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色彩の暴力? 楳図かずおさん宅

 東京・武蔵野市の人口密度は12,916人/キロ平方メートルで全国3位である。住民1人当たりの個人市民税額ランキングは全国の市で2位、全国の自治体として珍しく、町内会や自治会がない。無いといえば、景観条例もない。
 
 武蔵野市に住居を構える、漫画家の楳図かずおさんの建築中の住宅について、周辺住民から抗議の声が上がっている。家の塗装を赤と白のしま模様にするということから問題となった。
 
 閑静な住宅地であるゆえ「色彩の暴力だ」という声がある一方で、「街のシンボルとなっていい」という容認する声もある。反対派住民は東京地裁に建築差し止めの仮処分を申し立てている。
 
 景観条例があれば、それに従って判断されることになるが、この場合は公序良俗に反するかが焦点となる。
 
 一般に赤は落ち着かない心理状態を作用させる。活気を出したいときの店内内装などは赤が使われる。心理的に落ち着く色は緑や茶色だ。だが、家の塗装に決まりなど存在しない。これは住民同士話し合った上で和解決着を図るのが妥当だろう。
 
 とりあえず紅白しま模様にしてみてはどうだろうか。一定の期間を経て再度話し合いの場を設ける。そこでやはり「景観利益」を求める声が多いのなら、塗り直せばいい。ご近所さん同士の話である。白黒はっきりさせるだけでなく、中間色の考え方も必要だ。
 
 
☆ 他人はあなたに反対なのではなく、自分に賛成なだけです(ジーン・ファウラー)
 
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★ 赤白外壁、公序良俗に反する? 楳図さん住宅問題(産経新聞・7/8/20)
 

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航空機炎上その時、逃げられるか

 昭和58年にヒットしたドラマ「スチュワーデス物語」の中では、実際に日本航空の客室乗務員訓練センターを使い、ドラマは撮影された。
 
 劇中、さまざまな訓練の中で「緊急脱出訓練」というものがあった。90秒以内にすべての乗客を避難させるというものだ。乗務員がコックピットに連絡する。「L2のドアから火がみえます。L2のドアは使用できません」
 
 乗客も誘導する。
 「乗客の皆さん、こちらのドアは使用できません、あちらのドアから脱出してください、あちらのドアです、あちらのドアです」「荷物は持たないでください。靴は脱いでください。メガネも外して」
 
 手荷物を持って逃げようとする乗客に主人公の松本千秋(堀ちえみ)が言う。
 
 「バッグは置いていってください」
 「これは大事なものがはいってんのや」
 
 そこで松本は乗客にビンタをする。
 
 「あんた何すんねんな。乗客を殴るなんて、あんたそれでもスチュワーデスか」
 「バッグと命とどっちが大切なんですか。さあ、早くここから脱出してください、さあ、早く」
 
 訓練終了後、松本は教官に言われる。「乗客を殴るのはよくないが、緊急時はやむを得ないだろう」
 
 那覇空港で中華航空機が着陸後に炎上した。映像を見ていてそら恐ろしくなった。乗客が脱出用のビニール製の滑り台から全員脱出した、ほんの10秒後に機体は爆発した。
 
 乗客によると、乗務員からのアナウンスはなく、乗客が騒ぎ出してからようやく脱出が始まったという。幸いけが人もなかったが、管制塔から機長に緊急脱出する旨の指示がなかったらどうなっていたかと思うと恐ろしい。
 
 航空会社側に緊急時の対策をとってもらいたいのは当然だが、乗客側もいざという時の冷静な心構えが必要であろう。中華航空機はトラブルが多い。原因究明が急務である。取り返しの付かないことが起きてからでは遅い。
 
 
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★ 那覇空港で中華航空機炎上、乗客・乗員165人避難し無事(読売新聞・07/8/20)
★ 「間一髪」「パニックに」恐怖の数分間、乗客ら生々しく(読売新聞・07/8/20)
 
 

