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モラルの低下

 衆議院規則・第二節第二百十五条 議事中は参考のためにするものを除いては新聞紙及び書籍等を閲読してはならない
 
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 
 
第五条  3  何人も、公園、広場、キャンプ場、スキー場、海水浴場、道路、河川、港湾その他の公共の場所を汚さないようにしなければならない。
 
 こうした条文をわざわざ出すのも馬鹿馬鹿しいくらい、個人のモラルが低下が散見できる。国会本会議中に携帯をいじる議員、高級外車に乗っているのに給食費数千円を払わない親、携帯電話を所構わず操作する人、平気で不法投棄される一般ゴミ、タクシー代わりに救急車を使う。
 
 昨年くらいから、粒が最後まできれいに飲めるコーンスープ缶が登場した。なんのことはない。飲み口を大きくし、大きなふたを付けただけのアイディアだった。缶飲料がプルリングだった時代、プルリングのポイ捨てが問題になり、現在の捨てられないプルトップとなった。新たなコーンスープ缶はリサイクル意識の高まっている現在だからできるアイディアなのだろう。リサイクル意識の高まりは、ゴミ分別のモラルを形成した。
 
 現在、日本の法律は1700以上ある。規則や条例を含めるとその数倍になることだろう。法律が増えているというのは、モラルの低下が比例して上昇している証拠である。「個の権利」を主張するのも結構だが、権利には義務がともなう。義務を果たして権利を行使できるのである。
 
 自分の世界だけを大事にする人はその権利を主張すればいい。ただし、一生一人で生きていかなくてはならない義務を負う。
 
 
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★ 【溶けゆく日本人】携帯の奴隷(産経新聞・07/1/8)
★ 【溶けゆく日本人】子供以下の親 身勝手な論理、平然と(産経新聞・07/1/9)
★ 【溶けゆく日本人】 “自己中”マナー(産経新聞・07/1/10)
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北海道夕張市、財政再建団体に

 総務省の発表で、日本の人口のピークは2004年の1億2783万人だということが分かった。少子高齢化で、日本の人口は減少する。先進国でありながら子供は増えることなく、将来的には高齢者を支える人員に負担がかかる計算だ。
 
 人口の多さがイコール豊かさではないが、マンパワーが国を作るのは事実だ。人口を体重に例えるならば、この国はやつれてしまったのではないか。過剰なダイエットが必要な脂肪をそぎ落としてはいないだろうか。
 
 国を健康体にするには、国という体の細胞組織である「人」が活性化されない状態が続けば、憂うべき将来しか見えてこない。好景気に沸いているのは表部分の一部であり、激やせしている自治体も多い。
 
 北海道夕張市はかつては炭鉱の町として11万人の人口を誇っていたが、炭鉱事故、ハコモノ行政の失敗などの財政悪化で財政再建団体、すなわち民間でいえば倒産してしまった。現在の人口は市として道内3番目に少ない1万2千人ほどである。
 
 各種公共料金の値上げ、福祉施設や図書館などの公共施設は軒並み廃止される。その他のサービスもカット、残された住民は苦境に立たされ、今年に入ってから転出者が続出している。
 
 市議会は市の将来を守るためにどうするつもりか。税金の値上げと公的サービスのカット。民を守るための再建案は全く聞こえてこない。金は天下の回りものというが、夕張市民には最低限の生活保障すら回ってきていないのである。
 
 社会的弱者に希望を持たせるべく奔走すべきである。議員の力というのをこういうときに使わなくて何に使うのか。
 
 
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★ 日本の人口ピーク、04年12月の1億2783万人(読売新聞・06/12/27)
★ 破たん・夕張市に一定の支援、視察の総務相が意向(読売新聞・06/12/29)
 
 

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防衛「庁」が「省」へ昇格へ

 防衛庁が防衛省に昇格される法案が衆議院で可決され、通過した。参議院で審議された後に正式に発足する見通しとなる。これまで自衛隊の最高指揮を執っていたのは首相であるが、有事の際の手続きが煩雑で、トップダウンに時間がかかった。省に昇格することで迅速な対応が期待できるという。
 
 イラクの自衛隊派遣など、自衛隊は一定の国際協力を評価されている。国際平和維持活動(PKO)などに迅速な対応ができることは、国際社会で日本が生きていくための重要な仕事である。
 
