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公衆電話が消える

 東京・渋谷でかつて「電話ボックス殺人」というのがあった。ボックス内の人の長電話に腹を立てた男が電話中の人を刺殺するというものだった。犯人は逮捕された。
 
 こうした状況も今や昔なのかもしれない。携帯電話の所有が当然になっている現在、公衆電話に列を作る画は見ることが無くなった。その代わり、携帯電話が個人の電話ボックス状態になり、個の空間を持ち歩けるようになり、電車内などでの新たなトラブルの種にもなっている。
 
 災害時には携帯電話はかかりにくくなる。同時に、優先的にかかるのが公衆電話だ。NTT東西によれば、ここ10年で公衆電話は40万台を割り込み半減した。採算が取れなくなっているのだ。
 
 緊急時にする110・119番もほとんど携帯電話からされることが多くなった。しかし、都内からかけているつもりでも都県境などからかけた場合、近くにある基地局の関係で警視庁ではなく県警にかかることもある
 
 公衆電話であれば位置の特定が用意であり、電話の上には住所が必ず書いてある。日常の行動範囲のどこに公衆電話があるのか、非常時のために知っておく必要がありそうだ。
 
 電話ボックスが無くなれば、ドラえもんの「もしもボックス」は古くさくなるし、スーパーマンも変身する場所が無くなる。減少していくのは時代の流れでもありしかたがないが、雑踏にいながらも周りに気を使わずにプライベートな話をできたのは、電話ボックスという空間だったことが懐かしい。 
 
 
☆ もし、あなたが死を前にして、あと一本しか電話がかけられないとしたら誰にかけますか?どんな話をしますか?さあ、今すぐ電話をかけてみてはどうですか?(スティーヴン・レヴィ―ン)
 
 
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★ 消える公衆電話(産経新聞・07/2/20)
 
 

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