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事件事故被害者の傷が癒える日は来ないのだろうか

 交通事故の被害者の女性(30)はねたきりであり、両親がその介護をする。しかし両親が先立ったら誰が娘の面倒を見るのか不安であるという。女性は反応を示さないが、親御さん曰く、「分かってくれている気がする」という。
 
 昭和55年に東京・西新宿のバスターミナルで発生した「新宿バス放火事件」の被害者である女性が先日亡くなった。被害後は兄との断絶、好奇な目などに苦しむも、その体験を執筆しノンフィクションライターとして活躍した。犯人の男は無期懲役となったが刑務所で自殺した。
 
 こうしたこと以外にも、地下鉄サリン事件、松本サリン事件、通り魔事件、そして小さなニュースとしてしか扱われない交通事故やストーカー被害者がいる。何の落ち度もない人たちが、犯罪被害者として生きていかなくてはならないのはあまりに酷である。
 
 日本国憲法25条では「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と記されているしかし、日本社会では果たしてこの明文化された法を前に立ちすくんでいるだけではないだろうか。
 
 法律は社会の味方である。それが社会を円滑にする一つの指針となっている。そして正義の味方は法令や条約ではない。人と人との繋がりを守る、約束を履行できる、一個人だけがそれをなし得るのである。
 
 些細なことでも、一人のために正義の味方でいられた一日であったか、毎日検証すべきである。
 
 
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桜塚やっくんが残したもの 事故から1年

 
 山口県美祢市の中国自動車下り線、美祢インターチェンジ〜美祢西インターチェンジ間は運転の難所と知られてきた。現場は大きなカーブが連続。その上上りや下り坂が連続するのだという。しかしここ1年で事故が半減する効果が出てきているという。
 
 管理するNEXCO西日本は、カラー舗装を整備したり看板で注意喚起するなど対策を実施した。また、山口県警も取り締まりを強化した。その結果、今年9月までの事故件数は前年比42件減の32件で死亡者はいないという。
  
 ドライバーの会社員男性(42)は、「有名人が亡くなった事故だったので今も記憶に残っている。今まで以上に安全運転をするようになった」と語る。
 
 亡くなった有名人とは「桜塚やっくん」(当時37歳)である。いつも走っている道で有名人が亡くなる事故というのは記憶から離れにくい。
 
 多くの有名人、そして一般の人が自分の意思に反してこの世を去った。その現場は実に我々の身近に存在する場所である。きれいに施されているアスファルトや土の上でかつて起きた事故を忘れずにいたい。
そして「有名人が亡くなった場所」という意識のもと、そこを通過する人が気を引き締めることがあるならば、桜塚やっくんの残したもの、その印というのはいつまでも残る。本名斎藤恭央さん、合掌。
 
 
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★ 桜塚やっくん交通死:事故から1年 防止策で事故数半減(毎日新聞・14/10/4)
 

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本日の英語メモ・12

 
TEPCO: Contaminated water may have leaked

 
 「東電:汚染水流出の恐れ」
 
 
 東京電力は、3トンを超える汚染水が今週の初めに、2つの貯蔵タンクから漏れた可能性があると発表。このタンクには政府が定めた基準を超える汚染された雨水が含まれている。この周辺の定期点検は3月以降行われていないことが分かっており、その時期に漏れ出した可能性がある。この場所の放射線レベルは他の場所よりも高くなっている。
 
 キーワードは、detect(検知する)にします。放射線レベルを検知する機械、そしてそれを行う作業はとても重要になります。また暑い夏がやってきますが、作業に従事されるかたの健康をお祈りします。
 
 
 
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本日の英語メモ・4

 
S.Korea hospital fire suspect questioned
韓国の警察は、高齢者が入院する病院で、80代の入院患者の男を火を付けた疑いで拘束した。自治体当局は、4月のフェリー事故を受けて施設の安全調査を指示。消火設備や避難ルートに問題は無かった。病院では休日の夜間に24人の従業員が必要と定めているが、火の出た時間には16人しか従事していなかった。
今日のキーワードは、inpatient 「入院患者」にしよう。
外来患者が、outpatientとは知らなかった。
 
 
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公費での救助は無駄遣いではありません

  
 どこぞの冒険家が海上で遭難して自衛隊機が救助に向かった件について、救助費用の算出が始まって冒険家が弁償すべきだという議論があるらしい。何でも1千万円の救助費用がかかったのだから、自己責任として費用を償わなければならないということのようだ。
 