 防衛省になると軍事国家になるのではないか、という向きもあるだろうが、日本海で北朝鮮による不審漁船が侵犯してきたとき、海上保安庁の巡視船が発砲したことがあった。当時の海上保安官は「これは大変なことになる」と感じたという。国際問題に発展するかもしれない事案に「海の警察」ではその任務に限界がある。あの時、海上自衛隊がすぐに動いていたら、事態は変わっていたかもしれない。
 
 多くの国が軍隊を持ち、防衛省なみの権限のある組織がある中で、防衛庁でやりくりしてきた日本を誇りに感じていた。
 
 それは日本国憲法9条で、
 
 1 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
 
 2 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
 
とあるからだ。これは日本国民の心の中にある不文律である。防衛組織が昇格してもこれだけは変わることがないことを期待したい。
  
 
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★ 防衛「省」昇格法案、衆院通過 来年1月発足へ(産経新聞・06/11/30)
★ 8月15日(本ブログ・06/8/15)
 
 

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「全国都市緑化ぐんまフェア」観覧車は必要?不要? 伊勢崎市

 買い物をしようとし、割引券があるとお得感も手伝って衝動買いをすることがある。しかし、本当に安く済ませるためには不要なものは買わないことだ。これならタダですむ。
 
 第25回全国都市緑化ぐんまフェアが、平成20年に開催される。前橋市と伊勢崎市の共同開催だ。そのサテライト会場として、伊勢崎には波志江沼環境ふれあい公園が選定されている。テレビで見ると、沼があって周りはのどかな田園地帯。ここに「北関東一」の観覧車が建設される予定だ。
 
 しかし、伊勢崎のこのような場所に観覧車というのは、場違いな感が払拭できない。テレビの取材を受けていた主婦も逆に記者に質問していた。「こんな半端な田舎に観覧車ができて、あなた東京から来る?」
 
 確かに観覧車1つ乗るために伊勢崎に、というのは想像できない。市側にテレビ局が取材を申し込んだが取材拒否。そして街頭アンケートでは、観覧車建設賛成よりも、反対よりも、「計画自体を知らない」という市民が多いことに驚いた。多額の税金が投入されようとしているのに、周知が徹底されていないのだ。
 
 伊勢崎市は平成の大合併で、境町や東村などと合併した。10億近い建設費の7割に合併特例債が当てられ、3割は伊勢崎市が負担する。
 
 非公開で行われた、建設反対住民への説明会では住民側が「合併特例債7割も3割も税金じゃないか」と怒っていた。このまま計画が議会で承認されると、年明けには建設着工となる。波志江沼から1,7km先には毎年7000万の赤字を出している華蔵寺公園遊園地観覧車がある。計画の観覧車が火の車となって回り始めてはいないだろうか。
 
 
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★ 日本最古の屋上観覧車が最後のとき(本ブログ・05/7/16)
★ 伊勢崎の観覧車建設 大阪の業者選定(東京中日新聞)
★ 【新観覧車】群馬・伊勢崎市 環境ふれあい公園(FWGP)
★ 第25回全国都市緑化ぐんまフェアの概要(前橋市)
 
 

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厚労相 代理出産を見直しへ

 
 代理出産について、厚労相が見直しに着手することを明らかにした。支持する世論が増えてきたことを踏まえてのことだという。
 
 民法上の親子関係を構築することはもちろんだが、倫理上の問題も明確にしなくてはならないだろう。一定の期間があれば中絶ができることが法律上認められているのに、不妊で悩む夫婦が、法令を犯さない範囲で取った手段のみが断罪されなくてはいけないのは法の下の平等に反することにはならないだろうか。
 
 真摯な態度で選択し、自らの子供を切望する夫婦に、ひとつの解決法を提示するものになると考えるのは不自然なことだろうか。
 
 少子化や、生まれてきた子供を虐待したりする親が多い中、前向きな子育てに挑戦する夫婦と医療、社会が並んで考える問題である。
 
 
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★ 「代理出産禁止」厚労相が見直し言及(産経新聞・06/10/17)
 
★ 50代女性、娘夫婦の子供を出産(本ブログ・06/10/15)
★ 東京・品川区長が抗告(本ブログ・06/10/119
★ BABY :A BABY :B(本ブログ・06/10/1)
 
 

