カテゴリー
ニュース

「席を譲らなかった若者」という記事・2

 大学のある授業で、男子学生が二人遅刻して入ってきた。一人は先生の前を通過するときに「しゃがんで」さささっと通過。もう一人は先生の前をかがむことなく堂々と通過していった
 
 別の授業で最初に先生が注意をした。「例年時々あることなんですが、私が話しているときに何を思い立ったか、突然席を離れて教室を出て行ってしまう学生がいます。それを見ると、何を話そうとしたか忘れてしまうことがあるので、理由があって外に出るときは事前に言って欲しい」。その先生は続けていった。「私たちの時代にもあったんですよ。途中で授業を抜けること。でも、その時は先生が板書をしていて学生に背を向けているときにこっそり抜けましたね」。
  
 この例のように、何故か年上の方に対する礼儀とかそういうことに無頓着になっている若者が多い。自宅を出たらそこはもう公の場である。そのことを自覚すべきである。
 
 らくださんのブログ記事「席を譲らなかった若者」に出てくる若者は、嫌味を言われてよほど頭にきての発言だったのだろう。しかし、この若者の発言の内容はともかく、座ったままで、サングラス越しに、立っている年配者に対して反論している画を想像すると、それが本当に主張するものがとる態度であるかどうか疑問に感じる。
 
 年配者の中にも失礼な人たちは多い。若者の見本となるべき言動をとらない方もいる。しかしながら、この記事の若者は持論に酔い、年配者に「あんたら」「ジジイ」という言葉を使って話している。人と話すのに牙をむけて話す態度は理解ができない。
 
 この若者がもし席を年配者に譲った上で持論を展開させたのであれば、きれい事ではなくもっとまともな主張に聞こえたかもしれない。それをしなかったのは、公の場で空間を共有するものとしての手抜きとすら感じる。
 
 
☆ あらゆる法律は老人と若者によって作られたものだ。老人は規則を欲しがり、若者は例外を欲しがる(ゲーテ)
 
★ らくださんのブログ、らくだのひとりごと「席を譲らなかった若者」
 
★ 本ブログ「席を譲らなかった若者という記事」(05/4/28) 
 
 

カテゴリー
ニュース

大和撫子は劣っている!?

 日本女性は「自分は他人より劣る」と考えている人の割合が、諸外国に比べて高いことが分かった、という記事を読んだ。世界10ヶ国の女性3200人にアンケートした結果である。
 
 自分の外見を表す言葉「かわいい・美しい」を挙げた人は0%。魅力的も2%。ブラジル、アルゼンチンでは、半数以上が自分の外見的魅力に「満足」。イタリアでは17%が自分を「かわいい」、イギリスでは20%が自分を「魅力的」と答えている。
 
 ちょっと待っていただきたい、どうしたの、日本女性。では、街で「あの人、綺麗」とか。「あの子、かわいい」とか、そういう風に目を奪われている日本男児の立場がなくなる。我々は街で、学校で、職場で、女性の美しさをちゃんと評価しているのである。
 
 この記事の最後では
 
 大阪樟蔭女子大学の村澤博人教授(顔・化粧文化論)は「日本女性はファッションセンスもメークの腕も、自信を持っていいレベル。それなのになぜ、自分を肯定的にとらえられないのか」と嘆いている。
 
 大和撫子さん。自信を持って、その袖を振り乱して、ノンジャパニーズより一歩前へどうぞ。
 
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
★ 日本女性「自分は他人より劣る」4人に1人も(毎日新聞05/05/7)
 
 

カテゴリー
ニュース

「席を譲らなかった若者」という記事

 
 「らくだのひとりごと」という、らくださんのブログに、「席を譲らなかった若者」という記事がある。
 
 内容を一部引用させていただくと、
 
 座席に茶髪の若者が2人座っている。その前に、ハイキング帰りと見られる60代半ばの3人の男女が立った。その高齢者組は「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」と嫌味っぽく発言した。
 
 それに対して若者が反論した。
 
 「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる? 俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」
 
という具合である。
 
 ブログ主のらくださんは、
 
・ お年寄りを大切にしよう、というのは「昭和のキレイごと」なのか。
 
・ 世代間の断絶というか格差を思い知らされた。
 
・ 戦後の復興と日本経済の躍進を引っ張ってきたお年寄りが「よく働いたんだからゆっくり楽しもう」「若い人から尊敬されて当たり前」と思っているのも理解できる。
 
・ 一方、若者世代は、自分の納めた年金保険料は自分のための積み立てじゃなく、現在支給されている年金の原資。自分が受け取る年金なんてこの少子化社会で支えられるはずないって分かっている。将来に悲観的になるのもムリはない。
 
