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人気の名前をつけられる人と名前を捨てる人

 今年生まれた赤ちゃんの名前人気ランキングが明治安田生命保険から発表された。女の子のトップは「さくら」「陽菜(ひな)」「結愛(ゆあ)」「莉子(りこ)」「美桜(みお)」、男の子は「大翔(ひろと)」「悠真(ゆうま)」「翔(しょう)」「颯太(そうた)」「歩夢(あゆむ)」などとなっている。ちなみに2003年と2004年については前に書いた。
 
 名前に見られるのは親の愛情である。これから長い人生を歩む子供への最初のプレゼント。親御さんが子供を呼ぶのに使う言葉であるから、名前をつけるのにも慎重になるだろう。そして子供は名前という人生のタイトルを看板に自分の人生を作っていくことになるだろう。
 
 その一方で、そうした名前もあまり重みを感じない場面に遭遇することもしばしば。苗字は知っているけれど下の名前を知らない、あだ名は知っているけれど本名は知らない、といった人との関わりが希薄になっていく現状。
 
 また名前は簡単に捨てられてしまい犯罪に使われることもある。今年、大阪府高槻市の淀川河川敷で遺体となって発見されたUさんは不自然な養子縁組をされた。周囲に「殺されるかもしれない」と漏らしたが、助かることはなかった。
 
 養子縁組がビジネスと化している。姓を変えることで別人になれることから借金から逃れたり、携帯電話を購入する方法に使われるという。ブローカーも存在し、「ボロもうけ。戸籍を売る人間なんて山ほどいる」。
 
 不自然な養子縁組を法務省は調査しているが、福島県内では「数人のグループが3カ月間に約10回、養親、養子、証人の立場を入れ替わりながら縁組みしていた」との話が出た。ある自治体では「養親と養子の間に一定の年齢差や縁組みの人数に制限を設ける」という対策を考えている。(※)
 
 不自然な養子縁組をされていたUさん事件では、養母のH容疑者(36)ら3人が死体遺棄容疑で送検されている。Uさんに対する「殺人」という核心にたどり着くにはまだ捜査が必要である。
 
 H容疑者は白々しくUさんと同じ姓を名乗っているが、もともとは何という名前だったのか。自分の名前を簡単に捨ててまで犯罪に手を染めた。しかしそれもよいだろう、名前に固執する必要などないのである。なぜなら、刑務所では名前ではなく番号で呼ばれるからであり、今のうちから慣れておくがよいだろう。
 
 
 Uさん、あなたはH容疑者と同じ姓を名乗ることは本意ではなかったのですよね。そしてあなたは、Aさんだったのですね。
 
  
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★ 子供の名前:1位 男の子は「大翔」、女の子は「さくら」(毎日新聞・10/12/4)
★ 大阪・高槻の遺棄女性 新生活3カ月で暗転 知人ら「住み続けていたら」(産経新聞・10/5/14)
★ beautiful name(本ブログ・07/4/22)
(※)この段落参考=読売新聞・10/11/8・東京朝刊
 
 

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熊谷の男児死亡ひき逃げ 第三者が匿名で懸賞金 埼玉

 2009年、埼玉県熊谷市で発生した死亡ひき逃げ事件について、同市内在住の匿名の男性が300万円の懸賞金の支払いを申し出た。公費や被害者家族ではなく、他人が懸賞金を支払う例はおそらく初めてだ。
 
 事件は同年9月30日午後6時50分ごろ、同市本石の市道で発生した。当時小学4年生だった小関孝徳(こせき たかのり)君(10)は母と2人で楽しい生活を送っていた。元気で無邪気で優しい男の子。そんな孝徳くんが帰宅途中に何者かの運転により犠牲となった。孝徳くんの無念を晴らすべく、母親の代里子さんはチラシを配るなどして独自の捜査を行っている。
 
 今回私費での懸賞金を申し出た男性は名前や動機を公表しないように警察に求めた。こうした善意によって犯人検挙につながる情報が出てくるとよい。警察も捜査対象車両を拡大し、輸出寸前だった車を求めて神奈川県内まで捜査員を派遣したこともあるという。
 
 埼玉県警熊谷署では特別捜査班を設置、自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で捜査をしている。タイヤ痕などから、孝徳君をひいたのは排気量1800〜2000ccの車とみられている。この事件は上記同罪による死刑がないため10年という時効がある。人を死に至らしめる結果は同じであるのに、殺人とひき逃げでは刑罰に差があることに議論がある。
 
