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振り込め詐欺の「出し子」逮捕 画像一挙公開で警視庁(2009.415)

 警視庁捜査2課と練馬署は、東京都立川市の飲食店従業員のS(34)を詐欺容疑で逮捕した。同庁は今年2月、振り込め詐欺グループの現金引き出し役である「出し子」10人の画像を一挙に公開。「S容疑者に間違いない」との情報を得て捜査していた。
 
 同容疑者は08年5月23日、練馬区の無職女性(61)方に電話をし、「別れ話でケンカになりけがをさせた」と、検査費名目で十数回にわたり計196万円を振り込ませ、杉並区のコンビニのATMで計80万円を引き出した疑い。同容疑者のグループは08年5〜9月にかけて、60代の女性3人から計840万円を詐取した疑いがあり、うち600万円は同容疑者が引き出していたと見ている。本人は「身に覚えがない」と容疑を否認している。
 
 警察庁によると、3月の振り込め詐欺被害が835件、計約9億2800万円に上り、04年7月から取り始めた統計上、最も被害の少なかった2月に比べて再び増加に転じている。「オレオレ詐欺」(224件)から、融資保証金詐欺(274件)、架空請求詐欺(295件)が増加していることから、引き続き警戒をしている。
 
 「オレオレ詐欺」という呼称が犯罪意識を軽薄にしそうであるということから「振り込め詐欺」という名に変わった。自分の子どもの不祥事を金で解決できるならそうしたい、警察官、弁護士、役所公務員から電話が来れば、その権威に従ってしまうのは仕方のないことである。権威とはそういうものであり、子どもを思う親心というものはそういうものだ。だから「振り込め詐欺」は許すことのできない犯罪なのだ。
 
 
 現金引き出し役の「出し子」も詐欺罪の共犯として捕まる。「引き出すことを頼まれて後は知らない」では済まされない。
 
 
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★ 振り込め詐欺「出し子」10人を一挙公開 警視庁(本ブログ・09/2/16)
★ ”だまされたふり”で、振り込め詐欺の男を逮捕 神奈川県警(本ブログ・09/2/4)
★ 大阪不明女児の親から1億円詐取 男女逮捕(本ブログ・08/12/7)
★ 振り込め詐欺の音声公開 青森県警(08/10/29)
★ おれおれ詐欺:「出し子」容疑者逮捕 画像公開し捜査(毎日新聞・09/4/14)
★ 振り込め詐欺:被害、3月は再び増加 警察庁発表(毎日新聞・09/4/11)
 
 

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93歳米国人女性の簡単料理動画が人気

 YouTubeで93歳の米国人女性が紹介する料理の動画が人気です。
例えば、パンを適量用意して、
1)オリーブ油を塗る。
2)塩を適量かける。
3)お湯をかける
完成!といった具合に簡単です。ご本人も「パーフェクト!」とご満悦。
「豆パスタ」では、
1)ジャガイモの皮をむいてカット。
2)タマネギも同様に。
3)以上を炒める。
4)そこに缶の豆を全て投入。
5)塩、コショウ、水を入れて沸騰させる。
6)そしたらパスタを入れて5〜10分待つ。
7)チーズ、トマトソースなどをお好みで。
完成!という具合です。
 この動画に登場する女性の名はクララさん。動画には「Great Depression Cooking」とタイトルが付けられており、クララさんが1930年代の「世界大恐慌(Great Depression)」の時に経験した簡素な料理を動画で公開したところ、アクセス数が増えました。
 
 コメントの中には「アイラブ・クララ」「クララは独身?」などといった書き込みも見られます。世界的な不況の今、再びクララさんは簡単料理を披露することになったのです。ちなみに、撮影者はクララさんのお孫さんです。
 
 
 
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★ Great Depression Cooking (You Tube)


 

