とびらを開けて
何を書こうか迷うときはとりあえず書いてみればいいのだが、なかなか書けないことがある。
以前、営業の仕事をしたとき、民家や会社のインターホンを押したりノックをしたりするのが怖かった。これを解決するにはどうしたらよいのだろう、と考えたら答えは一つしかなかった。とりあえずドアをノックすることである。それをすればそこからは逃げられない。中から人が出てきたらあとは話しかけることしかない。これも慣れてくると、それなりに会話は成立する。
新たな物事に挑むには、この扉をノックする気持ちの有無で決まる気がする。人によっては、扉がただの壁にしかならないだろう。ドアを叩き、開き、一歩を踏み込むのは勇気というよりも新鮮な気持ちである。新鮮さを失うことで、なくてもよい消費期限を自ら作るべきではないだろう。生を感じるのは消費しているからではなく、その鼓動を感じているから。
ということで、とりあえず「とっかかり」として書いてみた。本ブログも11年になった。当初から未熟なままであるが、成熟したい、新鮮な空気を取り込みたい、自分の興味が他人の興味と近づけば幸いである。
ドアをノックしたらまたドアがある。誰かの迎えを期待するのでもなく、それを次々開けていくわけであるが、時に振り向いてそのドアを閉める慎重さも必要である。人という生き物の可能性がこれまでもこれからも問われ続けていく。
この文章を、来年へのとっかかりとして保存したい。
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★ 10年の夢(本ブログ・2014/12/31)
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