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真実の魅力

 他人の作曲であったり論文が盗用であったりと、何かと嘘の多い世の中のようである。こうしたウソ騒動というのは今に始まったことでもない。
 
 論文盗用はたびたび問題になっているし、ゴーストライターも芸能界ではさほど珍しい事案ではないようだ。消費期限の改ざん、産地偽造、食材の偽表示など、前から問題が公になっていたにも関わらず、発覚したら謝る、公にならないのならそのままでいい、という風潮は何故無くならないのだろう。
 
 誰でも公の場に身を置けば自分を演じることがある。しかし偽りの演技というのは評価されることはない。虚構の世に身を置く人というのは、己の真実に魅力を感じないのだろうか。
 
 先日、女優の遊井亮子さんに逢いに行くために秋葉原へ足を運んだ。一日消防署長を演じていた彼女であったが、ドラマで見る彼女と違って違和感があった。最初から最後までセリフがあって、歩き方から身振りまで全てが演技ではない。どちらかと言えばアドリブの方が多かったのである。
 
 彼女のアドリブとは、スタッフの人たちと談笑している姿であり、大きな帽子をかぶっててくてく歩く姿であり、お辞儀をしている姿は品格を感じた。
 
 我々は社会を構成する者として自分の役割を演じている。まずはそれを肝に銘じなくてはならない。学生なら勉強をし、親であれば子供の世話をし、役者なら演じ、歌手なら唱い、大臣なら国民のために動き、看護師なら倒れる人に手を差し伸べるべきである。
 
 しかしながら、大切なのはアドリブである。台本から遠ざかったとき、あなたは誰のための自分でいられるのか、ということである。
 
 
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★ 東京・秋葉原で消防演習 一日消防署長に女優の遊井亮子さん(本ブログ・14/3/7)
 
 

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