 ナンセンスである。それでは例えば、犯罪を犯す者がどれだけ無駄なコストをかけているか考えなくてはならない。
 
 図書館における、器物損壊、窃盗行為で新たに購入しなくてはならない本の代金。街の至る所に書かれる落書きを消す洗剤等と人件費。暴走行為の果てに物損事故を起こし、警察や救急を動かすコスト。犯罪を犯した者を捜査機関が捕まえるためのコスト、裁判費用、服役中の刑務所に使われる税金。
 
 こうしたことは、しなくてもいいことを悪意を持ってした者がいたためにかかる本来必要のないお金であり時間である。
 
 冒険やレジャーなどで、計画の足りない部分に、または不可抗力によって第三者のお世話になる可能性は誰にでもあり、救援の手がさしのべられるのは大変心強い。こういう人たちの存在があるから安心して日常を過ごせるのだ。
 
 太平洋上で自衛隊機が救助に向かったから、ことさら費用に注目が集まったのかもしれない。ならば、前述のような公費の無駄遣いにこそ声を上げるべきである。故意に税金を使うのと、緊急事態にお世話になるのとでは意味が全く異なる。
 
 日本は法治国家である。法が治めるのだから個人が、法人が勝手なことをしてはならない。法令に則って生活しなくてはならない。従って犯罪を犯すなどということはもってのほかだ。そして法治国家であるから、緊急事態には法令に則って救援の手が差し伸べられるのは当然なのである。
 
 太平洋の真ん中で心細い7時間であったに違いない。とにかく無事で良かった。救助されたかたも救助した自衛隊員も。
 
 
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★ 昨今の事故にみる「山岳警備隊」の存在(本ブログ・09/9/23)
★ 公立図書館で窃盗が横行(本ブログ・08/11/10)
★ 被害額「3銭」 駅コンセントで携帯充電の女性摘発(本ブログ・08/9/10)
 
 

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ライダーの事故急増 プロテクターの着用を警察が呼びかけ

 お恥ずかしい話だが、原付バイクで単独事故を起こした。幸い骨折はないが、打撲と中指とヒザに擦過傷(擦り傷)を作ってしまった。中指が不自由なため何をするにも不便、そしてヒザは歩くたびに曲がるので傷口がなかなかふさがらずうっすら出血している状態だ。
 
 事故の原因は片手をうっかり離してしまったこと。その一瞬でバランスを崩し、「まずい」と思ってから壁に衝突するまでわずか1秒だった。立て直す余裕は全くなかった。
 
 警察庁によると、中高年のライダー死者数が急増しているという。若い頃に乗っていた人が”回帰”して乗ったはいいが運転技術を過信するために事故となる。
 
 当然のことながら、バイクは四輪車と違ってシートベルトはない。そのため、肘や膝を守るプロテクターの着用が警察によって呼びかけられている。胴体には衝撃の際にエアバッグが膨らむようなプロテクターも販売されている。
 
 人が車両を運転しているとき、突発的な事象に遭遇し、安全に対応できるスピードはわずか20キロ程度という話を聞いたことがある。それ以上のスピードでは安全な対応ができずに事故につながる危険性がある。
 
 私の事故もその程度のスピードであった。他人を巻き込まなかったのが幸いだ。ゴールデンウィークも始まり、ドライブやツーリングが楽しい季節である。事故は時も場所も人も選ばない。自戒を込めて安全運転を呼びかけたい。
 
 
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★ 中高年ライダーの事故急増 プロテクター着用呼びかけ 警察当局(時事通信・13/4/28)
 
 

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朝のバードストライク

 バスを待っていた時に頭上を通過したのは2羽のスズメだった。仲良く並んでいる姿はおそらくつがいだったのかもしれない。そんなことを考えたのはわずか1秒程度のことだった。目の前の道路で低空飛行に入ったスズメたちだったが、1羽が上昇した時に、ワゴン車が通過。もう1羽がバン、という音を立ててぶつかってしまった。そのスズメは上昇したもう1羽と同じ方向に落ちた。しばらくバタバタと動いていたが、ぱたりと動かなくなってしまった。
 
 残されたスズメはどうして相手が着いてこないのだろうか不思議に思ったに違いないが、何が起きたかは知らないほうがきっと良かった。直前の1秒まで、桜が散りかけた朝の新緑を飛び抜けてきたであろうスズメのカップルだったが、命の終焉はあっという間だった。
 
 鳥には飛ぶ自由があるように思いがちであるが、それは間違いである。空を飛びたいと思っている者たちが羨んでそう解釈しているだけである。鳥にしてみれば、羽を動かすことは人間が2足歩行するのと同じというだけである。巣作りしている場所を気をつけなければ天敵に襲われる。水分補給している水たまりは汚染されているかもしれない。大洋から陸上に近づいた時に油断をすれば飛行機に巻き込まれる。自由という考えは、強く自分を律してこそ存在する大気だ。
 
