本ブログ・09/6/20)
★ 「大麻欲しさに万引」の被告に、「バカ」と裁判官(本ブログ・09/4/17)
 
 

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ひとびとを泣かせる愚か者たち

 これまでの人生で、他人名義の賃貸マンションに自由に出入りし、部屋で裸の女性に渡された何だか分からない固形物を飲んだが、それを一緒に飲んだ女性の様子が変なので、蘇生措置をした後に怖くなって自ら119番通報をすることなく、友人に電話してから同じマンションの別の部屋に逃げた、そんな経験をしたことがないし、そんな人を聞いたことがないので分からない。
 
 婚姻の経験がないが、夫婦の関係が複雑な関係があってうまくいっておらず、自称プロサーファーとなって、覚醒剤に手を出したという経験もなければ、そんな人は周りにいない。
 
 都内の中学校副校長が、覚醒剤の使用で逮捕される事件があったが、この時はさすがに「世も末だな」と思った。こうなると、暴力団員がひったくり犯を捕まえたなどの美談でも作ってくれない限り、全く驚くことはない。世の中、悪い人ばかりになってしまった。
 それはちょっと言いすぎた。
 
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
 6日に広島で64回目の原爆の日を迎える。9日には長崎だ。原爆を落とした米兵は「原爆の後遺症として辛い思いをしている人たちが今もいるとは知らなかった」という。しかしその一方で「戦争を終結させるために原爆投下は必要だった」とも言う。
 
 オバマ大統領は「…as a nuclear power , as the only a power to have used a nuclear weapon , the United States has a moral responsibility to act. We cannot succeed in this endeavor alone, but we can lead it….」「核兵器を使用した唯一の核保有国として、行動すべき道義的責任がある。我が国だけではできないが、世界をリードする用意がある」と核廃絶宣言をした。
 
 では我々が歴史に汚点を残すことなく、未来に負担をかけないようにするにはどうしたらよいのだろうか。広島の「平和記念式典」で、子供代表による「平和への誓い」のメッセージが印象的であった。世界を平和にするためにはいじめやけんかをなくすこと、と話したことだ。大きな憎しみに変わる前に、小さな争いごとを無くそうという子供たちのメッセージだった。
 
 小さい争いなら被害も小さくて済む。大きな争いになれば、悲しみは計り知れない。朝太陽が昇り、夕方には沈んでいく、そんなごく平凡な日常を創っていかなくてはならない。
 
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
 話は冒頭に戻る。逮捕された俳優の容疑者は依然として容疑を否認している。のりピーの夫は「自分で使うために持っていた」と容疑を認めた。それぞれあんなに良い奥さんをもらっておきながら、薬物に手を出すというのはいい年をして何をしているのだ。
 
 そしてそれぞれ男の子がいる。これから未来を託すべき自分の子供に何て言うつもりなのか。どんな顔をするつもりなのか。それとも子供のことなど忘れたか。もし忘れたのならば、自らの未来も創ることはできないであろう。あとは惰性で生きるのみだ。
 
 行方不明の、のりぴーが心配だ。父の友人が、のりぴーの上京当時に、のりぴーが何度か家に泊まりに来たことがあると教えてくれた。「とっても可愛い子だったよ」と。時期的に福岡から東京に出てきたころだ。そののりぴーは現在、山梨県内で消息を絶っている。
 
 何も悪いことしていないのに、不運というのは時として降らなくてもいい人たちの上に降ってくる。そしてそれを降らせている愚かな者というのは、身近な存在であることがとても悲しい。身近な平和の灯火を保つことが重要だ。平和を祈願するための炎は力強く煌煌と燃えているが、戦火は人々にとって脅威でしかない。我々1人1人の中にある灯火を消すようなことがあってはならない。
 
 
☆ 家族を大切にしない奴は男じゃない。 (映画『ゴッドファーザー』 )
 
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情報流出どう防ぐ 盗聴、盗撮、データ盗難

 警視庁が顧客情報流出事件で逮捕した男の容疑は、CD1枚(65円相当)を盗んだことに対する窃盗罪だけであった。CDには顧客情報が149万件含まれており、うち5万件分を名簿業者に32万8000円で売り渡していたにもかかわらず、たった1枚のCDに対する立件だった。捜査幹部は「情報が会社のCDではなく、私有のCDであったら窃盗容疑での立件は難しかった」と話す。
 
