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黒い羊

 静岡市内の私立中学での出来事。担任の男性教諭が女生徒に「厄介者」を意味する「黒い羊」と英語で寄せ書きに書いた。
 
 女生徒の兄が自閉症の兄がおり、教諭はこの兄を嫌っていた。女生徒がこの兄の妹だと分かると、障害者の妹であることを中傷した。その後別室での登校を命じられ、女生徒は3年間を会議室で過ごしたという。
 
 女生徒の母親は学校側に相談したが「善処する」というだけで、一度も教諭に会わせなかったという。教諭は依願退職したが、学校を含めて謝罪がまるでない状態だ。少女側は市を相手に訴訟を起こし、市側は争う構えだという。
 
 「学校は学ぶところだと思っていた」と泣きながら話す女生徒。大切な時期を差別的は扱いで過ごした3年間は辛かったに違いない。
 
 教育的配慮のかけらも見られない教諭と善処しなかった学校側が、教育現場のブラックシープではないのか。学校に黒い羊は存在してはならない。
 
 
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★ 「黒い羊」訴訟:静岡市、争う姿勢 元教諭、少女に謝罪なく /静岡(毎日新聞・06/12/14)
★ いじめを苦に自殺 福岡(本ブログ・06/10/16)
 
 

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ボトルレター、700キロの旅

 
 年賀状の売れ行きが鈍っているという。メールが普及した昨今、ハガキのやりとりに億劫になっている傾向だろう。例に漏れず、手紙を書く機会が減ってしまった。だからせめて年賀状は一筆添えて投函したいものだ。
 
 もらうと嬉しい年賀状。パソコンで作られた立派なものもあれば、丁寧な版画で作られるもの、文字がびっしりと書かれたものまでさまざま。この文字というのが嬉しい。多くの日本人は自分の字がきれいではないと思っているが、文字はその人の個性を表し、「会わなくなったけど元気そうだなあ」というのが伝わってくる。
 
 福井県内の小4女子児童が、ワインボトルに手紙を入れて「この手紙を見た人はお友達になって!」と書いたところ、700キロ以上離れた秋田県男鹿市の海岸に届いた。ボトルは54歳の男性が見つけ、秋田海上保安部に届けられた。海保では相手になってくれる子を探しているという。
 
 ボトルレターは女児の父親が「いい思い出になるかもしれないよ」と提案した。女児は「どこかに沈んでしまったかもしれない」と思っていただけに、感激しているという。
 
 近年の日本海は何かと騒々しいが、そんな中で女児の夢をゆらゆらと運んだワインボトルは新たな出会いのきっかけを運んだ。誰からどんな返事が来るのか楽しみなことだろう。
 
 
☆ 乗りかけた船には、ためらわず乗ってしまえ(ツルゲーネフ)
 
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★ 手紙:旅700キロ超、届いた 福井の小4・弓削潤奈ちゃん、お友だちを募集 /秋田(毎日新聞・06/12/13)
 
 

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年の瀬

 
 お坊さんが忙しくなることから、12月は師走と呼ばれる。今年は師走を待たずして師の職業の一つである、学校の先生方が忙しかった。
 
 いじめ問題、必修科目未履修問題と、抱える案件が多かったことだろう。卒業を控える高校三年生の中には、この冬休みに未履修の必修科目の補習をする生徒も多い。大変だとは思うけれども、長い人生から見たらわずかな瞬間。頑張って乗り切って欲しい。
 
 いじめ問題も多くの影を落としている。いじめる側に罪の意識が薄いこと、教師がいじめに加担していたこと、突然命を絶ったお子さんの家族は辛いクリスマスになってしまった。
 
 教育というのは大事なことである。多くの国であらゆる犯罪が起きているけれども、規範意識の根底にあるのは教育だ。経済的にどうであれ、規範意識がしっかりしていれば、事件や事故、紛争などは起きないであろう。
 
 それでは教育現場とはどこにあるか。それは学校だけじゃない。家族が第一であり、友人関係であり、社会が担うものであり、それぞれに個々が依存している。
 
 
☆ 樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には、種なのだ。 (フリードリッヒ・ニーチェ)
 
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★ 小学生の校内暴力(本ブログ・06/6/14)
★ 幼稚な大学生、増える(本ブログ・06/8/22)
 
 

