言葉のリサイクル

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悲しいラジオ Nakayama Miho R.I.P.

 アイドルというのは通常、近づくことのできない存在であるから、近年の会いに行けるアイドルであったり、握手会であったり、そうしたことを享受できるファンというのはとても羨ましい。

 大阪でも、中山美穂がコンサートをやるはずだったスタジオに彼女の訃報を聞いたファンが大勢集まった。

「おかしいだろ」

「生きる糧のそうな存在だった。」

「クリスマスなので応援グッズを作ってきたんです」

うつむきがちにテレビに向かって語るファンの人たち。

 ふつう、有名人に会えることはないと言っても、こうして歌を聞く機会のある場合は本人に近い場所で会うことができるのが歌手のファン冥利に尽きることであろう。

 夜勤の仕事が終わって車を運転して、FM横浜のラジオを付けた。すると中山美穂の曲がずっと流れていた。

 ずっとである。

 彼女と同い年なので、訃報に接したときの衝撃は大きく、まだ早すぎるという感が支配的であった。

 信号待ちをしていても彼女の声が聞こえる。ウインカーを出しても彼女が歌っている。エアコンの温度を下げても彼女の歌が聞こえる。ライトをハイビームにしてみたが、対向車のない暗い闇を道路が道しるべをしていた。

 これで疎遠となったままの中山美穂である。ずっと会うことができない。トップアイドルだったから。テレビに出てきたきれいな人だから。

 でもまたいつか、逢える日が来るといいな。

  

☆ 「中山美穂」のGoogleによる検索結果

☆ 中山美穂 Official YouTube Channel

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