95年9月4日、沖縄県北部で駐留海兵隊員3人よる、女子児童(12)に対する暴行する事件が起きた。この事件で沖縄県警察本部は3人の身柄引き渡しを米軍に要求したが、起訴に至るまでは逮捕ができないという日米地位協定によって取り調べができない状態でいた。
この事件をきっかけに県民の怒りは爆発。県議会、沖縄市議会などで抗議決議が採られた。しかし、その後も繰り返し米兵による事件・事故は起きており、沖縄県民の怒りは頂点に達している。
昨年の政権交代後、沖縄の基地問題では、それまで日米で締結していた名護市辺野古地区への基地移設問題は白紙撤回となった。これにアメリカ側は怒っているが、上記事件などの再発防止策が事実上採られていないことが大きな問題である。日本の有事の際に守るべき米兵が日本国民を愚弄していることをアメリカ側ももっと真剣に考えるべきである。
民主党が政権を握ってから基地問題は大きくぶれている。明確なビジョンがなかったゆえでのことであるが、痛ましい事件が起こることのないよう日米の最善策を期待する。
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タグ: 事件
横綱・朝青龍(29)が現役引退を表明した。日本相撲協会が本人からの引退届を受理した。朝青龍は1月16日未明に、都内で酒に酔った上で、飲食店で働く従業員男性に暴行する騒ぎを起こしていた。男性は示談書を警察に提出、被害届は出さないとしていたが、警視庁では任意での事情聴取を予定していた。
朝青龍は97年に高知県の明徳義塾高校に留学し、高校総体3位となったあとに中退して大相撲入りした。99年初場所で初土俵を踏み、03年初場所後にモンゴル出身の初横綱となった。
07年には夏巡業を休養を理由に参加をしていなかったが、モンゴルでサッカーに興じていたことが発覚、2場所出場停止処分を受けていた。
朝青龍は会見で、「何も考えておりません。今は責任を感じてここ(会見場)に座っている」「師匠とは話し合いの上で引退を決めた」「皆様方に大変ご迷惑をかけたことに対する謝罪の気持ち」などと語った。
朝青龍は生意気だと思っていたが、あの笑顔にはどうもやられる。横綱の品格をしっかりと保っていれば、もっと愛される横綱であったに違いない。今回の本人の決断は当然だったといえる。日本の国技である相撲は、伝統の中で勝敗が決まるスポーツなのである。
横綱・朝青龍=本名:ドルゴルスレン・ダグワドルジ=高砂部屋=は、「いろいろあったが、引退した。今は晴れ晴れしている」と語っている。朝青龍は日本国籍を取得していないため、日本相撲協会に残ることはできないという。日本国籍を取っていなかったとは知らなかった。朝青龍は日本での相撲人生を楽しんだのか、少しばかり気がかりである。それでもやはり、お疲れ様でした、と声をかけたい。
☆ 自分が現役のときは曙の時代だと思っていたが、落ち着いて見てみると貴サマの時代でした。同じ時期に相撲を取れて幸せでした(曙・貴乃花関の引退で)
★ 朝青龍:引退…暴行問題で 「今は晴れ晴れ」と語る(毎日新聞・10/2/4)
★ 朝青龍、引退を表明 高砂親方が協会に引退届提出(朝日新聞・10/2/4)
★ 【大相撲】朝青龍が引退表明 場所中の暴行騒ぎで(産経新聞・10/2/4)
95年3月20日午前8時、オウム真理教幹部らによって、都内の地下鉄に毒ガスのサリンがまかれた。未曾有のテロ事件は11人の死者を出し、約5千人が重軽傷を負った。この時の自衛隊や警視庁、東京消防庁などの救援体制は早かったが、何の罪もない人たちがオウムの犠牲となった。オウムは同年2月28日に起こした東京・目黒の公証役場事務長拉致・殺害事件の捜査を攪乱させるために本事件を起こした。
警視庁は22日に教団施設を家宅捜査し、化学薬品などを押収。同年5月16日には、迷彩服に身を包んだ警視庁の捜査員が多数招集され、山梨県上九一色村(現在の甲府市、富士河口湖町)の教団施設に集結、教祖の麻原彰晃被告を殺人などの容疑で逮捕した。起訴された信者は東京だけで100人を超えた。
オウムのテロを阻止すべく、全国の警察はあらゆる法令を適用して不穏な動きをする信者を封じ込めた。自転車泥棒などの微罪でも積極的に摘発、当時それを「別件逮捕」と非難する法曹家はほとんどいなかった。この事件をきっかけにサリン防止法が制定され、宗教法人法が改正されるなどした。
