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偽装食品連鎖は止まることなく

 大阪市北区の米粉加工会社「三笠フーズ」による汚染米不正転売問題で、事故米の中国産もち米が食用に高齢者福祉施設や医療施設などに配食している13の給食業者に流通していたことが分かった。汚染米の拡大がさらに広がる恐れが出てきた。すでに焼酎や清酒メーカーが該当商品を店頭から回収する措置をとっているが、農水省や三笠フーズが事故米の行き先を公表していないため、メーカー担当者は憤りを隠せないでいる。
 
 鶏肉やウナギに老舗の菓子などの偽装が相次いだが、ついに日本食の根幹部分である米もその偽造対象になってしまった。メーカーでは偽装ありきという認識で、問い合わせ作業がマニュアル化しているところもあるという。
 
 この三笠フーズが悪質なのは、事故米であるということである。これまでの偽造もよくはないが、別の食べ物を本来の食べ物と偽るなどした偽装、消費期限の改ざんであったが、直接身体に被害が及ぶ可能性のある偽装問題はこれが初めてではないだろうか。
 
 メイド・イン・ジャパン神話は崩壊しつつあるようだが、厳密に言えば崩壊しているのは、メイド・バイ・ジャパニーズである。頭を下げてもらったくらいでは気が済まなくなった。土下座をして欲しい。消費者のみならず、大切な商品として扱ってきた取引先企業や配送関係者にも謝罪して欲しい。嘘つきは泥棒の始まりというが、こうした会社は安全や消費者の信頼を泥棒したことになる。これならば、ウソをつかない泥棒のほうがまだマシであるかのような錯覚に陥る昨今である。
 
 
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