 子供が交通事故に巻き込まれる報道が相次いでいる。半ば確信的に突っ込んでくる車を子供達は回避する術がない。ハンドルを握っているのは免許の取得や運転の自由を認められている大人だ。己の技術を過信すれば運転する自由を剥奪される。朝のスズメのように、自らの命の灯火を消しうる行為なのである。
 
 「寝不足だった」「仕事のことを考えてボーッとしていた」という事故原因は、自由を主張して鳥になっていた羽を自らもぎ取る考え方であり、その羽毛を被害者にかぶせる無責任な行為である。
 
 目の前で消えていった鳥の命を見るのはとても辛かった。お子さんを亡くされた親御さんにしてみれば、それは比にならない絶望であったことだろう。亡くなったかたのご冥福を心よりお祈りし、けがをされた方の回復を切望する。
 
 警察庁によると、平成23年中の交通事故死亡者数は4612人。そして重軽傷者のみを出した事故を考慮すれば少なくとも、自由をはき違えていた運転手の数と近くなる。
 
 
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祇園8人死亡事故 負傷者11人 運転の男に持病の症状 通院先で「運転やめるように」 京都

 12日午後1時過ぎ、京都市東山区の交差点付近で、軽自動車が歩行者に突っ込み、はねられた男性2人、女性5人が死亡、男女11人が重体または重軽傷を負った。車は電柱に衝突し、運転していた会社員の男の容疑者(30)も死亡した。読売新聞によると、容疑者の男は持病の症状がり、家族から運転を控えるように言われていた。現場は京阪祇園四条駅東側の四条通沿いで、京都有数の繁華街・祇園の一角。京都府警東山署は自動車運転過失致死傷の疑いで捜査をしている。
 
 1年前の18日、栃木県鹿沼市で小学生の列にクレーン車が突っ込み、小学生6人が死亡した事件を思い出す。このとき逮捕されたのは元運転手の男性(27)で、持病を隠して免許を取得していた。持病の薬を服用せず、運転中に発作を起こして意識を失い事故を起こした。宇都宮地検は自動車運転過失致死傷容疑で起訴、宇都宮地裁が昨年12月に同罪で最高刑の懲役7年を言い渡して刑は確定している。
 
 持病そのものが悪ではないことを伝えなくてはならない。発作は予期せずして起こるが、薬を服用していれば意識混濁などの症状を抑えることができる。しかしながら病気を公言することで就職に不利益になることを考えて病気のことを隠している人がいるのも現実だ。その病気は必ずしも危険な病気ではなく、周囲も正しい理解が必要であるのと同時に、車などの機械運転に従事するのであれば、薬の服用や規則正しい生活などをして発作を出さないようにする努力は当然にある。
 
 車は赤信号を無視して、大和大路通を南から北に向かって走り、タクシーに接触した後に東西の横断歩道を渡っていた歩行者を次々とはねた。交差点から約300メートル先の電柱に衝突して停止した。現場は救急車やパトカーなどの緊急車両が多く駆けつけ、花見で賑わっていた祇園の街を一変させた。
 
 容疑者の通院していた病院は記者会見をし、病名を明かさなかったものの、「患者さん本人や家族には車の運転はしないようにと再三にわたって話した」とコメントした。容疑者は先月の運転免許の更新の際に持病の申告をしていなかったことも分かった。
 
 容疑者の家族によると、容疑者は大学生時代に交通事故をきっかけに症状が出るようになり、持病の症状は1、2年前から起きていた。持病の発作は仕事が忙しい時やストレスがたまった際に家で出た。「事故を起こしても会社に責任はない」。そんな誓約書を書くよう言われたと1週間ほど前に打ち明けられたという。「運転を続けるなら会社をやめて」と話したといい、「家族の注意が行き届かず、申し訳ありません」と泣き崩れた。
 
 警察庁によると、運転手が病気の発作を起こしたことによる事故は、昨年1年間に全国で73件。うち死亡事故は5件だった。
 
 
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★ 死者は運転手含め8人に 京都・祇園の車突入事故(朝日新聞・12/4/12)
★ 死者8人 容疑者家族「いつか事故を起こすのではと心配していた」(産経新聞・12/4/12)
★ 「運転控えて」直後の惨事 発作心配、家族で会議-死傷事故の容疑者(時事通信・12/4/12)
★ 鹿沼クレーン事故:遺族が法改正求め請願書 17万人署名(毎日新聞・12/4/9)
 
 
 

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