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海賊:人質の米国人船長、解放される ソマリア沖

 ソマリア沖で米国船籍の貨物船が海賊によって乗っ取られ、人質となっていた米国人のリチャード・フィリップス船長が無事に解放された。危険な状況であったが、船長は海賊グループと一緒に乗っていた救命ボートから海に飛び込み、米海軍の特殊部隊(Navy SEALs)が海賊3人を射殺した。船長にけがはなく、現在は米軍の船内に留まり医療検査を受けている。また、海賊の1人は米軍に拘束された。
 
 コンテナ船「マースク・アラバマ」は世界大手の海運会社APモラー・マースクが所有しており、8日にソマリア沖およそ500キロのインド洋上で海賊に襲撃された。船長が自ら単身で人質になり、救命ボートで連れ去られていた。他の19人の船員はすでにケニアに到着している。
 
 海賊側は身代金として200万ドル(約2億円)を要求。米海軍は駆逐艦などを派遣し船長救出を試みる一方、海賊側と解放交渉に向けて米連邦捜査局(FBI)の交渉人に協力を依頼していた。アメリカ国内ではフィリップス船長の勇気を賞賛している。
 
 
★ 米海軍が船長を救出 海賊3人殺害 ソマリア沖(時事通信・09/4/13)
★ ソマリア沖か遺族に拘束された船長、米兵による接近失敗(CNN・09/4/12)
★ 海上有事に対処法次々と(本ブログ・09/4/1)
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子ども事故、対策本を出版へ

 小さいころ、自分の過失でケガを負ったことがある。例えば「バラ線」と呼んでいた、柵と柵の間に通してある鉄のギザギザをくぐり抜けようとしたら脚や手を傷つけたとか、電球の付いていない電気スタンドの金属部分を触って感電したとか。さらには、幼稚園のバスが迎えに来るところで女性の運転する自転車と衝突、鼻血を出しながら泣いて帰った記憶がある。
 
 妹はキャンディーがのどに詰まり、両足を持って背中を叩かれていたことがある。また、いとこが妹を背負ってふざけていたら転倒、窓ガラスに突っ込んでしまい、額から出血して救急車を呼ぶ騒ぎになった。
 
 東京消防庁は過去10年間の事例を分析して、その特徴や対策をまとめた本を出版する。「注意すれば未然に防げる事故も少なくない。親や子どもに接する人たちに呼んで欲しい」としている。本の題名は「あなたの子ども 不慮の事故で 泣かせて いませんか」で、98年から07年に同庁管内で発生した事案について、0〜12歳のものを分析した結果を紹介した。
 
 水におぼれる事故のうち8割は家庭で発生するという。意外な気もするが、そういえば小さいころに、風呂の浴槽でうっかり足を滑らせて水を飲んでしまったことがよくあった。誤飲や衣服に火が付いたときの対策・応急処置などを、災害医療を専門とする山本保博・東京臨海病院長が全面監修した。
 
 子どもは危険を知らないから親が想像もしない行動をとる。本当に不可抗力による事故は悲しいが、多くは防げるはずであることをこの本は述べているのだろう。
 
 私が2歳の時に階段から転げ落ちたとき、母親はまず「お父さんに何て言い訳をしようか」と考えたそうである。私に救援の手が伸びたのは、私がしばらくしてギャーギャー泣き出したからだそうだ。それは順番が違うでしょうが。
 
 財団法人東京連合防火協会発行、購入・問い合わせは下記リンクの同協会まで。
  
  
☆ 子供は大人のいうことを聞くのは得意じゃない。だけど、まねをするのは抜群にうまい。(ジェームズ・ボールドウィン)
 
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★ 財団法人 東京連合防火協会 ホームページ
★ 子ども事故、ここが危ない 10年分のデータで対策本(朝日新聞・09/4/12)
 
 
 

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バリアフリー化は不可能か 公共の施設

 森永乳業が行っている「育児相談窓口」の相談内容から、子ども連れの外出事情が分かった。それによると、子どもを連れて外出するときの主な移動手段で最も多いのが「自家用車」(100人中、73人)、以下、「電車」「バス」となっており、10年前の調査結果と差はなかった。公共交通機関を利用しない理由は、「荷物、ベビーカー、子どもを抱えて、バスや電車に乗れない」「ぐずったりして周囲に迷惑をかけそうなので」とある。
 
