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病んでいる聖職者

 
 もう教師や警察官が犯罪を犯しても驚くことが無くなった。一番モラルを持つべき立場の公職者がこれだと、モラルを守るべきなのは我々庶民なのだろう。犯罪に手を染めるときに躊躇が見られないのが昨今の事案の特徴だ。
 
 バラバラ事件の類も、昔は一般の人が加害者になることは少なかった。裏社会に住む者の残忍な犯行と相場が決まっていた。その相場があやふやになると社会が暴落するのである。暴落を押さえてきたのは、物事の善し悪しを教える先生と、法を遵守させる警察官であった。
 
 多くの公職者が一線で注力する中で、苦労を共にしているであろう同僚の顔は見えなかったか。当たり前のことを当たり前のようにすること。それを緊張感を持ってするのが社会に生きる人の責務だ。忘れてはならないのは、昭和の時代に公職者の犯罪は強く断罪されてきたことである。決して当たり前のことではなかったのである。
 
 
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★ 盗撮警官:ビデオでスカートの中、現行犯逮捕 奈良(毎日新聞・07/1/13)
★ 教師の逮捕、相次ぐ 新潟、静岡(朝日新聞・07/1/13)
★ 男性教諭が男子生徒にセクハラ 「スキンシップ」と釈明(産経新聞・07/1/13)
★ 初心を忘れた警察官(本ブログ・06/3/15)
★ 盗撮した先生(本ブログ・06/9/23)
 
 

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口コミでひったくり防止

 
 いつも行く美容院での美容師さんとの会話は楽しい。同じMacユーザーであることや、年齢が近いこともあって行くのが楽しみだ。先日は担当の人が休みで、そのときにいつも切っていただいているかたと話をした。
 
 話のネタは大変そうだが、困るのが客からネズミ講だとか、宗教の勧誘をされることだという。「そんなことは自分で楽しむのは勝手だが、誘ってくれるな」とは同感。
 
 大阪のひったくり全国ワーストワンという汚名を返上すべく、大阪府警が変わった作戦に乗り出した。お客さんと会話をする時間が長い美容師さんに、口コミでお客さんにひったくりの被害に遭わないように話をしてもらうというものだ。美容師さん対象に「勉強会」を開き、警察の防犯担当者がひったくり被害の予防策を教える。
 
 窃盗罪であるひったくりは一瞬のことでもあり、現行犯以外の検挙が難しい。バッグは建物側に持って歩く、たすきがけにする、携帯で通話中は注意が散漫になるので要警戒、などがあるだろう。検挙に勝る防犯は無し、といえども被害者にならない空気を装うのも重要だ。
 
 会話が弾むと時の経つのを忘れる。美容師さんがひったくり担当なら、銀行員は振り込め詐欺担当、居酒屋は飲酒運転防止担当といったところか。でも一番大切なのは、個人の危機管理意識。これが高ければ犯罪抑止効果は比例して結果に表れる。
 
 年末は金品の強奪被害が多いので、ご注意を。
 
 
☆ 人の話を感心して聞ける人、それがいいんです。感心すると、海面に水がしみ込むように入ってくる。(竹内宏)
 
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★ 大阪府警が新たなひったくり対策 美容師さん“口コミ”作戦(産経新聞・06/12/16)
 
 

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黒い羊

 静岡市内の私立中学での出来事。担任の男性教諭が女生徒に「厄介者」を意味する「黒い羊」と英語で寄せ書きに書いた。
 
 女生徒の兄が自閉症の兄がおり、教諭はこの兄を嫌っていた。女生徒がこの兄の妹だと分かると、障害者の妹であることを中傷した。その後別室での登校を命じられ、女生徒は3年間を会議室で過ごしたという。
 
 女生徒の母親は学校側に相談したが「善処する」というだけで、一度も教諭に会わせなかったという。教諭は依願退職したが、学校を含めて謝罪がまるでない状態だ。少女側は市を相手に訴訟を起こし、市側は争う構えだという。
 