豊かな国である日本において、なぜカルトにはまる若者がいるのか、そんなことを考えさせられるきっかけともなった事件。一連の事件で最近では、26人の殺人に関与した新実智光元幹部(45)の死刑が確定した。毎年3月20日になると東京メトロでは慰霊式が行われる。テロリストを許してはならない。そして何の落ち度もない被害者と悲しみを分かち合う瞬間を持っていたい。
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★ 元オウム真理教幹部、新実被告の死刑確定へ(産経新聞・10/1/19)
1日、神奈川県警捜査2課は振り込め詐欺事件の現金引き出し役である「出し子」の男2人の画像を公開した。2人とも横浜市内の70代の男性2人が被害にあった振り込め詐欺事件で、市内のコンビニにあるATMから現金を引き出した疑い。
野球帽の男は08年から09年に10件・総額約1300万円、スポーツ刈りの男は09年に3件約500万円を引き出した容疑がもたれている。こうした現金引き出し役は軽い感覚で犯行に加担しているのだろうが、詐欺罪の共同正犯、つまり共犯として”本丸”と同様に詐欺罪で裁かれることになる。
それにしても近年の犯行はエスカレートの一途をたどっている。年々高性能になっていく防犯カメラがありながら、それでもこうして堂々としている犯行の感覚が理解できない。出し子の画像公開は、昨年警視庁や千葉県警なども行った。それが逮捕の決め手となっている現実があることを覚悟した方がよい。恐れを知らないというよりも、現実味を実感できない浅はかさである。
警察庁によると、09年の振り込め詐欺の被害額は95億8千万円、件数は7340件で、いずれも2004年以降で大幅減少となった。気になる検挙率は77.2%と過去最高となっている。とはいえ、まだまだ億単位の金が闇に消えている。今後も警戒が必要である。
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★ 振り込め詐欺被害6割減 09年、金額も件数も過去最少(朝日新聞・10/1/21)
1月2日に北海道美唄市で無職男性(80)が車にはねられて20キロ引きずられ死亡した事件で、北海道警美唄署は、月形町の左官工の男(47)を自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。
男は「雪の塊にぶつかったが、頭が真っ白になり、あとはよく覚えていない」と、容疑を否認している一方で、人をひいた認識があったこともほのめかしているという。「止まって確認すればよかった」と話している。
同署によると、美唄市内で男性をはねた後、奈井江町の奈井江大橋まで男性を引きずった疑い。男の車の底部には肉片や毛髪が付いていることから、被害者男性のDNAと照合して調べる。
この事件は目撃情報が乏しく捜査は困難を極めた。事件現場が地元住民しか通らない道路であることから、近隣約千戸を訪れて車を確認する「車当たり捜査」を実施した。その結果、男の車から血痕や毛髪が付いているのを発見した。
DNA鑑定をして容疑車両と特定するのは当然であるが、同時にDNA鑑定をしなければならないほど遺体の損傷は激しかったと想像できる。20キロ以上にわたって引きずられた遺体の状況を考えると、家族でも本人とは確認できなかったのではないだろうか。亡くなった男性はさぞかし無念であったことだろう。
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★ 「雪の塊かと…」お年寄りを24キロ引きずり死なせた左官逮捕 北海道・美唄(産経新聞・10/1/25)
2日午後6時半ごろ、北海道美唄市の道道から「道で倒れている人を見かけて車で引き返したが、いなくなっていた」と道警美唄署に通報があった。同署で調べたところ、路上には血痕が残っていたため、道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで捜査を始めた。
その20分後、15キロ北東の奈井江町の奈井江大橋の車道で男性の変死体が見つかった。道警砂川署で調べたところ、血痕が50メートルに渡り残っており、頭部の骨などが見つかった。背中はすり切れている状態で発見されており、美唄市内ではねられた男性が現場まで引きずられた可能性もあると見て、死亡ひき逃げ事件として捜査を始めた。
