日本年金機構で情報流出 不審なメールには注意を
過去に書いた経験だがもう一度。友人からメールが届いた。内容はくだらないもので笑ってやり過ごした。するともう一通その友人からメールが来ていた。立て続けに来ていたメールであり、添付ファイルを何の疑問もなく開いた。ところがそれがきっかけでパソコンはウイルス感染してしまった。ウイルス対策ソフトで復旧したが、全て修復するのに半日の時間を要した。その後、友人に何か心当たりのことは無いかと尋ねたが、「そういったことは他からきいていない」と答えられた。友人の名前をかたるとはあまりに巧妙なウイルスメール。
日本年金機構(本部:東京・杉並区高井戸西)で、メールの添付ファイルを開いたことがきっかけでパソコンがウイルス感染し、個人の年金情報が125万件流出する事件が起きた。「不審なメールの添付ファイルは開かないように」と指導がされていたようだが、残念ながら流出という結果となった。
個人情報をネット上に置くことは利便性もあるが同時に流出の危険性もある。個人情報にアクセスするためには、職員が特定の方法で閲覧が可能になるそうだが、悪意ある流出ではないために用心が必要である。個人名、生年月日、基礎年金番号や納付状況などが記録されており、本人になりすますような事案が懸念される。
一方、東京都大田区の男性職員が個人情報を不法に閲覧していたことが分かり、警視庁に個人情報保護法違反で摘発された。好意を持っていた女性の個人情報を閲覧していたという。
今年の10月から「マイナンバー制度」が導入される。年金の受給情報や税金の納付状況などを一元管理できる利便性がある反面、違法なアクセスや個人情報流出の懸念がある。
膨大な情報をパソコンで管理することが当たり前となった時代。そこに接することを業とするする人たちは特にセキュリティに対する意識を高める必要がある。通常業務の中に取り込まれるパソコン操作業務であるが、どんな仕事でもなれてくるときが緩むことがある。思考停止になる前に、「一時停止」をして左右の安全を確認する心構えが必要なのは、この時代に生きるもの全ての責務である。
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