言葉のリサイクル

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転機

 懐かしい曲に触れるとその時の時代を思い出す。80年代に流行った3人組女性グループの「シュガー」という人たちがいて、「ウエディングベル」という曲が話題となった。
 
 歌詞の内容はかつて好きだった男性が別の女性と結婚することを皮肉を込めて歌い上げる。「くたばれ」という呪いのような言葉をお祝いの言葉に変えている歌で面白い。
 
 メンバー構成は、ボーカル・キーボードのミキ(笠松美樹)、ボーカル・ベースのクミ(長澤久美子)、そしてボーカル・ギターのモーリ(毛利公子-婚姻後「徳本公子」)の3人組だ。
 
 グループのヒットの後にモーリに悲劇が襲った。結婚をして妊娠したが、羊水塞栓症を発症して1990年(平成2年)に亡くなった。29歳という若さであった。胎児も亡くなった。
 
 私の当時の記憶なので正確ではないかもしれないが、最初にモーリのお腹の中の胎児が死亡した。そしてそのまま病院で一晩過ごしたモーリも翌日に亡くなった。素人考えではあるが、亡くなった子をお腹に残したままで良かったのだろうかと記憶している。医学的知識もないので間違いである可能性をご了承いただきたい。
 
 妊娠して出産をするというのは、モーリのように若くても危険を伴う可能性もあるということだ。もしモーリが生きていらっしゃれば、シュガー3人組のきれいなハーモニーが聴けたことであろう。
 某公共放送の元女性アナウンサーが育児休暇などを連続取得して第四子の出産をしたということが話題となった。これにつき視聴者からは「受信料を返せ」というような声があがっているといい、かつての職場の関係者からも「表立って誰も言わないがあれはやりすぎ」という声もあったようだ。
 
 しかし不正でもしていたならともかく、職場の内規に則っての休暇取得ならば何も問題がないはずである。この件で休暇取得に何らかの異議があるならば規則を変えればよい。
 
 元女性アナウンサーはアラフォーの年齢で第一子を出産した。のちに第四子までの出産となった。今では珍しくなくなったといはいえ、いわゆる高齢での出産である。母子ともに危険もなくおそらく元気に過ごされていることに喜ぶべきではあるまいか。
 
 有給の休暇を使って育児出産するプライベートな事由が認められる国ではないようだ。モーリと違って、あまり若くない人なら危険があるにもかかわらず、である。他人事ながら、誰か近くの人から「おめでとう」と伝えられたのかと心配になる。この少子化の折に批判的な世論がつくづく残念である。
 
 時代は間もなく平成から令和に変わる。昭和から平成になった時、1900年代から2000年代に入った時も新しい時代に変わるのだろうと考えていた。しかし変わろうとする時代にしがみつくのではなく、転機に対しては自分の方から率先して考えも行動も新しいものにしていきたい。
 
 人生の”転機”予報としては、
 
 「全国的に、平成のち令和でしょう。ところにより昭和となるでしょう」
 
 

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