正月早々いやなニュースである。死亡した男性は美唄ではねられて、別の車に引きずられた可能性もある。また同一車両にそれをなされた可能性もある。いずれにせよ、15キロもの距離を引きずるという悪質な事件である。男性は上下ともに下着のような姿であったという。男性の衣類にはねた車や引きずった車の痕跡が残っている可能性が高い。その時間の美唄市内は乾いた雪が降っていたが、後に晴れている。道警は15キロも逃げたかもしれない車両を特定してほしい。
交通捜査は車両が特定できた後に、該当車両を1台ずつしらみつぶしに当たっていく「車当たり」という方法が採られる。そして何といっても該当車両を割り出すには科学捜査がものをいう。割れたウインカーの一部がミリ単位で残っていても車種を特定することができるのだ。
日本警察の鑑識技術は世界でもトップレベルである。そのため、日本警察の鑑識技術を学ぶために、東南アジア諸国から警察官が研修のために来日する。指紋や掌紋、足跡の採り方などを学んで帰る。犯罪者を逮捕したいという思いは同じだ。そして、科学捜査が進歩すればするほど思うことがある。それだけ罪を犯した者が出頭することなく卑怯になっているということである。
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★ 引きずり跡:ひき逃げ?の跡 15キロ先に遺体 北海道(毎日新聞・10/1/2)
【女性店員刺殺、次女監禁の男の容疑者逮捕 逃げられなかった次女】———-
千葉市花見川区の花見川団地内で、洋服店従業員の女性(61)が首を切られて刺殺され、その次女(22)が連れ去られた事件は、住所不定職業不詳の男の容疑者(28)を特定して指名手配した。容疑者が逃走に使った乗用車を手配し、Nシステム(ナンバー読み取り装置)を利用し追跡したところ、東北道佐野インターで降りたことが判明、千葉県警は佐野市内を中心に捜索を始めた。
しかし県警は別の可能性も考えていた。被害者関係者名義で、沖縄行きの航空券が買われていた情報を得て、捜査員を沖縄県に派遣した。その結果、那覇市内の携帯電話ショップ前で容疑者を発見、捜査員20人が取り囲み身柄を拘束した。その様子はテレビカメラにも収められていたが、抵抗こそしなかったものの、ふてぶてしい態度に見えた。連れ去られた次女は自分の名前を名乗り無事に保護された。
8月13日、千葉地検は女性を刺殺した殺人・銃刀法違反容疑で容疑者を起訴、次女の連れ去りに関しては捜査中であることについて処分保留とした。次女が身体的な拘束をされておらず、逃げる機会があったにもかかわらず容疑者と行動をともにしたことについては、ストックホルム症候群の状態になっていた可能性を指摘している。
ストックホルム症候群は、監禁や誘拐などの被害者が、長期間に渡って容疑者と行動をともにすることで、容疑者に対して同情や好意を抱くなど特別な感情を持つ心理状態を指す。1973年にスウェーデンで発生した銀行立てこもり事件で、解放された人質が容疑者をかばうような発言を繰り返したことから命名された。こうした心理的な監禁でも有罪になった例は過去に判例がある。地検は翌9月に、次女を監禁した逮捕監禁罪で、沖縄に行く前の1日間についてのみ、容疑者を起訴した。
この事件の前に、名古屋市内で次女が容疑者に車で連れ回されて保護される事件があった。この時、容疑者の車にはナイフがあったが、愛知県警は立件せずに厳重注意して帰した。警察庁は積極的に事件として立件するように全国の警察本部に指示を出したが、ストーカー被害が完全になくなっているとは言い難い。
そもそも、女性をつけて歩く不審者は実際はもっと多い。私の知り合いでは、事件まで発展しなくても、「家の前に着いたところでナンパされてショックを受けた。家まで尾行されたことに気づかなかった」という女性もいる。また、別の女性はあまりにも不審者が多かったことから転居を余儀なくされるなど、警察に相談するところまでいかない事案もあるときいた。
実際にこうした事案で警察に相談して、果たして防犯がどれほど機能するものなのだろうか。警察も人員的に限界がある。そうなると、ストーカーを寄せ付けない雰囲気を相手に抱かせることが重要になってくるが、それでも早めに警察に相談することにためらわないことだ。
