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東京・秋葉原で無差別殺傷、25歳男を逮捕(2008.6.8)

 国内有数の電気街である秋葉原での休日を楽しく過ごそうとしていた人たちが、一転して狂気の犠牲になってしまった。
 
 歩行者天国が始まって30分ほどの午後0時35分ごろ、東京都千代田区外神田1丁目(秋葉原)の交差点付近で、トラックが次々と通行人をはね、さらにトラックから降りた男がサバイバルナイフで通行人を切りつけた。この事件で男女18人が病院に搬送されたが7人が死亡した。
 
 男はトラックで人をはねた後、はねた男性に馬乗りになり体を何度も刺した。歩行者天国実施中は交通課の警察官がその入り口付近を警備しているが、進入したトラックにはねられた人を救護していた警視庁万世橋署の警察官(53)も男に脇腹を刺されて崩れ落ちた。
 
 事件当時、秋葉原地区は歩行者天国となっており多くの人で賑わっていたが、奇声を上げてナイフを振り回し走り出す男に騒然となり、数百人が一斉に逃げるという異常な事態になった。返り血を浴びながら、男は次々と通行人を刺した。
 
 通報で駆けつけた秋葉原交番の万世橋署員と男は対峙し、警察官も警棒で応戦するなどした。男が路地に逃げ込んだところで警察官が「ナイフを捨てないと撃つ」と拳銃を構えると、男はナイフを捨てて逮捕された。銃刀法違反の現行犯で逮捕されたのは、静岡県裾野市の派遣社員の男(25)で「人を殺すために秋葉原に来た。誰でもよかった」「生活に疲れてやった。世の中が嫌になった」などと供述しているという。
 
 亡くなったのは男性6人と女性1人。警視庁によると、通り魔事件としては過去30年で最悪の被害と見られており、捜査一課は万世橋署に特捜本部を設置して事件の全容解明に当たる。
 
 
 
 

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