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捨て犬・捨て猫 半減目標 環境省

 
 以前、テレビで「動物愛護センター」なる施設のドキュメントを見たことがある。番組の内容は、同センターの一番荷の重い仕事の一部であった。
 
 犬たちが部屋に閉じこめられ、テレビカメラに向けてワンワン吠え、しっぽを振って近寄ってくる。この子たちを見ていると「僕たちを引き取って」と言っているように聞こえた。カメラに向けられた彼らの視線は必死だった。
 
 引き取り手が見当たらなければ、次の部屋に移されることになる。さらに次の部屋に移され、最終的には「終末処理」される運命にある。
 
 環境省の04年の集計によれば、迷子などで保健所に引き取られた犬は18万匹、猫は23万匹で、9割以上が殺される運命にある。多くは人間の身勝手な理由で捨てられることが多い。
 
 目は口ほどにものを言うという。そんな純粋な犬猫の瞳に目をつぶる冷たい人たちは、こうした主張に耳をふさぐ。開いた口からは彼らを捨てる言い訳しか出てこない。
 
 
☆  人間は鳥かごの中の鳥のように自由である。ある限られた世界の中で動くことができるからだ(ラーヴァター)
 
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動物との共存

 
 札幌で民家までおりてきた子グマが捕獲された。そして関係者の判断で親元に帰すべく放された。しかし残念なことに翌日死んでいるのが見つかった。捕獲したときから衰弱していたという。
 
 動物との共存は我々人間の永遠の課題である。一昨年にはクマ被害が各地で頻発して、多くのクマが処分された。それまでは共に生きてきた動物たちと人間も、その境が曖昧になると人間の都合のよい方法で対処されてしまう。
 
 絶滅の危機にある動物を救うのは我々の使命。そして知っておかなければならない動物たちがある。殺されるために誕生する小さな命。医療の現場で、医薬品開発の現場で多くの動物が犠牲になる。私たちはそれを知らない振りをして生活している。そんな小さい命のことも決して忘れてはいけない。
 
 東京・府中の犬猫霊園にはそうした実験動物を慰霊する一角がある。
 
 
☆ 教育は、本を読むことができるが、どの本が読む価値があるかを見分けることができない人口を増加させた(トレヴェリヤン)
 
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★ 子グマ:林道で男性が発見、山中に放す やや衰弱 札幌(毎日新聞・06/5/10)
★ 放した子グマ死ぬ 親と再会願った関係者落胆(河北新報社・06/5/11) 
 
★ ペット霊園慈恵院 
 
 

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関東のタンポポ

 
 18歳の子と歩道で立ち話をしていると、突然、コンクリートの脇に生えていた飛散直前のタンポポを摘んで私に吹きかけた。吹きかけ終わると、「えいっ!」と言って茎ごと私に投げつけた。
 
 ああそうか、今はタンポポの飛び立ちの時期なのか。毎日歩道を歩いていても、道路の端に群生している植物に目をやることもなくなってしまった。都会はコンクリートジャングルなどと言われているが、目をこらせば緑は意外と多い。コンクリートになっているのは、街ではなく私だった。
 
 くだんの女の子は夜だったのにもかかわらず、よくタンポポを見つけたものだ。大人になるとわざわざ緑に会いに行くが、柔軟な頭は見つけることを知っている。
 
 えへへ、と笑った彼女はその花のように素朴な子であった。
 
 
☆ 若いというのはうらやましい。すべてが明快で、白か黒かのどっちかしかない。ところが年をとると妥協することばかり覚えてしまう。(映画『スウィング・キッズ』)
 
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★ 関東のタンポポ、4割クローン…セイヨウ生き残り図る(読売新聞・06/5/12)
 
 
 

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クジラの衝突事故、相次ぐ

 
 クジラと高速船の衝突事故が相次いでいる。米海軍戦艦の水中音波探知機(ソナー)がクジラの聴覚を狂わせ、死亡させている説があるという。
 
 報道では、
・ソナーが原因である説
・ソナーが原因で聴覚を損傷しても、他の感覚を動員して危険は察知できるはず
・商業捕鯨の禁止でクジラの個体が増え、高速船の数も増えたことによる事故の発生
 
と専門家の意見があった。商業捕鯨ではクジラは食べられる。それが禁止されれば、ソナーの危険にさらされているのかもしれない。
 
 地球の7割が海である。そこを生活基盤としているクジラが大量に死んでいる。
 残りの3割にしか住んでいない人間が彼らを苦しめているとしたら由々しいことである。専門家の意見が正しくても、間違っていても、ソナーが原因でも、死んでしまったクジラにも生きているクジラにもその声は届いていない。
 
 
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★ クジラ迷走にソナー説、高速船事故原因か…米報告書(読売新聞・06/4/15) 
 
 

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打ち上げられたイルカとクジラ

 イルカやクジラが相次いで浜辺に打ち上げられている。
 
 この生きた状態で打ち上げられたものを座礁(ストランディング)といい、死んでいる場合が流れ着いたものを漂流というのだそうだ。
  
 先日鳥取で打ち上げられたクジラは、耳に線虫が寄生しており、バランスを取るための聴覚が狂い浜に上がってきたと見られている。千葉県で座礁したイルカたちからは高濃度の水銀が検出された。食物連鎖で自然に蓄積されたものであるらしい。
 
 それ以外にも近年ではこのほ乳類たちが座礁するニュースをよく耳にする。
 
 こうした事故の原因はいくつか考えられているようで、高速船の出す音に彼らが驚き、または聴覚がバランス感覚を失い方向性を誤るというもの。もう一つは定置網などの障害物に体を傷つけられる。群れのリーダーが方向を間違えてむれ全体を座礁させる。自殺説まであるという。
 