【英国人講師殺害・遺棄、整形して逃走の男の容疑者逮捕】———-
有力な情報がなかった事件だが、事件が急展開をしたのが11月。千葉県市川市でイギリス人講師の女性を自宅に遺棄したとして指名手配されていた男(30)が名古屋市内で整形手術を行っていることが分かった。病院からの通報で分かったものだが、その後、整形前と整形後の写真が新たに公開されることとなった。
男は大阪府内の建設会社に勤務していたことも判明。会社の寮を家宅捜索したところ、男の指紋が検出された。警察は府内のネットカフェなどを集中的に捜索していたところ、大阪市住之江区内のフェリーターミナルに「男に似た男がいる」という通報を受けて大阪府警の捜査員が男を職務質問、自ら捜索していた男であることを認め、住之江署内で逮捕された。
千葉県警行徳署に移送されたあと、男は2週間ほど断食や黙秘をするなどして”抵抗”したが、その後は食事もするようになり、死体遺棄罪で起訴された。男は「殺意はなかった」などとしたが、千葉地検は殺人と強姦致死罪で追起訴した。
首を絞めて死に至ったことについては、性的暴行の一部であり、殺害行為でもある「観念的競合」と地検幹部は判断している。1つの犯罪行為が複数の犯罪を構成するもので、刑法54条では罪の重い方で罰することを定めている。奈良市の女児殺人事件、広島市の小1女児殺人事件でも適用されている。(参考・読売新聞/東京朝刊・09/12/24)
男は「殺すつもりはなかった」、「逃亡生活の中でも謝罪の気持ちを持ち続けていた」などと話しているという。整形までして逃走した男に、謝罪の気持ちがあったとは到底思えない。長期にわたり逃亡しておきながら、とってつけたような”謝罪の気持ち”など信用できない。
【千葉大女子学生殺人放火事件、被害者口座から出金の男の関与か】———-
10月22日、千葉県松戸市内のマンションで、千葉大学4年の女子学生(21)が殺害された上に放火されているのが見つかった。何らかのトラブルが原因かと思われたが、事件は別の可能性を示唆している。
被害者のキャッシュカードを使ってATMから現金を引き出した男の写真が公開された。その後、千葉県内で起きた強盗強姦未遂事件で逮捕された男(48)が、女子学生のキャッシュカードから出金していたことを認めた。しかしそれ以上の供述は得られておらず、千葉県警松戸署は慎重に捜査を進めている。
被害者のキャッシュカードを持っている以上、女子学生の死亡に何らかの事情を知っているものとみられているが、今では男の供述を崩すしかないようである。被害の状態が、相手を脅して乱暴し、キャッシュカードの暗証番号を聞き出すなど共通点が多い。「キャッシュカードは拾った」といっている男の供述を精査しなくてはならない。男の欲望のために何ら落ち度のない被害者が生まれてしまうことが残念でならない。警察の底力を是非見せてほしい事件であり、早期解決こそが被害者へ供養となり得るだろう。
平穏な生活を壊すような者というのは、規範意識が崩壊している。そんな人間からどのように身を守ればいいのだろうか。強盗、窃盗、ひったくり、そうした罪を犯すものは犯罪が生活の一部となっている。捕まえても捕まえても凶悪事件はなくならないところにむなしさを覚えることもある。しかし、間違いは間違いだと声を上げることを忘れてしまうことも、そうした輩の欲をのさばらせておくことになるのである。
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★ ATM画像の男、別件で起訴 千葉大女子学生殺人放火事件(本ブログ・09/12/8)
★ 容疑者、大阪・住之江区内のフェリーターミナルで身柄拘束、死体遺棄容疑でで逮捕 千葉県警など警察当局(本ブログ・09/11/10)
★ 容疑者の整形手術後の写真を公開 千葉県警行徳署捜査本部(本ブログ・09/11/5)
★ 容疑者か 英国人女性ホーカーさん死体遺棄事件 愛知、福岡の病院で整形手術?(本ブログ・09/11/4)
★ 男の容疑者逮捕 次女無事保護 那覇市内で 千葉の殺人・連れ去り事件(本ブログ・09/7/23)
2009年のニュースを振り返る・6【ネット犯罪】
【スマイリーキクチさんのブログ炎上】———-
