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ラジオ聴取率アップに中学生が貢献 ラジオの思い出

 
 ラジオを初めてまともに聴いたのが小学校6年生の時だった。当時読んでいた「学研の科学」の付録にラジオがあったのだ。ラジオといっても電源を必要としない簡素なもので、その構造はよく覚えていないが、何かにコイルをぐるぐる巻いて完成させるもの。緑色で細長いプラスティック製の完成品。その細長い物体の表面を上下にスライドさせることで”選局”ができる。付属のイヤホンをつけてみると「聞こえた!!」。
 
 夜な夜な聴いていた当時の番組は、山本雄二と春風亭小朝の「夜はともだち」(TBSラジオ)であった。
 
 ♪あなたはいまごろ〜 何してますか〜♪ 私は星を見つめています〜♪ 星と星との隙間の奥に♪
 ♪見えます 見えます 赤いバラ〜♪ そしてあなたが〜見つめています♪
  
というような竹内まりやによる主題歌で番組はスタートする。歌詞、うろ覚えですが結構覚えているものです。同番組内には「夜とも夢売りカンパニー」というコーナーがあり、すどうかづみと小堺一機が登場。ある日の内容は「街で流行っているものを見つけよう」といった内容で、すどうかづみが熊本の中学生に流行っていることを聞いていた。男子中学生は「うたるっざい(?)」という言葉が流行っていると言っており、意味は確か「面倒くさい」のようなものだったか。
 
 新しいラジカセを買ってもらってからは、谷村新司とばんばひろふみ出演、文化放送の「青春キャンパス」を聴くようになり、「天才・秀才・バカ」というコーナーでは、読者から送られてくるくだらないネタに爆笑した。(例:松崎しげる「歌うメラニン色素」、内山田洋とクールファイブ「若ボケの青年とその背後霊」←Wikipedia より引用)
 
 新しいラジカセは、それまであった古いものよりも高機能だった。それは「ステレオ」であるということ。それまでモノラル音声しか聞けなかったので、AMもFMも何だかよく分からなかったが、新ラジカセでは「サラウンド」のようなスイッチもついており、FM放送を聴くことが楽しくなった。
 
 ◆ ◆ ◆
 
 ラジオの面白いところは、テレビでは放送しづらいところをパーソナリティがベラベラしゃべるところにある。テレビと違って映り具合を気にすることがないのが手伝って、有名人の率直なコメントを聞くことができる。テレビにはほとんど出演しなくても、ラジオでパーソナリティをしているアーティストは多い。例えば山下達郎は音楽の解説のみならず、音楽機器についても言及することから、山下ファンではなくとも聴き応えのある内容だ。
 
 ここのところ、ラジオの聴取率が10代の若者を中心に右肩上がりなのだという。背景には、好きな音楽や有名人の情報をとことん追いかける若者気質が、ネットやテレビだけでは物足りなくなったということがあるようだ。そして生の声に触れることができる。もともとハガキや電話を通じてリスナーと1対1のコミュニケーションを取っていたラジオは双方向メディアとしての存在を確立してきた。それがいま新たに注目されてきているのだろう。
 
 ところで、パーソナリティがラジオ局の社員の場合は大変である。番組構成から取材に予算まで、何から何までを一人でこなすことも多い。かつて、旧ライブドアによるニッポン放送株取得騒ぎの時に、当時の社長に対して、「DJ上がりに経営の何が分かる」との批判があったが、上記理由によりそれはお門違いな考えである。
 
 ラジオ番組は音楽を流すことが多いことから、その著作権の問題もあり再放送されることはまれである。昔の放送に関しては残っていないことの方が多いようだ。
 
 ラジオを聴くようになった皆さん、ラジオはプレゼントが当たる可能性が高いです。ハガキやファックスなどで応募するときに「番組に対する感想」があればその熱い思いをたくさん書くと当たりやすいです。これはラジオ局に勤める社員の方が言っていたことなので間違いありません。実際に私、どうしても欲しかったそのCDに対する思いを書いてファックス送信、見事当選しました。
 
 そして大切な番組は録音して取っておいたら、きっと宝物になりますよ。
 
 
☆ 人々を退屈させるのは罪だ。何か大切なことを言いたいのなら、それをチョコレートにくるみなさい(ビリー・ワイルダー)
 
 
★ いのちの電話、相談員減少(本ブログ・07/6/13)
★ いただきます(本ブログ・06/1/23)
★ ラジオ女子、聴取率を牽引 中学生、テレビやネットじゃ物足りない?(産経新聞・10/1/2)
 
 

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