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老舗が撤退

 
 このご時世に持っていると言ったら携帯電話のカメラだけである。
デジタルカメラはもとより、スチールカメラも買ったことがない。
 
 ただ、ビデオカメラは好きで、旅行の時には大抵持ち歩いている。面白い映像が撮れないか、そればかりに腐心して旅行も気が気ではない。
レンズを覗く同じ趣味があるものとして言わせていただければ、いい写真を撮るのにはコツがいると思う。釣りと同じように「待つ」こと。
 
 例えば、綺麗な花を見つけたとする。この花、今すぐに撮影すれば被写体だけで良い画に見える。しかし、それはベターショットに過ぎない。ここにもしも、花の蜜を求めて蜂がとまれば画としてはベストショットに近くなる。蜂を待たなければ、他人の撮った画と変わらない。大きな獲物を釣るのには時間が必要なのだ。
 
 その待つ楽しみを教えてくれたであろう、スチールカメラの老舗、コニカミノルタがカメラ、及びフォト事業を終了することになった。1世紀以上もの銀塩カメラを売ってきた。撮るものを、観るものをも感動させてくれたり、悲惨を極める歴史の証人であったのもケミカルカメラである。
 
 目をつぶってしまっても取り直しが利くのがデジカメ。そうした波に押されて、大きな歴史を誇る会社の写真は色あせることなくカメラファンの胸に残るだろう。老舗が自らレンズにふたをすることになったのである。
 
 
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