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「070」番号を携帯電話にも 現行の「090」「080」不足の恐れ PHSと携帯間でもナンバーポータビリティ導入も

 1999年の年明けは珍しい光景が神社の境内などで見られた。それまで使われていた携帯とPHSの番号が、99年午前2時に10ケタから11ケタになった。そのため携帯の電話帳に登録されている番号を、従来の「030」などから始まる番号ではなく「090」に統一、その後に続く先頭番号に1〜4などをあてがった。PHSも「050」「060」から「070」に統一されるなどした。
 
 初詣で賑わう神社などの場所では、携帯電話の電話帳を自動的に11ケタに変換するサービスがなされ、コンビニでも無料でできる機械が置かれた。携帯電話などが普及し始めたころである。
 
 総務省は来年度、PHSで使われている「070」番号を携帯電話に割り当てる方針を決めた。現在の「090」「080」で始まる番号が足りなくなる恐れがあるからだ。PHSは8000万以上の番号の余裕があるとされる。同時に、ナンバーポータビリティ(番号持ち運び制度)を携帯とPHSの間でも行えるようにする。
 
 昨今では多機能携帯電話スマートフォンの契約率が20%を超えた。そしてよく見られる光景として、スマートフォンと通常の携帯を2台持つ人が珍しくない。「らくらくホン」に代表されるような年配層にも使いやすい携帯、子供用携帯の登場などが番号枯渇の状態を引き起こしているとも考えられる。
 
 かつては電話番号を選ぶのも楽しみの1つだったが、電話帳を使う現在ではあまり意味が無くなった。それでも大震災に備えて、家族の電話番号くらいは念のために覚えておきたいものだ。来年度は12年ぶりに新しい携帯番号がお目見えすることになる。
 
 
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★ 携帯にも「070」、090と080枯渇の恐れ(読売新聞・11/5/11)
★ 4月の携帯純増数、東北で増 電波復旧に応じ乗り換えも(朝日新聞・11/5/11)
 
 

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