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死者・行方不明者千人超える 岩手・陸前高田市は壊滅状態 東北地方太平洋沖地震(平成23年3月12日)

 11日午後2時46分に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では津波の被害が甚大となった。宮城県警によると、仙台市若林区荒浜で200~300人の遺体があるのが警察官の目視で確認された。多くは水死であるというが、途中の道が寸断されており、最終的な確認はできていない状態。この地震では死者が千人を超える見通しとなった。
 
 警察庁によると12日午前4時現在、死者178人、行方不明者584人、負傷者は947人。全国27都府県の警察から広域緊急救助隊約2千人が出動した。
 青森県八戸市では2.7メートルの津波が押し寄せ、大型漁船は陸に押し上げられ、車や家が飲み込まれ甚大な被害との情報が入っているが詳細が把握できない状態であるという。
 
 岩手県では陸前高田、釜石の両市と山田町が壊滅的な被害を受けている。岩手県警が上空から観測したところ、陸前高田市は市街地の約半分が波にのまれ、間もなく市街地が確認できなくなったという。山田町では市街地全域が水没したとの情報もある。陸前高田市に隣接する大船渡市でも中学生を含む48人が行方不明になっていたが、中学生23人の無事が確認された。
 
 総務省消防庁によると、岩手県陸前高田市がほぼ壊滅状態と発表した。同市消防本部と全く連絡が取れない状態であるという。同市の人口は約2万3千人。
 
 宮城県内では三陸沿岸の街が相次いで津波に襲われた。宮城県警によると、午後4時に6メートルの津波が到来、県は「気仙沼市は広範囲にわたって水没しているようだ」とし、被害状況がつかみきれていない模様。3階建ての宮城県警南三陸警察署では庁舎3階まで海水が押し寄せたという。
 
 仙台市若林区内で200~300人の遺体が見つかったのに加え、区内の約1200世帯が全て津波被害にあったとみられ、名取市でも津波から逃げ遅れたと見られる人の遺体が多数ある模様。
 
 防衛省によると、福島県南相馬市では1800世帯で壊滅状態との情報が入っている。
 
 福島第一原子力発電所1号機について、東京電力は12日未明に原子炉格納容器の圧力が高まっているとして、容器内の放射能を含む上記を放出作業を検討していることが明らかになった。実施すれば外部の放射能が出る可能性があるが、「その量は微量のものであり、住民の皆さんの安全は確保されている」と枝野官房長官が会見で語った。(12日午前3時26分現在)
 
 政府は12日午前5時45分、福島第一原子力発電所の半径10キロ以内の住民に避難指示を出した。
 
 総務省消防庁によると、青森から静岡までの12都県で少なくとも150件の火災が確認された。
 
 北海道から四国まで多くの地域で大津波警報、九州・沖縄地方で津波注意報、日本海地域では津波注意報が出た。(午前3時24分現在)
 
 12日午前3時59分ごろ、新潟県十日町市で震度6弱、群馬県中之条町、新潟県上越市で震度5強、長野県北部栄村で震度6強を記録した。
 
 
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