 ひき逃げといっても、少し手が当たってしまったものもあれば、孝徳くん家族がされたように、他人の人生を狂わせることもある。一番怖い思いをした孝徳くんの恐怖を考えれば、時効の存在が何ともやりきれない。
 
 懸賞金の申し出をした善意は匿名でも美しい。しかし、犯人が匿名のままでいることは許すことができない。
 
 埼玉県警熊谷署では情報提供を募っている。
 
※ 令和元年9月30日午前0時に公訴時効が成立する。
★ 息子をひいたのは誰? 母が現場でメモし続けた10万車(朝日新聞・2019/3/31)
★ 《未解決》熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事故!《時効まであとわずか》
 
★ 熊谷市(平成21年9月)発生ひき逃げ事件(埼玉県警察本部)
★ ひき逃げ捜査にチラシ印刷無償協力 過去に我が子を失った都内の主婦(本ブログ・10/5/23)
★ 小4ひき逃げ:検挙へ匿名男性が懸賞金 埼玉・熊谷(毎日新聞・10/9/28)
★ 忘れない:小関孝徳君ひき逃げ死から3年 「一件でも多く情報を」(毎日新聞・12/9/28)
 
 

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11歳・荒川ちかがロシア映画「ヤクザガール」に主演デビュー

 ロシア映画「ヤクザガール」の主演として、荒川ちか(11)が主演に抜てきされ、9月の「ウラジオストク国際映画祭」特別招待作品として上映されることが明らかになった。セルゲイ・ボドロフ監督(62)から「少女らしい少女だ」と認められて主演に選ばれた。
 
 荒川ちかは99年神奈川県生まれ。趣味は囲碁、ビーズ、お絵かき、漢字ドリル。日本国内での活動実績はあるが、映画は初主演だ。短期間で日常会話程度のロシア語を習得。荒川は「海外に行ったのは初めてだったけど、ロシア語を覚えて使うのが楽しかった。オーディションの話を聞いたときから演じてみたいと思っていたので嬉しかった」と話す。
 
 99年などついこの間のことであるが、そんな幼い才能がこなした主演という大役。こうした世界は運が左右するところもあり、荒川はオーディションを通してその運をつかんだのだろう。これを幸運の持ち主だとして片付けるのは早計である。
 
 幸運は降ってくるものかもしれないが、それを受け取るための準備を怠らない者に天が与えてくれる贈り物である。降ってくる幸運を受け取る者、落ちている幸運を拾う者、そして渡された運を幸運に変えることができる者である。
 
 荒川の好きな言葉は「スマイル」だという。女優を志す荒川には似合う言葉だ。時に大人になることで他人にスマイルを見せることを忘れがちであるが、11歳の荒川はそれを自然にできる女の子なのだろう。
 
 
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★ 荒川ちか:11歳の美少女がロシア映画「ヤクザガール」の主演に抜てき(毎日新聞・10/8/14)
★ 荒川ちか(Very Berry Pro)
 
 

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大阪2児育児放棄致死の23歳女、ブログに愛情を綴っていた 細分化される犯罪”脳”

 大阪市西区のマンションで男女2人の幼児の遺体が見つかった事件で、大阪府警捜査1課と西署は母親の女(23)を死体遺棄容疑で逮捕した。女は容疑を認め、「子どもの世話が嫌になり、いなければ良かったと思い2人を残して家を出た」と供述。大阪府警は育児を放棄したことが2人の死につながったとして、殺人や保護責任者遺棄致死容疑での立件を検討している。
 
 マンション住人からたびたび「異臭がする」との話があり、管理人が西署員と部屋に入って遺体を見つけた。部屋はゴミが足の踏み場もないほど散らかっており、2人の遺体は全裸で、死因は栄養不足による者とみられている。
 
 女は「ご飯をあげたり、風呂に入れたりするのが嫌になった。ご飯も水も与えず、子どもたちだけで生きてはいけないことは分かっていた。助けてやらなければ、という気にはならなかった。1週間後には死んでいるかもしれないと思った」と話している。
 
 当初は子どもが可愛かったようで、ブログにその愛情を綴っていた。「(こどもの名前)の服を探しに行って着せ替え人形のようにオシャレすること」、「我が子に対面したときは、言葉にならないほど嬉しかった」などと記されており、更新は08年4月23日が最後となっている。
 
 育児放棄(ネグレクト)や虐待、保護責任者遺棄などという言葉があまりにも一般的になりすぎているのが怖い。殺人というような言葉と一線を画しているように捉えられるのが恐ろしい。もしかすると「殺人ではないから」くらいの感覚で安易な気持ちで凶行に走っているのではあるまいか。犯罪は流行りでもなければブランドでもないのである。
 
