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世田谷一家殺害事件被害者の母死去 事件の第一発見者

 2000年12月30日、東京都世田谷区上祖師谷で宮沢みきおさん(当時44)一家が殺害された事件で、妻の泰子さん(当時41)の母が82歳で亡くなった。病床では「早く逝きたい」とつぶやいていたという。10日、都内で開かれた一家の追悼集会で、泰子さんの姉(54)が明らかにした。事件は未解決のまま30日で発生から11年となる。
 
 事件当日、母親は電話に出ない泰子さんを不審に思い、隣の宮沢さん宅に訪れた。そこでは物色されたタンス、書類の散乱、階段上の踊り場で倒れていた孫娘(当時8)を思わず抱き上げたという。その後すぐに「大変だ」といって自宅に戻り、同居していた姉夫妻に話した。姉もすぐに宮沢さん宅に行こうとしたが夫に制止された。
 
 母親は警察の事情聴取以外でマスコミなどと対応することはなかった。「事件後は何もいいことがない」とこぼしていたという。2年前から体調を崩して失明していた。姉は昨年、夫を60歳で亡くした。妹家族の死、夫の死、そして母親の死と続くことになってしまった。
 
 この事件では犯人が指紋や足跡といった多くの物証を残している。殺害現場からすぐに離れずに、朝方までの長時間滞在していたことも分かっている。現在まで犯人の特定・検挙に至っていない。この事件は捜査特別報奨金制度の対象となっている。警視庁成城署では情報の提供をよびかけている。
 
 被害者は勿論、その遺族にも事件・事故の悲しみはのしかかる。第一発見者であった母親も、犯人が捕まらないまま最期を迎えることが無念だったに違いない。悲しみまで繰り返される無情な事件の歴史が断ち切られることはないのだろうか。
 
 幼い子の命にまで手をかけたこの事件の犯人は捕まらなければならない。それは犯人のためでもなければ社会正義実現のためでもない。凄惨な現場を見て、無念のまま旅立った老いた魂へのなぐさめのためである。
 
 
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★ 世田谷一家殺害:祖母逝く 家族だけに惨状語り続け(毎日新聞・11/12/25)
★ 上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件(警視庁)
 
 

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