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ウィニー、有罪

 
 ファイル交換ソフト「winny」が著作権法違反ほう助に問われた裁判で、元東京大学院助教授(36)の判決が京都地裁であり、罰金150万円(求刑懲役1年)の有罪判決となった。判決では「積極的な著作権侵害を意図したものではない」としたが、「明確な認識、認容がある」とした。
 
 問題なのは、このソフトがネット上で公開されていたことだろう。正式なソフトとして開発・販売されていたら状況は変わっていたかもしれない。このソフトの及ぼした影響はウイルスに感染したファイルが流出するなど社会問題となったのは自明。しかし、ソフト自体は直ちに著作権法違反ほう助となりえたかどうか。
 
 これが有罪であれば、有価証券を偽造できるような写真・画像加工ソフトの類も法の網にかかることになる。iTunesとて、コピーを助長するようなものではないとは言い切れない。You Tubeなどの動画共有サイトも直ちに違法となりうる。
 
 しかし、文章や画像、映像が乱れ飛んでいるインターネットは匿名性ゆえに、引用や著作物のやりとりが頻繁に行われているのが実情だ。もしこれが匿名ではなく、実名でのやりとりであったら、ネット犯罪はほとんど無くなることだろう。
 
 ネット社会は過渡期だ。ネチケットは教わらないといけない人、最初から分かっている人もいる。大事なことは教育であろう。被告は積極的に著作権を侵害したとは言えなくても、未必の故意くらいのことは感じていたかもしれない。教育界に身を置いていた被告が取った行動は正しかったか。ウイルスや著作物の侵害に積極的に関与した人物は断罪されないのか。被告は即日控訴した。
 
 ついでながら、本当に大事な著作物ならネットにそれを上げないのが一番賢明だ。
 
 
☆ 発見を妨げる最大の障害は、無知ではなく、知っていると錯覚することである(ダニエル・J・ブアスティン) 

※ 2011年12月20日、最高裁判所は検察側の上告を棄却し、開発者である男性の無罪が確定した。
 

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★ ウィニー開発者に罰金150万円、著作権侵害を認識(読売新聞・06/12/13)
 
 

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図書館で「切り抜き」「線引き」横行

 
 読みたいと思った本に巡り逢うのは、運命の人を探すくらいに大変であり、少しばかり楽しい作業である。やっとの思いで見つけた本と過ごす数時間というのは楽しい。ところが最近、全国の公立図書館で図書に線を引き、写真などを切り抜く行為が横行しているという。信じがたい行為である。
 
 東京・世田谷区の図書館で、若い女性がファッション雑誌の写真を切り取っていた。見つけた職員が注意すると「どうしていけないんですか」と逆に質問されたというから驚きだ。
 
 言うまでもないことだが、図書館の書物は公共の財産だ。これに傷を付ければ、他人が迷惑することを考えなくなってきている。これは若い世代のみならず、中高年層にも広がっているというからマナーの欠落ぶりは著しい。
 
 コピー&ペーストは自分のパソコンの中でのみ許される行為。もしかすると、ネット感覚の意識が現実世界をも巻き込もうとはしていないだろうか。ネットはネット、現実は地に足の着いたルールで形成されている。個人主義が引きこもり状態になり、対「集団」から目を背けてはいないだろうか。
 
 彼らは常識をも切り取り、偏った線引きをしているのである。冒頭で「信じがたい」「驚きだ」「言うまでもなく」と書いた。彼らには何が信じがたくて驚きなのか分からないのだろう。自分以外の人や物は大した存在に思えないのかもしれない。もう子供の意識は卒業していただきたい。
 
 家庭で良いこと悪いこと、常識非常識を学び、凛と生きている人たちにとっては理解不可能な事件である。最近は酒を提供する店で「車は運転しません」という誓約書を書かせるところもある。図書館も「本を傷つけません」という一筆を書かなくてはならなくなるのだろうか。
 
「どうしていけないんですか」という人に聞きたい。
 
「どうしてやるんですか?」
※器物損壊罪・・3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料。
  
  
☆ 一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない者にとっては善でもなく悪でもない(スピノザ )
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★ 図書館の本、傷だらけ…「切り抜き」「線引き」横行(読売新聞・06/12/12)
★ 崩れる「公」意識(本ブログ・06/11/1)
 
 
 
 