 聴覚で進むべき道をコントロールし、大洋を大きく泳ぐほ乳類たち。騒音が原因でそれがコントロールできないということであれば、加害側の責任は大きい。海に打ち上げられる彼らを見ていると、助けてくれ、といっているように見えて聞こえてならない。
 
 
☆ マルハナバチが空を飛べるのは、飛べることを疑わないからです。(マドモアゼル)
 
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★  鯨の座礁について考える(海洋政策研究財団)
★   九十九里浜にイルカ70頭打ち上げられる 住民ら救出作業(産経新聞・06/2/28)
★  体長5Mのクジラの死がい漂着 鳥取市の海岸(産経新聞・06/3/6)
★  油まみれの海鳥の死骸1900羽に 知床半島の海岸
 
 

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痛みを知らない 少年たち

 昔、付き合っていた彼女の家の近くで殺人事件があった。当時、警察は犯人の目星はつけていた。その理由は「殺人でのマエ(前科)」があったからだ。物証に乏しかったが、犯人宅にあった被害者のDNAが決めてとなり逮捕された。
 
 警察はいう。「一度人を殺すと二度目には躊躇が無くなる事も多い」と。
 修復不可能な命を奪うというのは許し難い行為である。
 
 だから困っている人には手を差し伸べるべきだし、消えようとしている命にはその火が消えぬように守ってあげるのが文明人たる責務である。
 
 絶滅の危機に瀕している動物は我々地球人が守ってやらなければいけない。何故ならこの星は人間が支配しているから。野生動物たちはしらないうちに人間の支配下に置かれてしまっているのだから。彼らはその不満を口にすることはないのだから。
 
 愛玩動物は愛情を持って最後までその愛情を注いであげようではありませんか。私たちより先にいってしまうその小さな命である。
 
 小学校でウサギを飼っていた。このウサギ、うちで飼っていたものだったが諸事情で引き取ってもらったものであり、学校で毎日ウサギたちに逢うことが出来たのは嬉しかった。当番が決まっていて、みんな交代で小さな命をはぐくんだ。
 
 もう天寿を全うしていることとは思うが、そうした命をお座なりにすれば、自然は地を揺るがし、空は吹き荒れ、山のいただきからはその怒りが吹き出ることであろう。
 
 「かわいそうだからやめてくれ」といった少年はさぞかし辛かったに違いない。そして、ウサギを飼っていた子供達はこれをどう理解すればいいのだろうか考えると心が痛む。
 
 
☆ 私は悪人です、というのは私は善人ですと言うことよりずるい。(坂口安吾)
 


小学校で飼育されていたウサギを、サッカーボールに見立ててけり殺すなどしたとして、警視庁は15日、同区の無職少年(18)を動物愛護法違反や建造物侵入などの疑いで逮捕、別の事件で逮捕されていた無職少年2人(いずれも18歳)を同容疑で追送検した。
3人は公園内で、すり鉢状になったローラースケート場にウサギを放し、駆け上がってきたところを、けっては突き落とす行為を繰り返したという。3人は、「サッカーボールのようにけっているうちに死んだので、見つからないように捨てた」と容疑を認めているという。
別のバイク窃盗容疑で逮捕された仲間の無職少年(17)もその場にいたが、同小でウサギの飼育係だったため、涙ながらに仲間の行為を止めようとしたことから、動物愛護法違反での立件は見送られた。

(読売新聞・06/2/15)
 
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虐待される命

 
 3歳女児虐待で21歳母逮捕。大阪市。約1カ月前に同居、交際の34歳男も逮捕。硬膜下血腫で一時意識不明に。姫路では袋に入った生後間もない赤ん坊の死体も見つかった。(産経新聞)
 
 3歳と言えば可愛い盛りであろう。色々なものに興味を示してきて「どうして?」と親に聞く好奇心からこの子供達の成長が始まる。
 
 犬を散歩していると、子供が無邪気に寄ってくる。「あっ、ワンワンだ!」しかし、うちの犬は無愛想ですぐ吠える。「ワンワン怒ってるよ~」と、ちょっとかわいそうである。
 
 人間以外の命に興味を示し、人間が命の中で高等な動物だと分かる時がいつか来る。やがて彼らは異性に恋をし、自分の命の高揚を体で感じるに違いない。
 
 無抵抗な命をおざなりにする大人の悪行が後を絶たない。お腹を痛めたはずの子供。新しい命の誕生は彼らにとって何だったのか。
 
 
☆ 1、 乳児はしっかり肌を離すな 2、 幼児は肌を離せ 手を離すな 3、 少年は手を離せ 目を離すな 4、 青年は目を離せ 心を離すな(『子育て四訓』)
 
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雑草の生き方

 
 「雑草という名前の草はない」とは、昭和天皇のお言葉。
 
 日常生活を送っていると、この雑草を見落としがちである。時には踏みつけたり、除草してしまう。
 
 一方で、貧乏から這い上がって大成功を収めたりする人の「雑草物語」を我々は好む。
 
 人の生き方とはいろいろあって、目立たない草木のように慎ましく生きる人、「一花咲かせてみせましょう」と奮起して生きる人、人生を長く生きてこられて大木となって皆のよりどころになる人。
 
 あなたはどのタイプ?綺麗な花?その下で咲いている地味な花?名前もわからない雑草?
 
 三省堂の「新明解国語辞典」によると「ざっそう」の意味のひとつとして、「知識が乏しいために、名前をいうことができない、多くの草」とある。
 
 これから新緑の季節。視線に飛び込んでくる草木だけでなく、足下にある雑草にも目を向けてみたい。
 
 
☆それでは雑草とは何か。良さをまだ発見してもらっていない植物のこと。(Ralph W. Emerson)
 
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