言葉のリサイクル

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ミスタードーナツの失敗 イベント性の復活を

  
 図書館で「ドーナツ半分は単数形?複数形?」などと書いた本があった。一瞬びっくりするが、英語学習者であればそんなに難しい問題ではないだろう。「ドーナツ半分」はhalf a donutとなるので単数である。
 
 ミスタードーナツに行くとポイントカードがもらえる。ポイントをためるとグッズやドーナツに交換できる。しかしこのポイントカード「ミスドクラブカード」が今年の9月30日で終了するというのだ。
 
 ミスタードーナツ広報によると、「有効期限が1年間であったため、ポイントを使い切れないという声が多く、その点を改善するため」という。新たなサービスを検討しているとのことらしい。
 
 このポイントカードは確かに面倒である。ポイントカードを最初に始めた「ヨドバシカメラ」などのポイントカードは最終利用日から1年間ポイントが貯まる。つまり、1年以内に買い物をすれば半永久的にポイントをためることが出来る。心理的にはこの方法の方がゆっくりためて大きく交換できるので消費者にとってはありがたい。
 
 ミスタードーナツはかつて「ラッキーカード」というサービスを導入していた。300円の買い物ごとに一枚もらえるスクラッチカードには0〜5点の点数が隠れており、これを10点集めることでその時に展開しているキャンペーンの商品(プレミアムという)と交換できたのだ。
 
 カードを持って来店するお客の中には「ああ!あと1点足りない!じゃあ、あと一つ何か買おう」という展開になる人も多く、このギャンブル性が客を惹きつけた。期間を設けて「今なら10点でランチボックスをプレゼント」となることで、定期的に店に活気が出た。
 
 今度はどんな商品になるのだろうというのは楽しみであったが、そうしたイベントが無くなってしまい、店に足を運ぶ客が減ったに違いない。
 
 ドーナツなどが100円均一になる「100円セール」もかつては季節の変わり目くらいに行われるイベントであったが、今では頻繁に行われるようになり、話題性も以前ほどでは無くなってしまった。消費者の財布のひもが固くなった時期に「クリスピードーナツ」や「はらドーナツ」などの競合が現れ、それまで国内のドーナツ市場をほぼ独占していたミスドである必要がなくなってしまった。
 
 悲しいのは競合他社にドーナツを奪われたことではない。それまで街の日常に存在していたかもしれないミスドがかすんでしまったことだ。
 
 それまで競合他社がいなかったことであぐらをかいていたことは否めない。商品のてこ入れも重要であるが、ラッキーカードのようなギャンブル性、イベント性のある展開、そして他のファーストフードには無かった素朴なオールドアメリカンスタイルの店内など、なくさなくて良かったものをもう一度お願いしたい。
 
 かつて店内にはオールディーズが流れていた。ファーストフードというとハンバーガー店が多い中、ドーナツや飲茶を扱い、木目調のデザインで施された店内は日常の中の非日常を作り上げた。そんな魅力的なお店を期待したい。
 
 半分に割ったフレンチクルーラーが均一に割れず、左右どちらの半分から食べようか悩む。カスタードクリームを半分にすると中のカスタードクリームが落ちてきて手が汚れる。ハニーチュロはそのままかじりつくのが好き。甘い時間はミスタードーナツだけの特権であって欲しい。
 
 
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★ ミスドのポイントサービスが終了するワケ(東洋経済オンライン・13/7/16)
★ ミスタードーナツ(ホームページ)
 
 

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