大阪府柏原市の路上で、無職の女性(73)が自転車にはねられて死亡したひき逃げ事件は、少年によるひったくりによる事故だったことが分かった。府内の少年(16)が女性のカバンを奪おうとして転倒させ、死亡させた疑いがあるとして、大阪府警交通捜査課と柏原署は強盗致死容疑でこの少年を逮捕した。
大阪府内はひったくりが多いことで悪名高い。大阪府警も防犯ネットや雑誌を自転車のかごに載せるなど防犯指導に当たっているが、ひったくりの被害はあまり減っていない。今回のように、ひったくり(窃盗)目的が、強盗致死事件に発展した例は他にもある。99年12月、東京都大田区内で69歳の女性がバイクに追い抜きざまにカバンをひったくられて転倒、女性が死亡する事件が発生、警視庁田園調布署で捜査しているが未解決のままである。
一方で高校生の活躍がまたあった。ひったくり犯を捕まえて逮捕に協力したとして、私立修道高校3年生の二反田淳春さん(18)が広島県警広島中央署から感謝状を贈られた。二反田さんは「怖かったが、いいことをしたのかな」と笑顔を見せたという。
二反田さんは同市中区の路上を家族と一緒に車で通りかかったときに、ハンドバッグを奪われた女性の「泥棒」という悲鳴に気付き、車から降りて、逃走する無職の男(35)を追跡した。元サッカー部員であったので、二反田さんはすぐに男に追いついた。
追跡しているときに男は「見逃してくれ」などと言ったが、二反田さんは「悪いことをしたんだから見逃せない」というと、男は観念して立ち止まった。この間に父の淳二さん(56)が110番通報し、男は強盗致傷の容疑で現場に到着した同署員に逮捕された。男は連行される際に「お兄ちゃんのお陰で人生やり直せる」と二反田さんに握手を求めた。
二反田さんが見逃していたら男は犯罪者のままであった。「正義は勝つ」というが、それだけではなく、罪を犯した者を善意ある人間に導くこともあるのだ。
☆ 真の勇気は、第三者の目撃者のいない場合に示される。(ラ=ロシュフーコー)
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★ 本ブログ内「ひったくり」関連エントリ(全24件)
★ 「悪いこと見逃せぬ」ひったくり犯説得の高校生に感謝状(朝日新聞・09/6/12)
★ 自転車ひき逃げ死亡、実はひったくり 大阪の無職少年逮捕(読売新聞・09/6/12)
日: 2009年6月12日
海外に流れる日本の廃家電
中国広東省で、日本製の中古家電製品がゴミと化している。家電製品の中には有害物質が多く含まれるために、環境汚染・健康被害の問題が起きている。壊れた中古品は修理すれば使えるものもあるだろうが、もともと日本からの中古品として流れてきた品には商品保証も修理も何もない。
そうなれば不法に投棄されるが、有害物質の垂れ流しで健康被害が拡大するのは時間の問題であろう。しかしこの問題は中国だけではない。東南アジアやアフリカにも中古品は流れており、壊れたら最後、ゴミの山と化す。現地では修理やリサイクルの設備が整っていないので、ゴミとなるしかない。
ところで、この廃家電は本来ならばリサイクル(再生利用)されるはずである。我々はテレビや冷蔵庫、洗濯機を購入する際に、家電リサイクル法に従って手数料を支払っている。リサイクルされると思うから、この法律には賛同できるし、リサイクル手数料を払うのである。
しかし大手量販店の一部などでは、引き取った中古品を”再販”している。国内や海外に横流ししているのである。我々は前述の理由で手数料を支払っているのであって、”リユース”(再利用)されるのであれば、むしろ買い取ってもらいたいほどである。
2005年5月に東京で行われた国際的な環境会議で、南アフリカの大臣は「先進国は中古品を製品として押しつけ、ゴミを増やしている」と非難している。平成11年12月には、栃木県の産廃処理業者が、古紙と称してフィリピンに輸出した貨物の中から、注射針や使用済み紙おむつが発見される事件も起きた。
日本では「リサイクル」という言葉が「再生利用」という意味ではなく、「回収」という意味に過ぎないように思える。いずれにせよ、廃家電についての回収、リサイクルについて明確なルートを明確にしなければ、国際社会から非難が集中することになりかねない。削減しなくてはならないのは温室効果ガスだけではなく、こうした廃家電もそうである。京都議定書のホスト国がこれでは何をするにしても実効性に疑問を持たれる日が来るであろう。そして我々も、ゴミを出さない工夫を常に考えることが重要である。
地上デジタル放送が始まると、アナログ放送にしか対応していないテレビが大量処分される恐れがある。この問題は産業先進国としての喫緊の命題である。
★ 世界の「電子ゴミ」、7割が中国へ 中国メディア(レコードチャイナ・09/6/9)
★ 廃家電4万台を不適切処理 環境省などが適正処理を勧告(産経新聞・09/4/27)
★ 化学物質問題市民研究会 ・有害廃棄物の輸出問題(09年3月、PDFファイル)
★ 廃家電、アジアむしばむ(朝日新聞・08/1/8)
★ ピリピン環境保護団体が日本の廃棄物投棄に反対する集会が行われる(independent media center・07/2/24)
★ 家電量販店2社引き取りの廃家電 約8,800台分で不正処理の可能性(EICネット・04/3/10)
★ 環境白書(環境省)=ページ下部に「フィリピンへの注射針事件」についての記述