 子ども連れでの外出で不便を感じることを「道路」「買い物場所」「交通機関」の3つに分けて聞くと、道路は「歩道が狭い」「段差がある」「ガタガタの路面」、また「階段などがあると、時間がかかっても遠回りする」ともある。自転車との接触事故が多いことから、走行中の自転車に危険を感じたことがある人が半数を超えた。
 
 買い物場所については、「授乳場所がない」「おむつ替えの場所がない」「通路が狭い」「エレベーターがない」となっている。交通機関については、「駅にエレベーターがない」「エレベーターはあるが、ベビーカーを乗せるといっぱいになるので肩身が狭い」とある。バリアフリー法の施行で公共施設は一昔前に比べて格段によくなっているとは思うが、子連れママさんにとっては大変な苦労が伴っているようだ。
 
 先日、近所の楽器屋から出たところ、車椅子の青年が近くのおじさんに声をかけていた。楽器屋に入りたいのだけれども、道路との段差があるために入れないらしい。「板1枚あればいいんですけどね」と青年。おじさんが「ちょっと待ってて」と板を探していた。わずか5センチの段差を我々は気にすることがないが、子連れママさんにしろ、車椅子の人にしてみれば大きな障害となっているのだ。
 
 それのみならず、放置自転車や店の看板がこうした人達の行く手を阻んでいる。歩道等には点字ブロックが配されているが、その上に自転車が放置されていることも珍しくない。放置自転車は各自治体の条例で違反となっているであろうし、看板の類は道路の不正使用で違法であるから逮捕もあり得る。実際に今年1月には名古屋で、22歳の男が警察官の警告を無視して歩道でスケートボードを続けていたとして、道路交通法違反(道路における禁止行為)の現行犯で逮捕されている。
 
 自治体も歩道を整備する際に、歩行者等に心理的に訴えかける作戦に出てはどうだろうか。点字ブロックのみならず、車椅子や松葉杖のイラストを配したマークを歩道に埋め込むなどすることは困難ではないはずだ。人の集まりそうなスーパーやコンビニは、自転車を一時的に停車しておけるスペースを確保すべきであろう。
 
 ところで、都内のJRや私鉄各線の駅は次々とバリアフリー化が進んでいるが、都心にありながらバリアフリー化が全く進んでいない駅がある。JR御茶ノ水駅がそれで、エスカレーターもエレベーターもない。駅周辺には大学病院も多いことから、近隣の病院関係者らはJRと千代田区に改善を申し入れている。患者によっては手前の駅で降りて、タクシーで病院に向かう人もいるという。
 
 しかしながらこの駅、バリアフリー化には困難が伴いそうである。この駅は北側に神田川、南側に高台という間に挟まれた所に位置しており、乗降客が多い割にはホームも狭い。東西に延びるこの駅は、駅舎東口がお茶の水橋に階段がもたれかかるように配置され、西口側も聖橋に階段がもたれかかるようになっており、素人目から見てもこの駅のどこにエスカレーターやエレベーターを配置するのだろうと思ってしまう。とはいえ、バリアフリー法に違反することになってしまい、このまま放置しておく訳にもいかないであろう。
 
 公共の工事は自治体等に任せることとして、歩道上の迷惑行為対策は我々にも何かできそうである。公共のマナーとは自己満足のためだけではない。他人をも巻き込むから”公共”なのである。
 
 
※ 2019.1.19 追記
御茶ノ水駅に初のエスカレーターが整備されました。今後も完全バリアフリーに向けての工事が進むそうです。良かったですね!
 