 物事が何でも細分化されるようになった。人を死に追いやる罪は殺人、傷害致死、過失致死、保護責任者遺棄致死、強姦致死、強盗致死などあるが、それは法律が人を裁く上で必要な定義であることに他ならない。占いで何かのタイプに当てはめてしまえば安心するかのように、不道徳な考えをも自分を納得するために細分化して正当化する手段にする安易で稚拙な考え方が横行しているような気もする。
 
 寄り添うように死んでいたという小さな子どもの絶望感を考えると残念でならない。女が最初にブログで記していた愛情というのは何を境に消えてしまったのだろう。そして愛情が狂気に変貌したのは一体何故なのだろう。しかしそんなこと、小さな子どもたちには何の関係もないことである。
 
 
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★ 2年前のブログに、我が子への愛 2児死亡の母(読売新聞・10/7/31)
★ 2児放置死:逮捕の母「自分の時間欲しかった」(毎日新聞・10/7/31)
★ 大阪2児遺体、23歳母「世話嫌になり家を出た」(読売新聞・10/7/30)
 
 

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「ストレスで・・」女子児童・生徒十数人が暴行被害 小学校教諭を逮捕 警視庁(2010.7.18)

 東京・多摩地区で女子小中学生が乱暴される事件があり、警視庁捜査一課などは16日、東京都稲城市立小学校教諭、男の被告(29)=相模原市緑区橋本、住居侵入罪で起訴=を強姦致傷と住居侵入容疑で再逮捕した。同被告は「進路指導などについてストレスがたまっていた。平成17、18年ごろから東京都と神奈川県で十数件やった」などと容疑を認めている。
 
 東京・多摩地区では小中学生の少女が男から乱暴されたり身体を触られたりする事件が複数件発生。現場に残されたDNAが同容疑者のものと一致した。被告は今回立件された事件の他にも10代後半から20代の女性も狙ったと供述していることから、警視庁では裏付け捜査を進める。
 
 被告は下校途中の女子児童の後をつけ、家に入った所を脅して乱暴した。6月下旬に八王子市内のアパートに女性を乱暴する目的で侵入、南大沢署に住居侵入容疑で逮捕されていた。
 
 警視庁のホームページによると、現時点で多摩地区のうち、声をかけられたり体を触られたという不審者情報は、町田、南大沢署管内(町田市、八王子市南部)で7件、多摩中央署管内(多摩市、稲城市)で6件となっている。警察による認知数がこれだけなので実数はもっと多いはずだ。被害者が出てこないケースも多くあると考えられる。
 
 ストレス、ストレスと、ストレスが原因であるような動機を語る容疑者が多いが、ストレスをためて病気にでもなる勇気すらなく、抵抗もままならない幼い子どもたちを性欲のはけ口にしただけである。
 
 この男は今後裁判を受け、刑務所に入ることになり、おのれの”進路指導”をされることになるだろう。そこではこれまで受けたことのない多大なストレスが降りかかるに違いない。全国の先生たちの、面汚しめ。
 
 
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★ 中学生を強姦致傷容疑 教諭再逮捕「十数件」と供述(朝日新聞・10/7/16)
★ 「身勝手な性欲満たすため十数件」小学校教諭を逮捕 女子生徒に乱暴容疑(産経新聞・10/7/16)
★ 警視庁管内不審者情報(警視庁)
 
 

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16歳と14歳の姉妹にわいせつ容疑で中学臨時教員の男を逮捕 神奈川県警(2010.6.10)

 神奈川県警少年捜査課などは、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で、横浜市港北区新吉田東の市立新田中学校臨時教員の男(25)を逮捕した。男は「18歳未満とは知らなかった」と容疑を否認している。携帯サイトに「16歳です。連絡ください」との書き込みをみて、市内の無職少女(16)と妹の女子中学生(14)に現金6000円を支払い、わいせつ行為に及んだ。自分からアクセスしておいて、「知らなかった」とは稚拙な理由で情けない。
 
 脅迫でも受けていたならともかく、この手の事件で”買われる”女子生徒に注意を促したい。大事な身体を飢えた大人の男に売り渡してしまうとは、自分に対して誇りというものを持つべきだ。「私はそんな簡単な女ではない」というプライドを持って欲しい。金額の問題ではないが、たかだか6000円のために知らない男と会ってはいけない。くだらない欲望の受け皿になるべきではない。
 
