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身辺警護 まもる人たち

 
 イギリスでロシアの元スパイの男性とその娘が重体の状態で見つかった。駆けつけた警察官も重体で入院中である。この事件はかつて長野県松本市と東京都心で起きたサリン事件を思い出させた。その場にいた人たちが次々と倒れたのである。
 
 イギリス警察は基本的に銃を所持していない。相手を刺激しないためだと言われており、防犯スプレーと警棒が唯一の武器である。発砲事件などに対応するために狙撃部隊が編成されることがあるが基本的に一般の警察官は丸腰である。イギリスだけではなく、ニュージランド、アイルランド、アイスランドそしてノルウェーなどの警察も丸腰であるという。
 
 テレビ朝日系ドラマ「BG〜身辺警護人」は島崎章(演:木村拓哉)ら民間会社のボディーガードたちが体を張って警護対象者を守る。「民間」を毛嫌いする、警視庁SPの落合義明(演:江口洋介)たちとの確執もある。
 
 落合は「民間警護は役に立たない」と言うが、島崎が「武器を持たないほうが対象を安全に保てる場合もある」と返す。警察で言うとイギリスなどであるのは前述のとおりだが、民間の場合、米国発祥のパトロールボランティア「ガーディアン・エンジェルス」がある。米国で発足したのにもかかわらず、パトロールする彼らは銃などの武器を持たない。それが知られているため、声をかけられた犯罪者なども攻撃はしてこないということだ。
 
 木村拓哉、江口洋介、石田ゆり子、山口智子、萩原聖人などの面々を見ていると、かつての90年代を思い出す。海に向かって未来を誓った若い世代。彼らが今は国の中枢となって動いている世代となった。海を向いている若者を後ろから優しく見守る立場となった。世の中に存在する守る人と守られる人。そして武器を手にする人と何も持たずに戦おうとする人。危険な思想を持った人間を前に丸腰では戦えないのだろうか。
 
 21世紀の若者が丸腰で戦いに挑んでいる。アメリカの高校で乱射事件が発生したのを契機に米国内の高校生が大規模なデモ行進を行った。「何がほしいか」「銃規制だ」「いつ欲しいか」「今だ」と訴えている。米政権は銃規制に関しては20世紀の時代遅れであるが、米国の地で未来を生きようとしている若者は洗練されている。守りたいものは人によって違うが、市井の人々は常にそれを丸腰で守り抜こうとする。その姿勢にひたすら目を見張るばかりである。
 


 
 
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★ BG 身辺警護人(テレビ朝日)
★ 【フロリダ高校乱射】事件から1ヶ月、高校生らが全米で大規模デモ行進(BBC NEWS JAPAN・2018.3.15)

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