ようやくバリアフリー化 JR御茶ノ水駅に初のエスカレーター(TOKYO MX・2019/1/19)
 
★ 「公共交通機関は使いにくい」と感じるママが7割、”電子レンジのある授乳室”も登場し、外出先の子育て環境に格差(MarkeZine・09/2/2)
★ JR御茶ノ水駅をバリアフリーにすべきだ(OhmyNews・08/2/29)
★ 「スケボーマン」歩道暴走&悪態ついて逮捕(スポニチ・09/1/25)
 
★ JR御茶ノ水駅を聖橋から臨む(グーグル・ストリートビューより)
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拡大教科書が不足

 新学期が始まると学校で受け取る新しい教科書は楽しみなものだ。最近の教科書はイラストや図表がふんだんに使われているようで羨ましい限りだ。ところで、視力の弱い弱視の児童・生徒のための「拡大教科書」が不足しているという。
 
 拡大教科書というのは、通常の文字などを拡大して製本されているものであるが、その大半はボランティアが手作業で行われているのが実情だ。通常の教科書を参考にして、パソコンやコピー機を使い、イラストなどは切り貼りしてレイアウトを適宜変更しながら作り、1冊(1教科)を作るのに約2ヶ月を要する。そのため、国内全ての学校に配布されている教科書を対象にするのは事実上困難である。
 
 大手教科書出版社も拡大教科書の製作を責務と感じており、一部の教科書は対応しているが全てではない。それはコスト面で難しい部分があり、さらには著作物を改編するとなると、著作権者への了承等を得る必要も生じるからだ。
 
 特別支援学校の高校生が「ここに拡大教科書がなかったら、どこにあるんだという感じですね」と笑っていたが、高校の教科書は特に深刻で、小中学校よりも内容が複雑になり情報量も増える。通常であれば文字も小さくなる。手作業ゆえに1字でも間違えてしまえば大変なことになる。
 
 こうした状況に対して文部科学省は「障害のある児童および生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」(教科書バリアフリー法)を制定、今年度から適用されることになっているが、完全な制度とはなっていない。現場の声を拾い上げて、ボランティアや出版社に対して積極的な支援をすることが望まれる。
 
  
☆ 目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる(ジッド)
 
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★ 小学校・中学校・高等学校(拡大教科書等) (文部科学省ホームページ)
★ 拡大教科書の概要(全国拡大教材製作協議会)
★ 拡大教科書について(筑波大学付属視覚特別支援学校)
★ 坂戸拡大写本の会 
 
 

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【100均ラブ】フローリングのワイパー

 
 花王の製品で「クイックルワイパー」という商品がある。柄の先にプラスティックが板状になっているものが付いており、そこにポリエステルのようなもので作られているシートを付けて、フローリングの床などに付着した汚れをキャッチしてくれるアレだ。
 
 この製品は大好きで、夜間でも気になりだしたらいきなり掃除ができるところがたまらない。「流動パラフィン」という食品添加物にも使われている油剤が含まれており、ホコリをキャッチしたら逃がさないようになっているそうだ。なるほど、だからシートを触ると少しばかりヌルヌル感があるのだ。こうした機能は吸着剤原料は分からないが、ダスキンモップと同じだ。
 
 純正のシートが無くなりそうになったので、100均で売っていた似たようなシート(以下:100均シート)を買ってみた。写真の右がそれだが、左の本家よりもやや大きい。しかし決定的な違いは、本家のシートが凸凹処理が施されているのに対して、100均シートはフラットだ。ヌルヌル感もないので、吸着剤などは使われていないのだろう。 
 
 実際に掃除をしてみた。純正が細かいゴミを吸い付けてくれるのに対して、100均シートは「触れたからたまたまゴミが付いた」という雰囲気である。なんというか、掃除の後の達成感、やりがい、胸の鼓動の高鳴りなどが無いのである。
 
 しかしせっかく買ったので使わないともったいない。ホコリが付いていそうな所を手で持ってぞうきんのように拭いてみたが、これといった効果は得られなかった。「購入は、しくじった」というのが本音である。これなら素直にぞうきん掛けでもした方が良さそうだ。次は純正シートを買おう。
 
 100均商品はモノによってOKな物とそうでないものがある。そのあたりを見極めて購入すると100均ショップは大変便利である。なお、「100均シートを手で持って掃除」は、シートの材質が「ポリエステル」とだけ記してあり、吸着剤類の表記がなかったので試しました。肌の弱い方で気になる方は真似をなさらないようにお願いします。
 
