【台風15号】名古屋の川の氾濫は実証された 早期対策を
9月20日に名古屋を襲った台風15号。名古屋市内では天白川と庄内川が氾濫するとして、名古屋市民100万人超に避難指示・勧告が出た。実際に避難所に逃れたのは数千人程度であったが、政令市でこれだけの規模の避難誘導は例があまりないであろう。
これに先だってテレビで放送されていたものがあった。東海・東南海地震が発生したとき、名古屋市に津波が襲い甚大な被害が出るというものだった。現在想定されているよりも高い津波が押し寄せ、かつ市内に流れる天白川と庄内川を津波が遡上する。その結果、河川周辺のエリアは甚大な被害が出るというものであった。
今回の台風15号でそれは証明されたと言っていい。実際に豪雨により2つの川が氾濫し、周辺域は水浸しとなった。雨による川の氾濫は徐々にその水位をすることができるが、津波となると一気に街が飲まれることになることを我々は今年の震災で知っている。早急な対策が望まれる。
東京・江東区では、東京湾での津波襲来に備え、区内にある民間企業と提携を結んだ。民間企業の持つ高いビルを周辺住民の避難場所として開放するというものだ。津波から逃れるには高い所に逃げる必要があるが、平野部ではそう簡単に避難できる場所は少ないであろう。こうした取り組みを早く進めると共に、我々もいざというときにはどこに逃げればいいのかを考えなくておく必要がある。
過去の教訓をおざなりにすれば、悲劇は何度も繰り返される。自分の人生の悲劇は一瞬にして起こりうるということを肝に銘じなくてはならない。これを怠れば、歴史にあざ笑われるだけである。
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★ 名古屋市、8万人に避難指示 退避勧告は100万人超 河川氾濫の恐れ(産経新聞・11/9/20)
★ 江東区 津波避難ビル協定締結(防災ニュース・11/9/7)