「足立区出身の元不良」。お笑いタレントのスマイリーキクチさん(37)がデビュー当時に掲げたキャッチコピーが騒動の始まりだった。足立区で89年に起きた少年らによる「女子高生コンクリート殺人事件」の犯人ではないか、そういう事実無根の誹謗中傷がスマイリーキクチさんのブログコメント欄に殺到した。「殺人犯のくせになんで芸人をやっているんだ」「人殺し」。
スマイリーキクチさんは警視庁中野署に被害届を提出。警視庁で執拗な書き込みをした18人を特定し、名誉毀損容疑で書類送検した。ブログの”炎上”で検挙者が出たのは全国でも初めてのことである。容易にコメントが書き込める部分が芸能人のブログにアクセスしやすい環境を産む反面、悪意のない発言でも誹謗中傷の危険にさらされる。スマイリーキクチさんの場合は全く事件とは無関係なのは明白である。殺人犯がタレントとして芸能活動ができるはずがないことは考えれば分かることである。警視庁は送検した18人以外にも、「殺す」と書き込みをした20代の女を脅迫容疑で書類送検した。
【ブログやプロフでも個人攻撃】———-
学校裏サイトなるものが開設され、そこでは実名を上げて「○年○組の△△は生意気だ」「死ね」などと誹謗中傷の限りが尽くされていた。言われなき事に対して、相手は匿名であり対抗手段がない。ひどいものになると本人になりすましたブログが開設されて個人情報が勝手に公開される被害も出ている。被害者の中にはノイローゼになった人もいれば、不登校になった人もいる。
警察庁によると、08年にブログなどで中傷された被害は11,516件にも上り、問題の根深さが明らかになっている。名誉毀損罪は書かれた内容の真偽は問わない。殺人犯に「人殺し」といっても名誉毀損罪が成立する。それだけ人の名誉や権利については法で手厚く保護されている。
こうした犯罪になり得る書き込みは「ばれない」と思っている者が多いようだが、多くはIPアドレスやリモートホストなどから追跡ができる。ブログやホームページなどでは、アクセス解析機能をつけている人もおり、迷惑コメントがどの地域からのアクセスかを知ることは容易だ。住所の詳細までは分からないが、それを元にプロバイダや警察が発信元を特定することが可能なのである。そうした迷惑行為を収集し、公開しているサイトも存在する。
【闇サイト殺人、2人に死刑、1人は無期判決】———-
「話を聞いて」「お願いだから殺さないで」。07年8月、帰宅途中のIさん(当時31)は男3人に拉致され、車内に監禁された。包丁を突きつけて脅し金やキャッシュカードを奪った。そのあと男たちは情け容赦なくIさんを恐怖のどん底に落とし、殺害した。
逮捕された男3人は、インターネット上の「闇の職業安定所」で出会った面識のない者同士。それが面識のない被害者を拉致して殺害した。インターネットがなければ起こらなかったであろう犯罪。3人は強盗殺人などの容疑で逮捕される。
3月18日の名古屋地裁は神田司(38)、堀慶末(33)の2被告に死刑判決を言い渡した。死刑の判断基準となっている「永山基準」は「要素の一つで、絶対的な基準ではない」とした画期的な判決だった。つまり、被害者が1人でもその事件態様が悪質であれば死刑になる判断をした。当然の判決である。被害者が少ないために極刑にならないのであれば、犯人たちは相手を数えて事件を起こしうる。もう1人のK被告(42)は事件翌日に「被害者の懇願する声が頭を離れない」と警察に自首した来たことで無期懲役となった。
3被告はそれぞれ控訴をしたが、死刑判決を受けた神田被告は控訴を取り下げ、死刑が確定した。検察は無期懲役となった、K被告に対しても死刑を求めて控訴している。
「闇サイト殺人」は最悪の例であるが、スマイリーキクチさんやプロフなどで個人攻撃を受けて恐怖におびえた生活を余儀なくされる被害者がいる。平穏な生活を壊すだけでも十分罰に値する。もう一度書くが、誹謗中傷などの迷惑コメントは”アシがつく”ということを肝に銘じたほうがよい。テレビやラジオ同様、双方向でやりとりできる生放送であることに気付かなければ、ネットから現実社会に引きずり出される覚悟が必要である。
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★ ブログ「炎上」させた18人を名誉毀損で検挙へ(本ブログ・09/2/5)
★ 闇サイト殺人、3被告に死刑求刑 名古屋(本ブログ・09/1/20)