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カタカナ語109回 安倍首相の演説

 ブログを書くときに気をつけている点がいくつかある。何でも漢字変換しない、馴染みのない漢字は言い換える、専門用語はできるだけ避ける、字数は400〜600文字、「思います」と書かずに言い切る、そしてカタカナ言葉を使わない、などなどである。
 
 いずれも読みやすさを考慮してのことで、特にカタカナ言葉は、英語が得意な人にはよくても、そうではない人を排除してしまうきらいがある。
 
 新たに就任した安倍首相は所信表明演説でカタカナ言葉を109回使ったという。「テレワーク」、「アジア・ゲートウエイ」、「カントリー・アイデンティティ」などはどれくらいの国民がその意味を理解したであろうか。
 
 政治家の演説は、のらりくらりと国民を欺くような微妙な言い回しに終始することがある。それに比べれば率直な首相の演説だったかもしれないが、今後もこの手の言葉が乱発されれば、国民と距離を置いてしまうことになる。
 
 文科相は「小学校における英語の必修化は必要ない」との方針を打ち出した。正しい日本語を知らなければ、外国語など身に付かない。
 
 最初の一歩だから批判されることが多いだろうが、若き日本のリーダーとして安倍さんには頑張っていただきたい。消費税もそうだった、有料ゴミ袋もそうだった。何でも新しい物事には批判がつきものであるから、と「思います」。
 
 
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★ 安倍首相:カタカナ言葉は109回 小泉首相の4倍(毎日新聞・06/9/29)
★ 安倍首相就任会見「しっかりと」32回「思います」35回(産経新聞・06/9/28)
★ 小学校英語「必修化の必要なし」 伊吹文科相(産経新聞・06/9/27)
 
 

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岐阜県のプロ意識

 
 組織にいると、自らの言動を客観的に見られなくなってしまうことがある。大きな組織にいたとしても、それが小さなものに見えてしまうのは何とも残念である。
 
 岐阜県で総額17億円もの裏金がつくられていた問題は、そうした意識が欠落していてできた結果だ。ましてや公金である。県政を円滑にするはずの元締め組織がこれでは直轄機関の市町村は迷惑この上ないことだろう。県内の市町村には「税金はもう納めない」という抗議が集まっているそうだ。
 
 教壇に立っていれば先生はプロに見える。制服を着ていれば警察官はプロだ。しかしながら不祥事が止むことがないのは周知の事実。これは公務員に限ったことではなく、民間でも同じ事だ。通じるであろう常識が通じなくなったら危険信号がともっていると思って間違いがない。
 
 その道のプロというのは尊敬に値するが、プロも職業のそれである前に、人としてプロである自覚がなければ必ずほころびが出ることを忘れてはならない。
 
 
☆ ずるをして勝つよりも、名誉のために失敗する方がよい。(Sophocles)
 
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★ 裏金問題、岐阜前知事が陳謝 自身分の返還を表明(朝日新聞・06/9/8)
 
 

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8月15日という日

 終戦記念日であるこの日は、近年特に靖国神社の首相参拝が報道される。
 
 個人の思想信条の自由を尊重すべきで、参拝自体を問題にすべきではない。靖国神社の特異な存在を考えれば、国内外の反発は理解ができる。問題なのは、参拝するという考え自体がよくないという論調が吹き荒れることである。
 
 過去にはしない首相もいたことであるし、したくなければしない、したいならする、その考えだけはどうしても尊重しなくてはならない。一国の長の思想が封じ込められるのは危険な方向である。
 
 戦争は二度とあってはならないというのは、世界が希求している周知の事実だ。スポーツで負けても「次は勝つ」といえるが、戦争でその考えを持つ人はいないであろう。
 
 敗戦の日、解放独立の日、戦勝の日、この8月15日に思いを託す人は国によって異なるであろう。今も戦争や紛争のある国や地域が存在するなかで、この日が戦争について考える節目になるといい。
 
 遺族のかたは思想信条を貫くために手を合わせているのではない。最愛の家族にその思いを手向けているのである。そして願わくわ、という考えはゆるぎのないたったひとつのことである。
 
 
☆ もし世界を変えたければ、自分自身を変えることから始めよ。(フィリピンの格言)
 
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★ 靖国神社の戦後の歩みと現状(産経新聞)
★ 8・15 靖国参拝(毎日新聞)
★ 沖縄全戦没者追悼式典(本ブログ・06/6/24)
 
 
 
 

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