 「学校は学ぶところだと思っていた」と泣きながら話す女生徒。大切な時期を差別的は扱いで過ごした3年間は辛かったに違いない。
 
 教育的配慮のかけらも見られない教諭と善処しなかった学校側が、教育現場のブラックシープではないのか。学校に黒い羊は存在してはならない。
 
 
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★ 「黒い羊」訴訟:静岡市、争う姿勢 元教諭、少女に謝罪なく /静岡(毎日新聞・06/12/14)
★ いじめを苦に自殺 福岡(本ブログ・06/10/16)
 
 

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ウィニー、有罪

 
 ファイル交換ソフト「winny」が著作権法違反ほう助に問われた裁判で、元東京大学院助教授(36)の判決が京都地裁であり、罰金150万円(求刑懲役1年)の有罪判決となった。判決では「積極的な著作権侵害を意図したものではない」としたが、「明確な認識、認容がある」とした。
 
 問題なのは、このソフトがネット上で公開されていたことだろう。正式なソフトとして開発・販売されていたら状況は変わっていたかもしれない。このソフトの及ぼした影響はウイルスに感染したファイルが流出するなど社会問題となったのは自明。しかし、ソフト自体は直ちに著作権法違反ほう助となりえたかどうか。
 
 これが有罪であれば、有価証券を偽造できるような写真・画像加工ソフトの類も法の網にかかることになる。iTunesとて、コピーを助長するようなものではないとは言い切れない。You Tubeなどの動画共有サイトも直ちに違法となりうる。
 
 しかし、文章や画像、映像が乱れ飛んでいるインターネットは匿名性ゆえに、引用や著作物のやりとりが頻繁に行われているのが実情だ。もしこれが匿名ではなく、実名でのやりとりであったら、ネット犯罪はほとんど無くなることだろう。
 
 ネット社会は過渡期だ。ネチケットは教わらないといけない人、最初から分かっている人もいる。大事なことは教育であろう。被告は積極的に著作権を侵害したとは言えなくても、未必の故意くらいのことは感じていたかもしれない。教育界に身を置いていた被告が取った行動は正しかったか。ウイルスや著作物の侵害に積極的に関与した人物は断罪されないのか。被告は即日控訴した。
 
 ついでながら、本当に大事な著作物ならネットにそれを上げないのが一番賢明だ。
 
 
☆ 発見を妨げる最大の障害は、無知ではなく、知っていると錯覚することである(ダニエル・J・ブアスティン) 
 
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★ ウィニー開発者に罰金150万円、著作権侵害を認識(読売新聞・06/12/13)
 
 

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図書館で「切り抜き」「線引き」横行

 
 読みたいと思った本に巡り逢うのは、運命の人を探すくらいに大変であり、少しばかり楽しい作業である。やっとの思いで見つけた本と過ごす数時間というのは楽しい。ところが最近、全国の公立図書館で図書に線を引き、写真などを切り抜く行為が横行しているという。信じがたい行為である。
 
 東京・世田谷区の図書館で、若い女性がファッション雑誌の写真を切り取っていた。見つけた職員が注意すると「どうしていけないんですか」と逆に質問されたというから驚きだ。
 
 言うまでもないことだが、図書館の書物は公共の財産だ。これに傷を付ければ、他人が迷惑することを考えなくなってきている。これは若い世代のみならず、中高年層にも広がっているというからマナーの欠落ぶりは著しい。
 
 コピー&ペーストは自分のパソコンの中でのみ許される行為。もしかすると、ネット感覚の意識が現実世界をも巻き込もうとはしていないだろうか。ネットはネット、現実は地に足の着いたルールで形成されている。個人主義が引きこもり状態になり、対「集団」から目を背けてはいないだろうか。
 
 彼らは常識をも切り取り、偏った線引きをしているのである。冒頭で「信じがたい」「驚きだ」「言うまでもなく」と書いた。彼らには何が信じがたくて驚きなのか分からないのだろう。自分以外の人や物は大した存在に思えないのかもしれない。もう子供の意識は卒業していただきたい。
 