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大ファンのひと、半井小絵さん

 
 気象予報士の半井小絵さんの大ファンだ。2004年にNHKニュース7で見てから一目惚れ。その年の秋にホームページを開設、掲示板も設けた。真偽の程は定かではないが、半井さんを知るというかたから「半井さんはお酒に強いですよ」と書かれたり、別のかたからは「○○という雑誌にインタビューが掲載されています。今月号ですね」と、荒らされることもなく10ヶ月が過ぎようとした頃だった。
 
 早大生なら知っている少人数制の英会話の授業がある。学部生・院生なら誰でも履修できる。夏期集中のこの授業をとっていたので、先生はなんという名前か、友人はいるかなど、メンバーを確認すべく専用サイトにアクセスした。
 
 そこにローマ字表記の半井さんのフルネームがあった。雑誌のインタビューで「環境問題について学んでいる」と読んだことはあったものの、具体的にどこで学んでいるかは分からなかった。一瞬、目を疑ったが、名前が名前だけに、同姓同名の別人がいるとも思えない。
 
 授業初日、4畳半くらいのブースに30分前に到着して気持ちを整えた。最初に他学部の女の子2人が来た。彼女たちは半井さんのことを知らなかったようなので状況を説明し、「別人かも知れない。でももし半井さん本人だったら、この消しゴムを倒すね」と縦長の消しゴムを立てておいた。
 
 
 そして、その立てた消しゴムを倒すこととなった。
 
 
 スタイリッシュな服装で颯爽と登場したのは、半井小絵さんご本人だった。
 
 まさか同じ大学組織で学んでいたとは驚きである。早大生は5万人。この英会話授業を履修する学生は年間3千人。その中の4人の学生の中で対面することができたのは宝くじに当たるほどの幸運だった。
 
 授業では「ペアワーク」というものがある。質問を互いにしあってそれに答えるというものだ。私はプライベートの暗い話をしたが、そこは大人の半井さん、目を背けることなく笑顔で聞いてくれた。次は彼女が話をする番だったが、講師が「Time is up」、半井さんが「I haven’t talk to him, yet !(まだ彼に話していない)」と言ったが「No,no,no,no」と言われる。少し自分のことを話しすぎた。半井さんの話が聞けなかった。
 
 授業が終わると、半井さんは「See you」と言って凄い勢いで去っていく。後ろ姿を見送っていて切なくなる。私人の半井さんから、公人の半井小絵さんに変身していったからだ。
  
 2週間後、その授業の最終日にホームページは閉鎖した。掲示板には予め”閉鎖”を告げたが、「NHKから圧力があったんですか?」とか「女性ですが、半井さんのファンだったので残念です」などと書かれた。もちろんNHKから圧力などない。そうではなく、ご本人に会ってしまったことで目的を達してしまったような、ちょっと言葉では言い表せない気持ちになり閉鎖を決めたのだ。まさかこんな体験を公表するわけにもいかなかったから。
 
 日経新聞の「夕&Eye」というコラムがあり、半井さんが早大大学院・アジア太平洋研究科で学んでいたことが書かれている。(7/27,8/3,8/10付)地球温暖化についての国際的政策論をまとめようと思っていたが、論文指導を受けた教授に「身近な現場が大事」と言われ、キャンパス生活が変わったという。
 
 それにしても、英語というのは素晴らしい。初対面で自分の大好きな人を呼び捨てにできる。
 
 そしてひとつ気がかりなことがある。半井さんは「みんな私の仕事が楽だと思っている」と言ってうつむいていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Hey, Sae! Did you enjoy the school life at Waseda University ?
 
Speaking of a hotter summer, I remember you.
That school building reminds me of the memory with you.
 
Just remember,
A big fan of you, I was,
I have been ,
I am ,
and I will be.
 
And also,
 
“bye for now” means “じゃあ、またね.”
  
