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ポーランド・カチンスキ大統領夫妻搭乗機、ロシア西部で着陸失敗 全員死亡

 ポーランドのカチンスキ大統領(60)夫妻の乗った専用機が10日、ロシア西部スモレンスクの空港に向け着陸体勢に入ったところ墜落した。大統領夫妻の安否は不明とされていたが、乗員乗客全員が死亡したと報じられており、カチンスキ大統領も亡くなったとみられている。
 
 ロシアの緊急事態省によると、同機には132人が乗っていた。大統領は、旧ソ連によるポーランド人虐殺の「カチンの森事件」の70周年追悼式典に参加するため、妻や遺族会など同行団とともにスモレンスク近郊の軍用空港に向かっていた。
 ロシア国営テレビが現場から伝えた映像では、林の中に機体が散乱しており、煙が上がっている。ロシアのメドベージェフ大統領は、プーチン首相に事故原因解明に全力を挙げるように指示した。
 
 大統領専用機は旧ソ連製。コックピットに使われている計器類はすべてアナログの古いものだった。加えて、現場は霧で視界が悪かったことから、高度を誤ったのではないかとみられている。
 
 在任中に国家元首が亡くなった例としては、1963年のパレード中に頭部を狙撃されたジョン・F・ケネディ米国大統領(46)、78年に急性心不全で入院中になくなった大平正芳首相(70)などがある。在任中ではないことになっているが、2000年に脳梗塞で倒れ、退任後に亡くなった小渕恵三首相(62)などがある。(年齢はいずれも死亡当時)
 
 
★ ポーランド大統領機墜落 大統領ら96人全員死亡(朝日新聞・10/4/10)
  

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