といったことを書かれている。
 
 驚いたのは、この記事に対するコメントである。「若者支持」のコメントが想像以上に多いのである。「若者にエールを送りたい」「若者に拍手したい」といった具合である。
 
 確かに、この記事にあるように、高齢者組が嫌味っぽく言ってきたら立腹するかもしれない。しかし高齢者に席を譲る行為と、登山や年金問題は別問題ではないだろうか。
 
 60代の方に「高齢者」という言葉は不適切だと感じるくらい、今の60代の方は元気である。しかし、両親を見ていると足腰はやはり「ガタ」がきているし、電車内で立っている行為と登山に使う運動能力とはその方向性が全く異なる。
 
 「キレイごと」というのは、時代をまたいででも声を大にして言うべきである。昔の名言や格言が今でも残っているのは、それに共感する「なにか」があるからである。私のブログもひたすら「キレイごと」を書くようにしている。キレイごとをいえなくなれば、豊かな思想は形成されない。豊かな思想がなければ、ヒトは「考える足」ではなくなり、ただの下等動物になってしまう。
 
 「席を譲らなかった若者」に出てくる若者や、彼らに共感する人たちというのは、自身が60歳になったときに、電車内で若者に席を譲るつもりだろうか。
 
 
☆謙虚は一つの装飾である。ところが人はこの装飾をしないで外を出歩く(Franz Grillparzer)
 
★ らくださんのブログ、らくだのひとりごと「席を譲らなかった若者」
 
★ ブログランキングに参加しています。最近の若者が疲れているのもよく分かります。クリックをお願い致します。
 

 
 

カテゴリー
ニュース

大岡裁きで大学受験

 
 大学受験を理由に保釈を求めていた都内の男性被告(20)に対し、最高裁第二小法廷が試験前日に保釈許可する決定を出した。男性は受験できたが、不合格だったという。
 
 男性は今年1月、大麻取締法違反で逮捕され起訴された。弁護側は保釈を求めたが、地裁では請求は退けられていた。このため、弁護側は最高裁に特別抗告していた。
 
 決定理由の中で最高裁は「前科がない。家族と同居している。大学受験を目指して受験勉強中である。地裁決定を取り消さなければ著しく正義に反する」と述べた。
 
 この、「正義に反する」というくだりが少し気になる。男性被告は法の正義に反することをしてしまったのである。しかし、上記理由を勘案して、最高裁は男性被告を受験させることにしたのだ。
 
 男性被告は「興味本位で大麻に手を出した。不合格になったが、これで悔いは残らない。もう1年頑張ります」と話しているという。
 
 男性被告が受験したのは美術大学だという。彼が培ってきた感性を極めたくて大学で学ぼうとしたに違いない。この最高裁の「大岡裁き」をしっかり受け止めてほしいと思う。大麻などのドラッグに手を出せば、彼の培ってきた感性も、将来の可能性も台無しになってしまうからだ。
 
 罪には法律を犯す罪と道徳的な罪と2つある。言うまでもなく、大麻使用は前者、そして彼が犯した道徳的な罪は家族を悲しませたという罪である。
 
 
☆ 何でもないことは流行に従う。重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う。(小津安二郎)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
 

カテゴリー
ニュース

イラクってどこ?

 
 アドレスの最後に「.jp」とついていれば、「日本」であることはご存じであろう。この最後の「.jp」というのを「国識別ドメイン」といい、世界各国に割り当てられている。では、「.tv」がどこの国かご存じだろうか。
 
 答えは、南太平洋に浮かぶ小さな島国「ツバル」のことである。人口1万人弱のこの国、温暖化による国土の水没の危機にひんしている。
 
 日本地理学会の「世界認識調査」で、日本の大学生、高校生の40%が地図でイラクの位置が分からなかったという。北朝鮮も同10%、24%が分からず、昨年オリンピックが開催されたギリシャも、同23%、40%という結果が出た。あのアメリカですらわずかに知らない学生がいるという。
 
 今挙げた国は毎日、新聞やテレビで登場しない日はない国である。無関心なのか、「画」をみる目が好奇心を忘れてしまっているようだ。本を取り寄せたり、ネットで確認するなりできる時代なのに、何とも不思議である。
 
 
★ ツバル(外務省ホームページ)
 
 
 
 