 
 
 
 
 
 
 
 
☆ 台風警報なんてありません(半井小絵・台風が迫っていた前日、ネイティブ講師が「タイフー警報が出たら明日は休講です」と言ったときの言葉)
 
 
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※(2014/3/28追記)
当時レンタルしていた情報掲示板を見つけたので、スクリーンショットを掲載しておきます。
 
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ティアラ

 
 初めてエイズ患者と握手をした有名人というのが、ダイアナ元皇太子妃であった。エイズ患者に対する偏見があった80年代後半、施設を訪れたダイアナは躊躇することなく手を差し伸べた。その写真は世界を駆け巡った。
 
 地雷で足を失った人のいる病院も訪れる。それからは地雷除去の活動にも熱心になった。実際にサラエボの地雷の残る地域に足を運んでいる。
 
 ダイアナは「世界で一番不幸な病気は『愛されていない』ということです」と語っていたが、そのダイアナもチャールズ皇太子の不倫関係に気を揉んでいた。腹いせに男性と関係を持つことにもなる。ストレスから摂食障害、自傷行為もしている。
 
 97年にパリにおいて不慮の事故により急逝したプリンセス・オブ・ウェールズ。イギリス国内は悲しみに包まれ、宮殿前には数え切れないほどの花が置かれた。10年たった今、残されたウィリアム王子らはダイアナの活動を継いでいるという。
 
 ティアラの似合う女性はそれほど多く存在しないことを知らされた。
 
 
☆ 私はみなさんの心の王妃になりたいのです。(ダイアナ皇太子妃)
 
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四国、九州などが梅雨明け(2007.7.23)

 
 四国・九州北部地方が梅雨明けした。平年より5日ほど遅いという。その他の地方ではまだであるが関東地方に限っていうと、例年夏休みの始まる20日頃には梅雨明けというイメージがあり遅い感がある。
 
 あまり遅いと93年の冷夏が頭をよぎる。この年は9月になっても梅雨明けが宣言されないまま夏を終え、Tシャツ一枚でも寒い日照不足のひどい年で、コメの不作が全国的に起こり、タイ米などを輸入する事態になった。
 
 翌94年には気象予報士の第一回試験が実施され、それまでお天気キャスターだった人(主に日本気象協会所属、またはフリーのタレント)だった人と差別化されることになった。
 
 天気の話題は全世界共通のことであるが、これを分かりやすく伝えてくれる天気キャスターの存在は身近である。オリコンによれば、「好きなお天気キャスター、気象予報士」のランキング総合第1位は石原良純、2位は皆藤愛子であるという。
 
 人柄もよいが、気象キャスターの方には的確な予報をお願いしたい。自然のことではあり、予報が外れても彼らのせいではないが、天気が崩れれば気分も曇る。天気が晴れれば、心は快晴だ。
 
 
☆ かつて天気予報のない不幸な時代がありました。戦争中です。予報は軍事秘密だったんですね。こうしてお天気を伝えられることが平和だと思っています。(半井小絵)
 
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★ 好きなお天気お姉さん1位は、皆籐愛子(オリコンランキング)
★ 四国と九州北部・山口地方が梅雨明け、昨年より3日早く(読売新聞・07/7/23)
 
 

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路上ライブでデビューへの夢

 夢を実現させるには並大抵の努力ではダメなことくらいは予想がつく。mimikaさんというシンガーソングライターがいて、今年の3月に本格的にCDデビューをした。今でも路上ライブをしてはファンの人との交流を深めているという。
 
 若いアーティストの魅力は将来の希望を歌えることにある。それに対して熟練のアーティストは過去の人生を歌う。こちらも重みがあるが、躍動感があるのは若い世代だ。
 
 それより若い支持が希望を抱き、それより年配の支持が懐かしくなる若さである。
 
 自分の将来がきまらずに不安を抱いている人もいる。しかし何が転機となって将来が決まるかということは誰にも予想がつかない。
 
 幸運にも何か自信のあることがあればやってみるといい。若さには困難に耐えうるだけの体力がある、精神力がある、悔しいときに流した涙を拭いてくれる未来の時間がたくさんある、多くの偶然や幸運が隠れているのを見つけるたくさんの時間がある。
 
