言葉のリサイクル

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「インターホンコミュニケーション恐怖症」

 
 インターホンを恐れる若者を「インターホン恐怖症」というようである。自宅に来る人は直前にスマホで連絡を取る習慣がある米国では、突然インターホンが鳴ることが恐怖でしかないということのようだ。
 
 インターホンだけではなく、そればかりか電話も恐怖に感じる人たちがいる。固定電話も携帯電話も相手が誰だか分かることの方が多いが、SNSなどのメッセージでのやりとりに慣れている若者の中には電話の通話そのものが苦手な人たちがいるのだ。
 
 つまり、なんと言って相手と交渉していいのか分からないということである。メールやメッセージであれば考えて返信ができるが、”生”での会話は難しいのだということのようだ。
 
 昨今感じるのは電話が苦手というよりも、会話そのものが苦手な若者が多いと感じることだ。主語が分かりにくかったり、語尾不明瞭であったりということ。こうしたことは若い人であれば昔から存在していた事象であったかもしれないが、スマートホンの出現で舌っ足らずの会話に拍車がかかっている気がする。
 
 コミュニケーションがうまくとれない人たちのことをインターネット上では「コミュ障」、つまりコミュニケーション障がいなどということがある。いわゆる、「空気が読めない」、何と返事していいか分からない、伝え方が分からないということである。ただ、「コミュニケーション障がい」は本来、見えない・見えにくい、聞こえない・聞こえにくい、話せない・話しにくい、などの症例をもった病態の総称であり、使い方には注意が必要である。
 
 翻訳することが可能なソフトも高度化し、そのうち通訳者などは必要なくなるのかという記事にも出会う。便利にはなるかもしれないが、どうしてもふに落ちないことがある。そもそも直接的に話したほうが速いし、愛の告白すら機械技術に頼るのかと想像するとかなり寂しいことである。
 
 堂々と話をするのは自分を守るための手段であると考えれば会話の不安はなくした方がいい。我が家にもインターホンがあり訪問者の顔の確認ができる。配達者の中には顔を荷物で隠すという行動に出る人もいるが、やっぱり一番に安心できるのは、こちらが応対した時にカメラに向かって笑顔で名乗ってくる人たちである。
 
 
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★ 若者は「インターホン恐怖症」、その理由とは(The Wall Street Journal・2017/8/28)
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