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秋の商戦 マックとモス

 マクドナルドとモスバーガーがこの秋、新商品を投入した。マックは片手で食べられる「マックラップ」を、モスバーガーはライスバーガーの20周年を記念した「ライスバーガー カルビ焼き肉」で迎え撃つ。業績が回復したマックであるが、モスもこれまでは絶対にやらなかったクーポンを初めて導入、新規客の開拓に成功した。
 
 すっかり定着したファーストフードだが、早く安く提供するのはこの手の業界のいつも考えるところである。特に安さを追求するために、食材のほとんどが外国産に頼っている。例えば、「モスバーガー」のミートソースの中に入っているトマトは、中国・トルコ・イスラエル産であり、鶏肉はマックもモスも中国などとなっている。
 
 外国産に抵抗のある向きもあるかもしれないが、これをすべて国産でやろうとしたら、500円そこそこで空腹を満たすのは無理である。「安さを追求する消費者も悪い」と言ったのはどこかの肉の会社であったが、何を買いに外食チェーン店にいくかである。
 
 外食業界は生活の一部に組み込まれるようになった。そこでは空腹を満たすために食べ物を買うというよりも、本当は忙しいので時間を買っているにすぎないのだ。
 
 
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★ マックとモス、新商品秋の陣(産経新聞・07/10/3)
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