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首都高速道路の地下化を検討 国土交通省の有識者会議

 大部分を占める高架を撤去して地下化をするーーーーー
 
 国道交通省の有識者会議の初会合が10日に行われ、国交省側は道路の大部分を占める高架を撤去して地下化をすることを含めて議論を進めるように要請した。猪瀬東京都副知事は「東京外郭環状道路(外環道)が完成すれば、首都高の渋滞は減る。最小のコストでどう補強するかがテーマだ」と地下化に慎重な姿勢を示した。
 
 東京五輪のころに作られた道路は都心を縫うように作られた。独特の景観を抜けて走行できる面白さも感じるところであるが、無い土地に無理矢理作った感が否めない。そして何よりも老朽化が問題で首都直下型地震が起きた時に、現在の補強だけでは安心できない部分がある。
 
 現在も首都高は渋滞が多いが、ここに新たな高架式道路を作る余裕はない。そう考えれば地下化は当然の流れともいえる。地下化が実現すれば、騒音問題が解決されるであろうし、空いた土地の売却や貸し出しをすることも可能になる。阪神大震災の時のひしゃげてしまった高速道路の映像が頭から離れない。首都高もきっとああいう事態になるに違いない。昭和30年代に作られた建造物で、毎日重量のある車両が往来している道路には耐久性に限界があるだろう。これは一刻の猶予もない課題である。
 
 地下の道路が地震に対して安全かどうかは分からないが、少なくとも首都高の高架部分が崩壊した時に、その下を走っている玉川通り(首都高3号線)や甲州街道(首都高4号線)を走行している車への被害は無くなるであろう。バブル期に都心の建物は多くが新しいものに生まれ変わったといえる。しかし、これほど規模の大きな老朽建造物は都内でも首都高くらいである。東日本大震災を知る者として決して無視してはならない存在である。
 
 
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★ 地下化を検討 老朽・首都高改修で(産経新聞・12/4/10)
 
 

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