言葉のリサイクル

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2020年「半沢直樹」最終回レビュー

 昭和の時代に生まれた人たちが昔は持っていたものがある。それは「青臭い正義感」である。
 
 かつての刑事ドラマなどを見ていても、情熱的で熱い気持ちを持った刑事が悪を憎む構図が描かれていた。そしてその大半はハッピーエンドで終わり、見るものをスッキリさせてくれた。そんなにうまくいくはずもない、そう思いつつもそうしたドラマや映画に魅了させられた。
 
 時代は昭和から平成に変わり、より「現実に近いもの」を追求する描写が増えた。必ずしも見るものを安堵させるのではなく、何か残像を残したような、奇妙な後味の作品が増えた気がした。
 
 「半沢直樹」は、大声でタンカを切り、明快に悪をやっつけるという部分において視聴者の支持を得たドラマである。苦境に陥るかと思いきや、最後のどんでん返しで見るものを安心させてくれた。
 
 実際にあのように大声を出して相手を威嚇するようなことは問題になるかもしれないが、今の私たちは少し静かになりすぎたのかもしれない。
 
 もし何か苦しいことが起きたら、決して一人で抱え込むべきではない。その苦しみをメモに書いておくことも有用なのだという。相談相手を求めてネットで検索する方法もある。また、嫌な情報から距離を置くことも重要だ。NPOや国の相談窓口もあるのでまずは身近な「半沢直樹」を探すことは決して無駄なことではない。
 
 
 それにしても、部屋の中を花でいっぱいにするというのはなかなかいいものである。自然に生まれた鮮やかな色と香りが心を豊かにする。そして、一輪々々に刻まれた花言葉が人を勇気づける。そこでは花が花に語りかけるのである。
 
 こういうご時世であり、忘れがちであるので覚えておきたいことがある。今は握りこぶしで相手と”握手”をするが、そのうち必ず、手のひらを広げて握手をする時が戻ってくる。当たり前のことを当たり前にできる準備をしておきたい。怒りや我慢の握りこぶしを解いて、花を咲かせたい。
 
 
★ 花言葉・由来
★ 日曜劇場『半沢直樹』|TBSテレビ
 
半沢直樹 堺雅人
半沢花  上戸彩
渡真利忍 及川光博
黒崎俊一 片岡愛之助
 
森山 雅弘 賀来賢人 
三木重行 角田晃広
 
伊佐山泰二 市川猿之助
乃原 正太 筒井道隆
三笠 洋一郎 古田新太
女将・智美 井川遥
 
白井亜希子 江口のりこ
箕部啓治 柄本明
中野渡謙 北大路欣也
大和田暁 香川照之
 
☆ 竹内結子(Yuko Takeuchi Official Web Site)
 

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