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都内の119番システム4時間半不具合 救急時でない相談は#7119へ 東京消防庁

 午前10時半ごろ、東京都内の119番に電話をしてもつながりにくい状態が続いた。システムの故障が原因と見られており、「119番通報がつながりにくい」という110番を受けた警視庁では、東京消防庁の代表番号を教えるなどして対応した。 
 
 東京消防庁では、119番通報を受けると自動的に通報場所から近い部隊を決めるシステムがあるが、このシステムが何らかの原因で稼働しなくなった。このため指令を出す職員が地図を見るなどして近隣の部隊に指令を出したため、1件ごとの処理に時間がかかり、119番通報受理ができなくなった。都内の消防署では高いビルなどに職員を派遣して目視で火事の発生に備えた。
 
 この間の119番通報は506件で火事が3件、救急が490件などとなったが、同庁によると「大きな影響はなかった」とするものの、ホームページ上では「ご不便をおかけし申し訳ございませんでした」としている。
 
 2007年に同庁が扱った救急搬送数は69万1549件にのぼり、20年前の約2倍に上る。それに対して救急車両の数は1.4倍程度にとどまっているという。中には「カッターで指を切った」「風邪気味で頭が痛い」などといった緊急性の低いものも含まれている。(*)
 
 東京消防庁では通報に迷った場合、「#7119」の緊急相談センターへの通報を呼びかけている。救急車の適正利用を目的としており、命に関わるものでないかどうか判断に迷いがあった場合はこちらの番号にかけることで、(1)119番通報するべきかどうか判断する(2)必要に応じて都内の適切な医療機関を紹介する、としている。
 
 緊急相談センターは都内のみ扱うが、(1)については都外からの相談も受けているという。これは他道府県で同様のサービスが実施されていないためである。
 
 同様に小児救急専門の電話相談番号が「#8000」である。子供の病気にどう対処した方がよいかについて専門家がアドバイスする。こちらは夜間・休日のみ全国対応している。自治体によって受付時間に違いがある。
 
 高齢化や病気の多様化によって救急搬送が増えている。しかし物理的に全ての案件に対応するには限界があるだろう。かかりつけ医を決めておくことは重要であり、できるだけ救急搬送のお世話にならないように気をつけたいものだ。とはいえ、事故や病気は時を選ばない。119番通報システムの正常な稼働が期待される。
 
 東京消防庁は都内全域を管轄にするが、稲城市と伊豆諸島、小笠原諸島は受け持ちではない。それぞれの自治体が消防本部を持っており運営されているが、平成24年度までに稲城市も東京消防庁の管轄になる予定だ。
 
 
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※ 通報する前に迷ったら・・
★ 通報判断に迷った場合:#7119(救急相談センター)
★ 厚生労働省:小児救急医療電話相談事業(#8000)について
 
★ 東京消防庁
★ 4時間半つながりにくい状態 119番システム復旧 東京消防庁(時事通信・11/1/5)
 
※ 参考=読売新聞・08/12/20・東京夕刊「こんな時119番する?『緊急』の目安、具体例で意識調査/東京消防庁」

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