 それにしてもこの手の事件を起こす男は羨ましいと思う。なぜかというと、お金や時間というコストをたくさん持っているからだ。携帯サイトのあやしい書き込みを探すコスト、実際に女の子に会うコスト、女の子に支払うコスト、そして、警察に捕まっていることのできる時間である。
 
 
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★ 買春容疑で中学臨時教員を逮捕 14.16歳姉妹相手に(産経新聞・10/8/10)
 
 

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9階から9歳男児転落、木がクッションになり一命を取り留める 東京・足立

 29日、東京都足立区千住桜木のマンションで「小学生が落ちた」と通報があった。転落したのは9歳の男の子だったが、木に当たってから転落したため、木がクッションになり一命を取り留めた。男の子は右足骨折の重傷。
 
 警視庁千住署によると、男の子はマンション9階の廊下で友達と遊んでおり、手すりに立ったところで足を滑らせた。
 
 ここ数ヶ月の間に、子供のマンション転落のニュースをよく聞く。大人も子どもも注意しなくてはならないが、この足立の男の子の場合は木がクッションになった。自転車置き場の屋根が同じ役割をした例もある。
 
 男の子は退院したらこの木を見に行こう。枝が裂け、折れてしまっている。痛々しい状態の木を見て何かを感じなくてはならない。でも助かってよかったね。
 
 
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★ 9階から男児転落 木で一命を取り留める(日テレNEWS24・10/5/29)
 
 

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埼玉・熊谷のひき逃げ事件にチラシ印刷無償協力 過去に我が子を失った都内の夫婦

 
 1977年、東京都内で長女(9)をひき逃げで失った両親が、同じくひき逃げで子供を失った親御さんへ情報提供を求めるチラシの無償印刷をかって出た。現場の地図などが記載されたチラシは間もなく新聞の折り込みなどで配布される予定だという。
 
 印刷強力を申し出たのは、東京・文京区内で印刷会社を経営している夫婦。夫婦の長女は77年に都内でひき逃げされて亡くなった。犯人が逮捕されるまでの1ヶ月間、協力者とチラシ配りを続けたという。「娘の事件は周囲の強力のおかげで解決できた。その恩返しになれば」と語る。
 
 夫婦が協力したのは、埼玉県熊谷市内のひき逃げ事件。昨年9月30日午後6時50分ごろ、市立石原小学校4年生の小関孝徳くん(10)が、同市本石1丁目の市道で頭部をひかれて死亡しているのが見つかった。母親の代里子さん(42)は事件以降、同級生の母親らと現場周辺を通行する車両ナンバーをメモして熊谷署に提出したり、独自にチラシを配ってきた。
 
 
 私事だが、免許試験場で運転免許更新を済ませてきた。優良区分なので講習は30分。事故を未然に防ぐための啓発ビデオを見てきた。その中で、やはり子供を事故で失った母親のインタビューが流された。亡くなったのは小学生の男の子。現場に着いたときに「脳脱状態で死亡しているのが分かった」といい、しばらくは「台所にも立てないほど落ち込んだ」という。
 
 最近の事業仕分けで「交通安全協会」の発行する「教則本」が無駄ではないか、との指摘があった。理事長の年収が2,000万円とも聞くと呆れてしまうが、こういう機会があることで身を引き締めてハンドルを握らなくてはならない、そう思った。
 
 教則本もいいが、交通ルールは免許を持っている以上分かっていることだ。肝心なことは、そのルールを守らなければどんな悲惨な事故を作ってしまうか、そんなことの啓発活動のほうが大事である。教則本などの類は必要な人だけ持ち帰られるようにすればよい。
 
 交通事故は悲惨な現場であることのほうが多い。鉄のかたまりにつぶされ、ひかれてボロボロになった遺体というのは想像を絶するものである。そんな我が子の無念さを考える親御さんの、胸を締め付けられる思いというのは想像に難くない。犯人はつかまったが、ひき逃げする者を許せないという荻野さん夫婦の思いは一生続いていくだろう。悲惨な体験とはそういうものなのかもしれない。
 
 2人暮らしの親子を引き裂いた犯人はまだつかまっていない。犯人が素知らぬ顔をして生活しているのかと思うと腹が立つ。犯人が逃げている以上、これは事故ではなくて事件である。埼玉県警熊谷署では情報提供を募っている。(熊谷警察署:048-526-0110)
 
 
★ 熊谷市(平成21年9月)発生ひき逃げ事件(埼玉県警察本部)
★ チラシ無償で20万枚 亡き子思い捜査協力(読売新聞・10/5/23)
 
 
 

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