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中学3年生の「僕」のコメント

 
 中学生の頃、エレクトロニクス同好会(=パソコン部)で活動していた。活動と言っても、していることはもっぱらゲーム。このゲームというのも「○」や「□」が動いたりするような視覚的に乏しいものであったが、それでも私たちは楽しんでいた。
 
 卒業アルバムに中学3年生の「僕」はコメントしていた。
 
 「パソコンの未来は明るい」
 
 「僕」はこうも思っていた。「パソコンが発展すれば、仕事も生活も楽になる。今より便利になる」と。
 
 その予想は的中し、当時では考えられないくらいの発展に至っている。パソコンがなければ仕事も不便であろう。電卓をたたかなくても、表計算ソフトがあれば数字があっという間に整理される。メールも伝達手段としてなくてはならないものとなった。
 
 しかし現実は少し違っている。確かにパソコンの普及で利便性を甘受している部分もあるが、パソコンで効率的になった仕事は空いた時間を生み出し、さらに売り上げを伸ばすべく人は働く。9時5時で仕事は終わるものだと「僕」は思っていたのに、である。仕事はきつい労働条件を強いられ、紙面に載らなくとも過労で倒れる人は少なくない。
 
 中学3年生の「僕」は、こんな事など期待していなかったのだ。
 
 
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