 街の路上でパフォーマンスをしている人たちに対して賛否がある。騒音の問題だ。でも、それは見て見ぬふりをしてあげたい。後に賛同を得られるというものは、小さな寛容から生まれるものである。寛容なしに人との心のすりあわせはできないし、新しいものは何も生まれない。新しい物事は最初は年代問わずに若いものである。
 
 
☆ 砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ (サン・テグジュペリ)
 
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★ ブログと路上ライブでメジャーめざす(朝日新聞・07/7/21)
★ mimikaのブログ「ものっそみみか」
 
 

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山田邦子、乳ガン手術

 母が以前乳ガンと診断された。その時の落胆ぶりは今でも鮮明だ。女性にとって、乳房は特別なものであろう。もっとも、乳ガンでなくとも体の一部を切り取らなくてはならないとなれば、そのショックは容易に想像できる。母は乳房の一部切除することで乗り切った。
 
 「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」に出演した山田邦子が、番組で取り上げていた乳ガンの自己検診の方法で、乳房の異変に気付いたという。乳ガンだった。早期発見だったため、手術で成功した。今後5年は経過を見守る必要があるという。
 
 山田邦子といえば以前、「女性好感度No.1タレント」として有名だった。最近はテレビの露出度が低いが、そこは元気な彼女のことである。陽気な笑顔で記者会見にも臨んだ。今後は乳ガン早期発見の必要性を啓発していきたいとのことだ。
 
 年輪を重ねた明るいキャラクターの彼女の言葉は気軽で受け入れやすい。元気な人、ガンにかかってしまった人にとって、彼女の体験が言葉の予防薬、特効薬になることを期待したい。
 
 
☆ 「髪の毛ぐらい、いいわ。私、三蔵法師の時とっても素敵だったのよ」(夏目雅子・白血病治療薬の副作用による脱毛の時、母親に言った言葉)
 
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★ 山田邦子:乳がん手術、番組で発見(毎日新聞・07/6/15)
 
 

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「おい、チー坊」「うすぎたねぇシンデレラ」 石立鉄男さん死去

 俳優の石立鉄男さんは「俳優は夢を売る仕事だから、素顔は見せない」とコメントしていた。だから取材の類も一切受けなかった。記者が撮影所に押しかけて質問をしようとしたところ、「取材は受けないといっているだろう」とすごみをきかせた。
 
 飲みに行ったとき、北の富士が女性と酒を飲んでいた。それを見た石立さんは、「そんなちゃらちゃらしているから勝てないんだ」などとかなりぼろぼろに北の富士を批判した。しかし北の富士は反論することなく涙堪えてじっと耐えていた。石立さんはその姿に感心して友人になった。
 
 親友の北の富士の引退をかけた相撲をドラマの撮影を中断して観る。負けたことが分かると、スタジオから消えた。鈴木ヒロミツが探しにいくと、階段の陰で男泣きをしていた。
 
 アドリブが得意であった石立氏の台本には「あとは、てっちゃんよろしく」と書かれていた。そうした伝説が数多く残されている。
 
 「奥様は18歳」「パパと呼ばないで」「天まであがれ」「赤い激流」「噂の刑事・トミーとマツ」「スチュワーデス物語」「少女に何が起こったか」など、枚挙にいとまがないほどの作品に登場、そのアフロヘアや独特の口調を視聴者に印象づけた。
 
 石立さんは1日朝、熱海市の自宅で倒れているところを発見され、病院に搬送されたが死亡が確認された。享年64歳である。現役引退するにはまだまだ早い年齢である。
 
 俳優の「俳」は、人にあらずと書く。だから「素顔は見せない」を貫き通したのかも知れない。そして俳優の「優」は、義理人情に厚い石立さんの人柄を象徴していた。
 
 
☆ 「世の中のやつがあいつを信じなくても、俺はあいつを信じる。友達だからな」(相模管理官=石立鉄男「噂の刑事・トミーとマツ」)
 
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★ 訃報:俳優の石立鉄男さん、64歳(毎日新聞・07/6/1)
★ 鉄王☆石立鉄男 オフィシャルウエブサイト(本エントリの一部はこちらから引用しました)
 
 
 
 

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