カテゴリー
ニュース

命はそんなに軽いものなのか

 
 ここのところ毎日、人が死んでいる。自然死ではなく、人の手で命を奪われている。 
 
 大阪府寝屋川市の小学校でなんの落ち度もない男性教師が刺殺された。
 
 小学校に侵入した加害者は少年。当時の担任に恨みがあったという。
 
 しかし、小学校卒業から5年近く経っているのに何故今その恨みを晴らさなくてはいけないのか。
 
 第一、なぜ包丁が必要なのか。
 
 殺人という行為は人の魂を抜き取ってしまう行為だ。そして今回のことでいえば、被害者の家族、友人、知人、そして卒業後も被害者を慕っていた教え子の魂すら奪ってしまったのだ。
 
 恐ろしいのは、加害少年も人としての魂がなくなっていたということである。
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
 

カテゴリー
ニュース

ケース・バイ・ケース パトカーが受験生を会場まで送る 京都

 昨年、京都府警九条署が、「受験会場を間違えてしまい、本来の会場まで間に合わない」と交番に駆け込んできた19歳女性受験生の「SOS」を受けて、赤色灯を回し、サイレンをも鳴らし受験会場までパトカーで送り届けたということがあった。
 
 九条署は「人生に関わる一大事」との判断だったが、その後、京都府警には賛否両論のメールが450通も届いたという。
 
 賛成派は「日本の警察を見直した」「困っているときに助けてくれるのがお巡りさん」。
 
 反対派は「本来の任務からかけ離れている」「不注意を諭して人生の厳しさを教えるのが警察らしい本当の親切」「甘えた受験生に対して、警察は甘い」と手厳しい。
 
 九条署の副署長は「今回はあくまで特異な事例。今後もケース・バイ・ケースで対応していく」とコメントした。確かに受験会場を間違えるとは準備不十分でこの女性に落ち度はある。反省しなければならない。
 
 しかし警察は、本来の業務とはかけ離れていても、通報があれば何でもするものである。例えば車にひかれた動物の処理や、自分の住所もよく分からない泥酔者の住所を調べて、パトカーで家まで送ることもある。そうしたことを考えれば、副署長のいう「ケース・バイ・ケースで対応」は妥当ではないか。
 
 警察に限らず、どんな仕事をしていても、どんな日常生活を送っていても突発的な出来事に遭遇することはあるものだ。それを私たちは「ケース・バイ・ケース」で対応していくものである。本来の仕事からかけ離れたって良いじゃないか、例外のない規則はないのである。
 
 しかし、気になることが一つ。当の受験生からはその後なんの連絡も無いという。九条署は「人生の一大事」と判断して筋を通した。この受験生も交番に出向き、感謝の意を表して筋を通して欲しい。
 
 
★ 遅刻したら人生の一大事パトカーで受験生を送り届ける(レスポンス)
 
☆☆
 
 JR東日本が2日、東北学院大学の入学試験会場に向かう際に間違った東北新幹線に乗った男子高校生のために、本来止まらない駅に特例で停車させていたことが分かった。その高校生は試験に間に合ったという。
 
 JRは高校生からの相談を一度断ったが、後続の列車に影響がないことを確認、車内放送で乗客に断った上で、本来通過するはずの宇都宮駅に停車したという。JRは「今回はあくまで特例。停車駅をきちんと確認して」とのことだ。
 
 またもや特例を作ったケースだ。しかし、感謝するのに特例はない。この男子高校生はJRに「ありがとうございます」を伝えに行ったのだろうか。
 
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
 
 

カテゴリー
ニュース

敬語を敬え

 
 文科省の諮問機関が、敬語の適切な使用文例集を作ることにした。若者の不適切な敬語の使い方に危機感を募らせているのだろう。
 
 言葉の乱れといえば、「ら抜き・い抜き言葉」が有名だが、今回は過剰な敬語表現が氾濫している事を受けての事であろう。
 
 例えば「見させていただきます」といった、「さ入れ表現」、「いる」の謙譲語「おる」と敬語の「れる」を合体させた「おられる」といった使い方がされている。
 
 言葉は時代によって変わる生き物であるし、ら抜き言葉は市民権を得ているから良い。ただ、「食べられる」と「ら」を入れたほうが音の響きとしては美しいと感じる。
 
 世界で日本語を学ぶ人が増えており、その数は240万人と20年前の20倍にもなった。日本語を学ぶ外国人に「その敬語は間違っておられる。」と言われる日もそう遠くはないのではないかと考えると憂鬱である。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
 
 

モバイルバージョンを終了