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独り言の多い人は嫌われる

なぜ独り言をいうのか。

 
 
 長年生きていると、今まで気付かなかったことにふと気付く。「つまづいても、転倒しなかったら大人」とか、「スクランブル交差点を自分の思い通りに歩けなくなったら年をとった証拠」などと勝手に思っていたが、もう一つ気付いた。「独り言の多い人は嫌われる」というものである。なお、ここでは統合失調症などの精神疾患などに罹患している人は除外する。
 
 今年は簡易ブログと称されている「ツイッター」が流行った。これは自分勝手につぶやけばよいので、ブログやmixiのような日記よりも気楽に情報発信ができる。ブログが「日記型簡易ホームページ」のような呼ばれ方をしているが、それを考えれば、はるかに簡易な発信手段である。相手にコメントを強要しないという部分が気楽なのである。
 
 しかし、目の前で独り言を言うことが多い人というのはちょっとやっかいである。独り言というのはブツブツ呟くわけだが、そのため声量は小さい。ただ、近くにいるとこちらに話しかけているのか、ただのつぶやきなのかがはっきりしないため、常にこちらも注意を払って耳を傾けておかなければならず、疲れるのである。 
 
 さらに、その独り言の延長で突然会話が始まると、「え?なに?」と聞き返すことになる。呟いている本人は、”さっきまでは独り言だが、今のは会話”という状態なので、声が小さくて聞き取れない。
 
 察するに独り言をいう人は、その目的が「意思の確認」「愚痴」といったところが多く、他を受け入れない排他的で自己陶酔が凄まじい。自分で呟いて”確認”しているので、その信念たるや強力である。ゆえに周りから反感を買おうとも自分の意見を曲げることはしないため、彼らのつぶやきに疲れた人はそのつぶやきすら耳を傾けなくなり、面倒なのでその人から去っていくことになる。
 
 そうした人たちに対しても不満を口にし、つぶやきは加速する。そして同じ事の繰り返しなので、負のスパイラルに陥る。
 
 そんな彼らにぜひツイッターを勧めたいところであるが、彼らはきっとしないであろう。自分で呟いたほうが速いし、”確認”のためのつぶやきなので、”何となく情報発信”のツイッターは向いていないのである。周りにいませんか、独り言の多い人。少なくとも、独り言を言う人で皆に好かれている人を私は見たり聞いたりしたことがない。
 
 
 
 

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日本東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目10−7

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