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命の源を賭ける

 
 今年も大型台風が列島を襲った。千葉県では多くの地域で浸水、停電が起きてインフラが壊滅状態になった。
 
 私事だが、9月の台風15号、10月の台風19号の直撃を受け、停電や断水を本格的に経験することとなった。停電では当然であるがテレビもインターネットも不通になってしまい、防災ラジオで情報収集することとなった。
 
 電気は比較的早く復旧して安心したが、断水が3日ほど続いたため、9月の15号の時はまだ残暑も厳しい時期、衛生面が悪くなるのではないかと心配であった。
 
 想像も超えるような豪雨や台風が続くようである。今後も同様の被害が起こる可能性があり、私たちも自分でできることは自分でしなくてはならない。
 
 とりわけ、台風は地震と違って事前に来る可能性を知ることができる。飲料や食料、水やカセットコンロなどの備蓄をすべきである。電池やバッテリーの確認、懐中電灯の確認、外へ脱出する際に必要になるヘルメットの用意、手袋や軍手などもまとめておきたい。
 
 栃木市では台風19号の対応の際、救助要請600件に対して出動できたのは40件だったという。浸水の場合、救助隊も容易に現場に近づけないこともある。早めの情報収集による避難が必要である。
 
 逃げられないこともある。
 
 5月、川崎市内でスクールバスを待っていた女子小学生と見送りに来ていた外務省職員の男性が刃物を持った男に刺されて亡くなった。他にも19人が重軽傷を負った。犯行に及んだ男はその場で自殺した。
 
 7月、京都市内の京都アニメーションで男がガソリンを撒いて火をつけた。建物内にいた69人が被害に遭い36人が亡くなった。容疑者の男は身柄確保されたが、大やけどを負い重症である。
 
 事故も悲惨であった。5月、大津市内で信号待ちをしていた保育士と保育園児に車が突っ込む事故が起きた。園児2人が死亡、園児13人と保育士3人が重軽傷を負った。一瞬の判断ミスが尊い命を奪う結果となった。
 
 来年は良い年であってほしいと願っても祈っても、また同じ事件事故は繰り返される。
 
 ただ、自分は同じ過ちをしないように気に留めておくことはできる。自分を不幸にしないことが周りを不幸にしないことにつながる。そんなつながりのある年にしたい。変わることのない倫理観に賭けてみたい。
 
 
 
 
 
 
 
 

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