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「前科」回避 未履修問題

 一般に、軽微な交通違反を犯すと通称「青切符」が切られ、反則金を納付することになる。反則金のことを罰金と勘違いしやすいが、罰金というのは裁判所から出される刑の種類の一つであり、禁固刑や懲役刑などと同じいわゆる「前科」がついてしまう。反則金としているのは、国民の大半を「前科者」にしないためであろう。
 
 必修科目を履修しなかった問題は、卒業認定取り消し(罰金)ではなく、補修を講ずること(反則金)で収拾の方向に向かった。必修単位(違反点数)はなんとかなりそうであり、多くの未履修の生徒を前科者にしなくて済んだ。
 
 しかしどうもしっくりこないのは、やはり真面目に履修していた生徒との間に不公平感が生じるからであろう。渋滞の高速道路をみな我慢するが、路肩を強行突破する者がいることを時々見かける。未履修問題は路肩を走ってはならないことを知らされていなかった生徒を救済するしかなかった。
 
 責任の所在も難しい。いつから行われていたのか、教師か、学校か、教育委員会か。過去の生徒はどうなる、今の二年生はどうする、といった具合に一度ルールが崩壊すると混乱状態になる。
 
 「交通ルール」を無視させた側の責任は大きい。なお、無免許運転、飲酒運転、ひき逃げなどは、反則金ではなく罰金になる。度が過ぎると「前科」がつくことを忘れてはいけない。
 
 
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★ 未履修問題、今回限りの特例 文科省が通知(産経新聞・06/11/2)
 
 

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