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光るスケート靴 横浜赤レンガにリンク登場

 最後にスケートに行ったのは恐らく10年以上前のことになる。山梨県富士吉田市の富士急アイランドの野外スケートリンクだ。この時期だからこそできるスポーツであり、大して滑ることができなくても友人とリンクをキズだらけにするのは楽しいものだ。昨今のスケート人気で盛り上がりもあるかもしれない。
 
 横浜赤レンガ倉庫広場に野外スケートリンクが2月14日まで開設される。発光ダイオードを使った光るスケート靴が貸し出されるということだ。幻想的な夜のリンクは親子連れや若者に人気が出ることだろう。
 
 この地域は横浜港に面しており、大観覧車などのアトラクションも近い。水辺の非日常な雰囲気に心を奪われることだろう。
 
 話が戻って、富士吉田市の富士急アイランドというと、この時期は年末年始の「初日の出暴走」が地元の人の杞憂である。山梨に限らず全国の警察が頭を抱えている。某県警に勤める友人が言っていた。「こんなくだらない警備はやりたくない」と。寒い中の取締りは大変だろう。
 
 リンクでは発光ダイオードが光り、その外では赤色灯が光っている。どちらも若者の楽しみのようだが対照的な光を帯びている。
 
 
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★ 光るスケート靴で滑走…横浜赤レンガ倉庫広場にリンク(読売新聞・06/12/8)
★ アートリンク・in 横浜赤レンガ倉庫
★ 山梨県警察本部 交通取締情報
★ 富士急アイランド
★ 初日の出暴走、大幅減少(本ブログ・05/1/4)
★ 東京ディズニーリゾート
 
 

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防衛「庁」が「省」へ昇格へ

 防衛庁が防衛省に昇格される法案が衆議院で可決され、通過した。参議院で審議された後に正式に発足する見通しとなる。これまで自衛隊の最高指揮を執っていたのは首相であるが、有事の際の手続きが煩雑で、トップダウンに時間がかかった。省に昇格することで迅速な対応が期待できるという。
 
 イラクの自衛隊派遣など、自衛隊は一定の国際協力を評価されている。国際平和維持活動(PKO)などに迅速な対応ができることは、国際社会で日本が生きていくための重要な仕事である。
 
 防衛省になると軍事国家になるのではないか、という向きもあるだろうが、日本海で北朝鮮による不審漁船が侵犯してきたとき、海上保安庁の巡視船が発砲したことがあった。当時の海上保安官は「これは大変なことになる」と感じたという。国際問題に発展するかもしれない事案に「海の警察」ではその任務に限界がある。あの時、海上自衛隊がすぐに動いていたら、事態は変わっていたかもしれない。
 
 多くの国が軍隊を持ち、防衛省なみの権限のある組織がある中で、防衛庁でやりくりしてきた日本を誇りに感じていた。
 
 それは日本国憲法9条で、
 
 1 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
 
 2 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
 
とあるからだ。これは日本国民の心の中にある不文律である。防衛組織が昇格してもこれだけは変わることがないことを期待したい。
  
 
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★ 防衛「省」昇格法案、衆院通過 来年1月発足へ(産経新聞・06/11/30)
★ 8月15日(本ブログ・06/8/15)
 
 

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「絶壁犬」、全国から引き取り希望の声

 徳島市の眉山(びざん)ふもとの急斜面に犬が迷い込み動けなくなった。徳島市消防局はレスキューを出動させ見事救出に成功した。この毎日新聞の写真は、レスキューの手から逃れようとする犬の決定的瞬間を撮ったものだと感心する。
 
 しかし猫ならともかく、犬がどうやってこのような斜面に迷い込んだのかは不思議でならない。この生後数ヶ月の雑種には首輪もなく、飼い犬ではないようだ。この救出された犬について全国から「引き取りたい」との申し出が相次いでいるという。本当の意味で救われたワンちゃんかもしれない。
 
 ただ、全国には不幸にも捕獲されてその最期の運命を待っている犬猫などが多数いる。徳島の絶壁犬を救う前に、地元の動物愛護センターに問い合わせをしてみたらいかがだろうか。絶壁犬も野良犬になりかけていたかもしれない、そう思うと人間の手によって生まれた不幸な命かもしれない。
 
 環境省の統計で、年間数十万匹の犬猫が処理される現実を知っておく必要がある。
 
 
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★ 絶壁犬:レスキュー隊員が無事救出 徳島・加茂名(毎日新聞・06/11/22)
★ 迷い犬・猫等について(徳島県動物愛護管理センター)
 
 

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