昨年11月に広島市で起きた、小一女児殺害事件の判決が広島地裁であった。検察側の死刑求刑に対し、判決は無期懲役だった。判決理由で裁判長は「陵辱したあげく、尊い命を奪ったが、被害者は1人であり、計画性はなく、前科も立証されていない」などと述べている。また「一生を持って償わせるのが相当であり、仮釈放は可能な限り慎重な運用がなされることを希望する」と付け加えた。
この事件だが、当初は殺害行為のみが報じられていたが、実は非情なわいせつ行為が伴っていたことが明らかになった。これは報道側の配慮もあったことだが、被害者の両親が「真実を世間に公表して欲しい」との訴えがあり公になった。
厳罰を望む世論に対して、裁判所の判決はそれとはかけ離れたものになっている文言がある。死刑選択の基準を明示する際によく出てくる「被害者は1人」というのがそれだ。犯罪が凶悪化している現状で、その態様が劣悪であれば、被害者の人数や負傷の程度を、加害者の量刑のために過度に考慮する必要があるのか疑問が生じる。
加害者の矯正も大切ではあるが、被害者の無念さをどう理解すればいいのか。この被告、わいせつ行為のあとに殺害している。犯意が2度起きているのに、「計画性がない」という部分はいかがなものか。被害者の受けた恐怖や絶望感は想像することができない。
「悪魔の声に支配されていた」という、ペルー国籍のホセ・マヌエル・トーレス・ヤギ(34)被告側の主張。こどもは天使であるというが、悪魔に支配されてしまったのは、木下あいりちゃんという、たった7才の天使である。
★ ヤギ被告に無期判決 広島女児殺害事件(朝日新聞・06/7/4)
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月: 2006年7月
捨て犬・捨て猫 半減目標 環境省
以前、テレビで「動物愛護センター」なる施設のドキュメントを見たことがある。番組の内容は、同センターの一番荷の重い仕事の一部であった。
犬たちが部屋に閉じこめられ、テレビカメラに向けてワンワン吠え、しっぽを振って近寄ってくる。この子たちを見ていると「僕たちを引き取って」と言っているように聞こえた。カメラに向けられた彼らの視線は必死だった。
引き取り手が見当たらなければ、次の部屋に移されることになる。さらに次の部屋に移され、最終的には「終末処理」される運命にある。
環境省の04年の集計によれば、迷子などで保健所に引き取られた犬は18万匹、猫は23万匹で、9割以上が殺される運命にある。多くは人間の身勝手な理由で捨てられることが多い。
目は口ほどにものを言うという。そんな純粋な犬猫の瞳に目をつぶる冷たい人たちは、こうした主張に耳をふさぐ。開いた口からは彼らを捨てる言い訳しか出てこない。
☆ 人間は鳥かごの中の鳥のように自由である。ある限られた世界の中で動くことができるからだ(ラーヴァター)
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橋本龍太郎氏が通産大臣だった当時、米国の商務相と会談したことがある。橋本氏が得意の剣道を披露、商務相に剣を振り下ろす。相手も橋本氏に剣を振り下ろす。ここまでだとただのパフォーマンスだが、橋本氏は相手の振り下ろした剣を掴み、自分の喉もとに刺して見せて場を和ませた。そのユーモアさとオールバックの威風堂々とした風格から、次期総理はこの人かと思っていた。
人生の旅路の終わりはいつやってくるかは分からない。昨夜に危篤の報が流れ、残念ながら帰らぬ人となった。私が橋本さんにメディアで接したのは十年ほどの記憶。六十八年の記録を残した一冊の本を一時期は国民が手にしたが、昨日、その表紙は閉じられた。
☆ 死よ、さあ一対一の勝負だ!(ジュルジュ・ベルナノス)
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★ 橋本元首相が死去(読売新聞・06/7/1)