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64回目の戦没者追悼式 平和の誓いを永遠に 参列者最高齢は101歳

 東京・千代田区の日本武道館で第64回「全国戦没者慰霊式」が開かれた。天皇・皇后両陛下をお迎えし、出席者には麻生首相ら各界代表、戦没者遺族ら約6000人が参列した。参列者は正午の時報を合図に1分間の黙祷をささげた。
 
 麻生首相は「先の大戦では、300万余の方々が、祖国を思い、愛する家族を案じつつ亡くなられました。戦場に倒れ、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異境の地において亡くなられました。また我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対しても多大な損害と苦痛を与えております。国民を代表して、深い反省とともに、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表します」などと語った。
 
 37歳で出兵し、台湾南方のパシー海峡で魚雷を受けて船が沈没、亡くなったのが池端正雄さん。その妻で遺族としては最高齢の池端志津江さん(101)も出席した。車椅子を三男の正之さん(69)に押されながら参列。報道陣のインタビューに「お父さん、会いに来ましたよ。お国のためだと思ってやったことだけど、少し残念なことになっちゃったんですね」としっかりした口調で語った。
 
 ここでも、広島でも長崎でも、そして沖縄でも、「二度と戦争は起こしてはいけない」とお年寄りは語る。戦争について多くを語らないお年寄り、そういう方々がこういった式典に参列することの意味を考えなくてはならない。
 
 日本武道館周辺はセミの声が凄い。よく晴れた15日だったが、64年前のこの日もきっと暑かったに違いない。今のような異常な暑さではなかったはずだが、当時を知る人にしてみればきっと、脳裏をよぎる同じ暑い夏の日だったに違いない。お天道様は何も言わずに煌煌と人々を照らし続けるだけである。
 
 8月15日という日は、明るい未来を作ろうと平和を誓うための、悲しい64年前の出来事が起きた、今日である。
 
 
☆ この命に賭けて誓う。たとえ、皆が戦争について語る時でも、声の続く限り、私は平和を語る。(ロバート・エイトキン)
 
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