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合法な静なる略奪者 被災地ではない人にできること 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

 海外で「日本人は冷静で素晴らしい」などと報道され、地震発生時11日の帰宅難民のニュースでは「駅構内の階段で日本人は真ん中を通路として空けて両端に座っている」「中国では100年経ってもこんなことはできない」「仕方ない、という辛抱強い日本人の美徳」などと報道されている。スーパーなどでも略奪やケンカなどは起こらない。そうした”安心”が担保されているので我々日本人も地震津波以外の心配はない。
 
 しかし今日スーパーやコンビニに行ったがどこへ行っても「品切れ状態」であり、「地震の影響で供給が遅れている」という張り紙があった。原因は地震そのものもそうであるが、買い占めや買いだめが原因の一つとなっている。
 
 東京に限って言えば、7人亡くなった方がいたとはいえ、岩手、宮城、福島のような直接的な被災地ではない。にもかかわらず、食材はもとよりトイレットペーパーまでなくなる事態となっている。通常の買い物をすれば足りるのに買い占めをされることで、今日の買い物は本当に困った。
 
 整然と列を作って文句も言わずに並んでいる日本人を見れば同じ日本人として誇らしく思う。しかし買い占めという行為をされることで、日常的な買い物ができずに困る人を考えたことがあるのだろうか。
 
 繰り返しになるが、東京に限って言えば直接的な被災地ではない。通常の買い物をすれば全てが足りるのであって、買い占めをすると言うことは”合法的な略奪”と変わらない。
 
 計画停電にしろ、突然の停電でパニックになることを防ぐために行われるものである。被災者の人たちの苦しみ、現場で命がけで働いてくださる東電職員や米軍関係者、警察、消防、そして医療関係者や自治体職員の方の苦労を考えれば、東京など何の問題もなく生活できる。もう少し冷静さを保って行動しなくてはならない。 
 
 私たちにできること。
喜・・・家族や友達が無事であることを喜ぼう。
怒・・・怒りは余計なエネルギーを使う。怒らないで冷静にしたい。
楽・・・誰もが特に被災者の方が少しでも楽に生活をするためにできることは協力。
哀・・・哀しまなくても良いために、率先して活動しよう。
 
 災害時の鉄則は、自分で「直接」報道で見聞きした事のみ信じることであり、不確かな情報は排除することである。それをすることで自分を守り、家族を守り、友人知人を守り、そして他人に手を差し出す余裕ができるのである。
 
 未曾有の大災害となった今回の「東日本大震災」であるが、不安なのは皆一緒であり、国民が一致団結してこの問題に取りかかる必要がある。
 
 
★ 首都圏で品切れ相次ぐ 買い占め殺到、供給も遅れ 食料品(時事通信・22/2/14)
★ 東日本大震災 買い占め・売り控え監視強化 消費者庁(毎日新聞・11/3/14)
★ 計画停電二転三転、企業は大混乱「手打てぬ」「頭痛い」(朝日新聞・22/3/14)
 
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「合法な静なる略奪者 被災地ではない人にできること 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」への2件の返信

スーパーでお米やトイレットペーパーを抱え込んで買っているおばさんを見ました。
今はそんなことしてる場合じゃないでしょうに。
節電でしょ。節水でしょ。
3食のうち1食が少々冷たい食事でもいいじゃないの。
3時間くらい電気がなくても我慢できるよ。
もう5日も電気がない人たちがいるんだよ。
一日一食しか、冷たい食事しかできない子供たちがいるんだよ。

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