 
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★ 花王 クイックル
 
 

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今月に時効 井の頭公園バラバラ殺人事件

 1994年(平成6年)に起きた事を調べてみた。総理大臣が3人もいた年だった。順に、細川護煕、羽田孜、村山富市の3氏である。この頃から首相の名前を覚えるのが大変だったことを覚えている。羽田内閣は約2ヶ月の短命内閣だった。
 
 そしてこの年はオウム真理教関連の事件が多数発生している。評論家の江川紹子氏襲撃事件、会社員VXガス殺害事件、滝本弁護士サリン襲撃事件などに加えて、代表的なものが「松本サリン事件」だ。第一通報者の男性が犯人として疑われ、警察もマスコミも新事実が発覚するまで男性を犯人扱いした。男性の妻はサリン被害のため、低酸素脳症による呼吸不全で昨年8月に亡くなっている。最後まで意識が回復することはなかった。
 
 1度の現金強奪事件としては最高金額になる5億4千万円が奪われた事件が、神戸市中央区で発生した「福徳銀行5億円強奪事件」だ。犯人の男を特定したが男は逃亡を続け、2002年の4月1日に時効が成立した。男は別の強盗事件で逮捕されたが「5億円強奪事件」については当然のことながら起訴されることはなかった。
 
 94年4月23日に東京・三鷹市で発生した「井の頭公園バラバラ殺人事件」が間もなく時効を迎える。公園内で清掃員の女性がゴミ箱に入っていたビニール袋を空けたところ、人間の足首が出てきた。警視庁で公園内のゴミ箱を調べたところ、27個に分断された手足や胴体の一部が発見された。
 
 遺体は全て20センチ間隔で電動ノコギリによって切断され、指紋も消されていたが、わずかに残っていた指紋から現場近くに住む一級建築士の男性(当時35)と判明した。遺体は全て血が抜き取られているという点でも猟奇的であったが、犯人を特定するに至る物証がなく、交友関係からも犯人像は謎のままである。
 
 被害者に似た男性が近鉄百貨店(現:ヨドバシカメラ)横の道路で2人組の男に殴られていた、現場近くで車と人がぶつかる衝突音が聞こえた、また、被害者が都内の宗教施設に通っていたことから、その団体との関連もあるのではないかというさまざまな憶測を呼んだ。
 
 警視庁三鷹署捜査本部は延べ37,000人の捜査員を投入して、公園に近いJR吉祥寺駅周辺などを中心に聞き込み捜査を続けてきた。同署は「何とか犯人を逮捕したい」と情報の提供を呼びかけている。
 
 そういえばこの年の4月上旬には、井の頭公園で夜に花見を楽しんだ。友人と屋外という開放的な空間で酒を飲むのは美味かった。その後にこの事件を知ったとき、被害者の身元さえ分かればすぐに犯人は捕まるだろうと思っていた。怨恨やトラブルなど、顔見知りでなければバラバラになどしないであろう、そう思っていたからだ。しかし、遺体の発見状況は常軌を逸している。動機が理解不能な事件の多い昨今であるが、このころから理由なき殺人の被害者が増え始めたような気もする。
 
 いま、井の頭公園の桜は花見をするには絶好の開花状況だ。今年もきれいに咲いているソメイヨシノ。しばらくすれば散ってしまうのであろうが、また来年には開花するだろう。しかし、人間の命は一度しか花を咲かせない。一度散った花びらを誰かが拾ってくれるだけである。犯人にもぎ取られた被害者の花は誰にも拾われずに終わってしまうのか。この事件は24日の午前0時に公訴時効が成立する。
 
 
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★ 東京・井の頭公園切断遺体 24日時効 解決願う元上司ら(毎日新聞・09/4/5)
★ 時効まで1ヶ月 東京・井の頭公園の切断遺体事件(産経新聞・09/3/22)
★ 警視庁三鷹警察署
★ 事件ファイル(警視庁)
 
 

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