 家庭で良いこと悪いこと、常識非常識を学び、凛と生きている人たちにとっては理解不可能な事件である。最近は酒を提供する店で「車は運転しません」という誓約書を書かせるところもある。図書館も「本を傷つけません」という一筆を書かなくてはならなくなるのだろうか。
 
「どうしていけないんですか」という人に聞きたい。
 
「どうしてやるんですか?」
※器物損壊罪・・3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料。
  
  
☆ 一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない者にとっては善でもなく悪でもない(スピノザ )
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★ 図書館の本、傷だらけ…「切り抜き」「線引き」横行(読売新聞・06/12/12)
★ 崩れる「公」意識(本ブログ・06/11/1)
 
 
 
 

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事故死した子供の写真をネット公開、告訴へ

 交通事故死した子供の写真をネットで公開し、その遺族を侮辱するようなコメントも掲載していた30代の男性教諭に対し、遺族は侮辱容疑で警視庁に告訴することを検討している。
 
 元々は遺族が事故の悲惨さを訴えるために作ったHP。そこの写真が無断で掲載されていた。
 
 一度流れたら回収不能なネット上の個人情報。本意ではない情報の流出、ましてや倒錯した性嗜好や興味の対象になっているとしたら遺族はやりきれない。
 
 社会更生促進かプライバシーのためかは知らないが、昔のように犯罪を犯した者の顔写真こそ積極的に公表すべきだ。日々犯罪の記事が更新されていても、文字情報のみだと、真実味に欠ける。本当に犯罪を犯した者がいて、それはこういう輩であるということをはっきりさせた方がいい。ネット上の犯罪は特に罪の意識が希薄になりやすい。
 
 被害者の写真が積極的に公開されているのに、犯罪者は晒し者になる心配がないことが不思議でならない。報道機関や法曹界は一考すべきではないか。
 
 
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★ 交通事故:死亡した子どもらの写真をネット掲載 告訴へ(毎日新聞・06/12/3)
★ 事故死の子どもの写真をHPに無断転載 教諭を書類送検(朝日新聞・06/12/3)
 
 

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盗難防止装置付き車の盗難に、損保不払い

 
 イモビライザーという盗難防止装置がある。キーを差し込むと、キーから出された電波を車内のアンテナが認識して車が動く。盗難防止に強い威力を持つ。
 
 この装置が搭載された車が盗まれて、盗難保険の支払を求めた顧客に対し、損保側が「保険金詐欺だ」などとして支払を拒んでいるケースが多発しているという。「イモビライザー搭載車が盗まれるはずがない」というのが損保側の主張だ。多くは訴訟になり、損保側が敗訴している。装置の搭載車でも、レッカー車で盗んだりすることが判明しているからだ。大阪府警に窃盗団グループが摘発された際、この装置搭載車でも盗みが可能であることが発覚している。
 
 顧客に対して詐欺師呼ばわりは失礼千万だ。こうした車は高級車であることが多い。ゆえに、保険額も高い。損保側の不勉強は否めない。
 
 そもそも、「盗まれるはずがない」というのであれば、それに盗難保険を商品として設定していることがおかしな話である。
 
  
☆ 他人はあなたに反対なのではなく、自分に賛成なだけです(ジーン・ファウラー)
 
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★ 盗難防止装置つき車の盗難、不払い損保の敗訴相次ぐ(読売新聞・06/11/17)
 
 

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飲酒運転をする方へ

 ここに一つの動画がある。飲酒運転をしたドライバーが起こした事故の被害者の女性だ。火に包まれた彼女は瀕死の重傷を負った。
 
 この動画のコメント欄には
 
「この彼女に神のご加護を」と多くの書き込みがある。
 
 もし、想像力のある方ならいますぐ「飲んだら乗るな」を。
 
 想像力のない社会には、酒類販売の禁止を。
 
 
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