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犯人と同姓同名の男性が受けた被害 女性の口の中に指を入れた事件 大阪(2011.6.10)

 女性の口に指を入れたとして、大阪府警大正署は6日、大阪市大正区三軒家東の自称大学生の男の容疑者(21)を逮捕した。府警によると、今月1日午後、同区内のマンションのエレベーターの中で10代の女性の口に指を入れた疑い。
 
 気色の悪い事件だが、この事件には別の意味で男性被害者がいた。男と同姓同名で、大学生、住んでいる地域も年齢も同じというあまりに迷惑な偶然だった。
 
 産経新聞によれば、容疑者のほうの名前は音読みで読むが、男性は別の読みをする違いがある。しかし報道では容疑者の大学名が載っていなかったため、男性は居心地の悪い思いをしてしまった。男性の母親は「容疑者と息子は別人」というチラシを作って住んでいる集合住宅に配ったという。男性は積極的に大学に通っており、それが無実の証明だと思っているとのことだ。
 
 昨年、北海道で同様の事件があったことを思い出した。昨年8月、女性2人が車ではねられるなどして襲われ死傷した事件。容疑者の男は捕まったが、男と同じ姓の不動産業者がインターネット上で「社長の息子は殺人犯」などといわれのない中傷を受けた事件だ。
 
 静岡県内の男(34)がネット上のブログでこの内容を大々的に取り上げたため、不動産業者には「人殺し」などのメールや取引先からの問い合わせもあったという。業者は被害届を出し、男は信用毀損(きそん)容疑で北海道警に摘発され、札幌地検に書類送検された。
 
 男は1000以上のブログを管理し、アフェリエイト(広告)を貼り付け、多くのアクセスに比例する形で報酬を受けていた。「アクセスを増やそうと思った」と供述している。
 
 ブログを書いている者として留意しておきたい点はいくつかある。過去のエントリーで「一次情報がないので信用しない方が良いですよ」と注意を受けてからは特に情報源のはっきりしないものは載せていない。また、情報源がない場合は参考になるWEBサイトにリンクを張らせていただいている。
 ネットで発信することが簡単になったが、それは諸刃の剣である。世相を斬るつもりが人の心を切るようなことがあってはならない。注意をしたい。
 
 ネットで自分の名前を検索すると、「もう一人の自分」を見つけることができる。同姓同名を見つけたときは嬉しかったが、「もう一人」は小学生の男の子だった。私のようなダメダメな大人にならないように祈る。そして大阪の事件の容疑者には、「他人のもう一人」に迷惑をかけないように、人生をやり直してもらいたい。
 
 
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★ 同姓同名ゆえの「被害」(産経新聞・11/6/9)
★ ブログ「炎上」させた18人を名誉毀損で検挙(本ブログ・09/2/5)
 
 

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