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相談窓口は最後の一歩

 
 長崎県佐世保市の女子生徒殺害事件は、「人を殺すかもしれない」と精神科医が長崎県の児童相談所にあたるセンターに通報したにもかかわらず、センターの幹部職員のパワハラがセンター内に蔓延し、連携不足が原因の可能性が出てきた。
 
 「佐世保子ども女性障害者支援センター」の男性幹部職員は、部下へのパワハラを繰り返したうえ、精神科医からの通報に対し、「(病院は)また丸投げするのか。放っておけ」と発言した。
 
 果たして、世の中にある福祉行政に携わっている人の中で、こうした問題の放置を了解している職場というのはどれくらいあるのだろう。精神科医の予感は”的中”してしまい事件は起きた。何でもそうであるが、事が露呈しないと人はなかなか動こうとしない。
 
 ストーカー殺人事件が複数回起きているが、再三の被害者の訴えを放置していた捜査機関にも似ている。この国に必要なのは、看板を掲げた福祉機関ではなく、そうなる前に相談ができる窓口ではあるまいか。
 
 NPOや行政の窓口も多くあるが、地域や受付時間に差があり、全国統一で24時間対応できる施設がほとんどないのが問題である。命を守る相談窓口は、相談者の問題を解決できなければ存在意義がない。窓口は相談の最後の一歩であるのと同時に解決の到達地点でなければならない。
 
 
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