 ここで問題になるのは、情報の持ち出しに関して法令では何の規制もないことにある。「情報窃盗罪」のような法令の制定を考えなければ、今後もこうした犯罪は止まないことだろう。情報を持ち出したことについて罪に問うことができるとすれば、今回のような窃盗罪の他に、窃盗行為に伴う不法侵入罪、強盗罪、業務上横領罪などもあり得る。サーバーやパソコンに不正に侵入すれば不正アクセス禁止法違反がある。データの入ったCDやUSBメモリなどを紛失する事案も多いが、それ自体が罪に問われることはない。
 
 
 試着室、脱衣所、トイレに露天風呂、こうした所が盗撮の被害に遭っている。ネットで検索するといとも簡単にそうしたサイトが出てくるが、同時にあまりにも無防備に盗み撮りされていることに驚く。盗撮カメラは小型のもので、小さな場所あれば簡単に設置することができる。カメラが小型なのは、携帯電話に付いているカメラを見れば、その小型化に納得がいってしまう。最近ではペン型で録画機能を備えたものもあり、その辺にあるボールペンにまさか盗撮されているとは気付くこともない。
 
 盗撮行為は都道府県の迷惑防止条例で禁止されており、犯罪として摘発が可能である。しかしスカート内盗撮はよく報道されるが、脱衣所などの盗撮が摘発されるケースはあまり聞かない。それでもそうした小型カメラを仕組むということは、不法侵入の罪も成立することが多いであろう。海外のあるホテルではシャワー室内が盗撮されて、インターネットでその動画が出回った。そのことによりホテルの売り上げは激減、特に「女性のお客様が来なくなった」という。
 
 ある女性服売り場では、試着室周辺などに特殊な機械を設置して盗撮を防いでいる。盗撮するための小型カメラは電波を出して、どこかでそれを受信するようになっている。そうした電波をキャッチして未然に被害を防ぐのだ。売り場の責任者は「お客様との信頼問題、店の死活問題に関わる」として盗撮事案を重要視している。
 
 盗聴も企業にとって死活問題になる。あるゲームソフトメーカーの担当者は「ゲームの内容は発売日まで公表できない。それが漏れればそれまでの努力が水の泡になる」と話す。製品が販売前に盗撮されたり、会議の内容が盗聴されたりすれば、時間や金というコストをかけてきたものが全て無駄になってしまう。
 
 盗み聞きするためのマイクはカメラと違い、音だけ拾えばいいのであるから隠され方も巧妙だ。前述のペン型もあれば、自宅にあるような電源タップ型(中にマイクと電波発信装置がある)もあり、さらには壁のコンセントに仕組まれている場合、電源供給もそこからなされることから、半永久的に盗聴された音声が発信されることになる。ある企業では、専門業者に定期的に調査を依頼。業者は特別な装置を使って不審な電波が流れていないかをチェックし、PCコードや電源コードなども調べる。さらにはオフィス内の椅子やテーブルなどの隙間を目視でチェックする。
 
 こうした被害を個人で防ぐ手段もある。盗聴盗撮機の類が発信する電波を見つける「盗撮・盗聴器発見器」なるものも販売されている。値段は1000円台から上限は数万円までいろいろだ。自宅や試着室・脱衣所などに妙な機械が設置されていれば発見することも可能だ。一部はコンビニでも売っているが、量販店やインターネットで探すと見つけることができる。
 
 データ盗難・盗撮・盗聴というものは、企業が被害に遭えば大きなダメージを受ける。それはコストだけではなく、取引先や客の信頼というものも失うという点で重大なリスクだ。個人の被害としても、コピーされた情報はネットで流れれば取り返しが付かない。
 
 信用も情報も無形の財産だ。それを守るための術を知っておくべきであるし、「私は大丈夫」という過信も捨てた方がよい。試しに安価な発見器で身近な所を調べてみてはどうだろうか。しかしその結果、信頼していたはずの人を失う結果になる可能性も、全否定できない世の中である。
 
 
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