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こんにゃくゼリー「販売見送り」求める声明 消費者団体

 小さいころ親戚の家に遊びに行った。そこでキャンディーを食べた妹が苦しみだした。両親が「あめが詰まった!」というと、妹の両足を持って逆さづりにして背中を強く何度か叩いた。すると妹の口からキャンディーが出てきて事なきを得た。幼い子は気道が小さいこともあり、咀嚼(そしゃく)にも慣れていない。高齢者は唾液が少なくなり飲み込む力も弱くなることから、食べ物が詰まりやすい。
 マンナンライフの「蒟蒻畑」を食べたことにより全国で窒息死が相次いでいた問題で、消費者団体「消費者主役の新行政組織実現全国会議」は、同社が製品を製造再開させたことを受け、「事故の再発の可能性が否定できない」とし、製造・販売の見送りを求める声明を出した。
 
 国民生活センターによると、こんにゃく入りゼリーで死亡する事故は95年7月以降、17件あり、死者は19人に上っている。今年4月と5月には、都内でこんにゃく入りゼリーを食べていた高齢者2人が窒息死したことも判明している。
 
 こうした事態を受けて同社は製造を中止していたが、主力商品である「蒟蒻畑」と「蒟蒻畑ライト」を販売再開。小さな子供や高齢者に食べさせないように呼びかけるパッケージの注意書きを拡大し、個別のカップに警告マークを記載した上、ゼリーのコンニャク粉の割合を減らして柔らかくした。
 
 消費者団体では、「客観的なデータに基づいて安全性が担保されない限り、安易に販売・製造を行うべきでない」としている。
 
 ただ、何故こんにゃくゼリーだけが目の敵にされているのか不思議な部分もある。東京消防庁によると、平成18〜19年の2年間で都内において135人がパンをのどに詰まらせる事故を起こし、8人が死亡し、42人が重傷以上の状態になっていた。食べ物では「ご飯・すし」を食べて詰まらせ17人が死亡している。
 
 すなわち、咀嚼力の弱い子供やお年寄りは、何を食べるにしろ気をつけなくてはならないということになる。こんにゃくゼリーに毒性でもあるのなら禁止すべきであるが、この商品が流通することだけが危険ではない。詰まることはないだろうと、最初の犠牲者になった方はお気の毒ではあるが、よく噛むことで消化がしやすくなり、体にもよい。注意喚起すべきはこんにゃくぜりーのみならず、食事の仕方について注意を促す啓発活動が大切である。
  
 
☆ 恋人同士が、初めて食事を共にするということが、一つ「ときめき」であった、などといったら笑われるのがオチだろう。しかし、そうであった。恋人の前で、ムシャムシャクチャクチャ、音をたてないまでも、口を何百度も動かして咀嚼(そしゃく)していくことは苦痛であり、それが苦痛でなく自然にできる間柄になったことは喜びであった。(山田太一)
  
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★ こんにゃくぜりー、消費者団体が「販売見送り」求める声明(読売新聞・08/12/1)
★ マンナンライフがこんにゃくゼリー製造を再開(読売新聞・08/11/26)
★ 「もち」より恐い「パン」135人詰まらせ、8人死亡(産経新聞・08/10/24)
 
 

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