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広がる薬物汚染 廃人への一歩

 大阪市交通局が、地下鉄・バスの運行業務に関わる全職員3830人を対象に、薬物使用状況を調べる尿検査を抜き打ちで実施したところ、9人が検査を拒否した。拒否の理由は「人権上の問題がある」「潔白なので受ける必要はない」などというものであった。国の「労働者の個人情報保護に関する行動指針」では、本人の明確な同意がなければ同検査を行うことができず、強制できなかったという。
 
 検査を受けた他の乗務員から陽性反応はなかったが、約4400万円の公費で検査をしたが不完全な結果になった。担当者は「輸送の安全性を証明するためにも検査を徹底したかった」と述べた。
 
 薬物乱用に歯止めがかからないが、特に公共交通機関に勤務する運転手の薬物使用は厳禁だ。同交通局の検査も元地下鉄運転士(懲戒免職)による覚醒剤使用が元になって行われた。
 
 ストレス解消だとか、痩せられるだとか、あらゆる理由を付けて接する機会に巡り逢う覚醒剤。一度、薬物依存に陥ると、それを治すクスリはない。薬物に依存しない生活をひたすら送ることで「クスリ」が抜けきるのを待つしかないのだ。
 
 薬物に依存しない生活を送る努力をすることのできる人はまだいい。しかし、薬物というのは、食欲・性欲・睡眠欲と同じ脳の部分に作用する。食欲がなければ体調が悪くなるのと同様、クスリが切れれば脳がパニックを起こす。「欲」の1つであるから、なかなかやめることができなくなってしまうのだ。廃人になったら、もう二度と人間としての生活を送ることはできない。
 
 それはこれまでに歴史が物語っているが、薬物を摂取する者は何故か「自分は大丈夫」「少しくらいなら大丈夫」と言う。「大丈夫」というのは警察に捕まらないという意味になっている。
 
 クスリが体から抜けるのが先か、自分の魂が抜けるのが先か。それをコントロールできるのは自分しかいないことを肝に銘じた方がよいだろう。
 
 
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