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入試ネット流出 19歳予備校生の男を逮捕「1人でやった」 偽計業務妨害容疑で京都府警

 質問サイト「Yahoo!知恵袋」に入試中の問題が流出した事件で、京都府警は仙台市内に住む予備校生の男(19)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。男は「1人でやった」と容疑を認めているという。京都府警では流出させたことにより試験の公平性が損なわれ、京都大学が調査のために業務を妨害されたと判断し、同容疑での立件に踏み切った。
 
 容疑は2月25、26に実施された数学と英語の入試時間中に、携帯電話を使って「Yahoo!知恵袋」に出題された問題を投稿。その結果、京大の入試業務を妨害した容疑。他に確認されているのは、同志社大学文学部・経済学部の英語、立教大学文学部の英語、早稲田大学文化構想学部の英語の入試。
 
 男が通う仙台市内の河合塾仙台校の関係者は「学力がありカンニングなんてしなくても受かる実力はあったはず」「真面目に出席し、ちゃんと勉強していた」などと語った。男は少なくとも早稲田大学には合格し、京大の結果待ちだったという。
 
 男は2日夜から所在不明になっており、京都府警が山形、宮城両県警の協力を得て行方を捜していた。その結果、3日正午前になってJR仙台駅近くにいたところを捜査員が発見し身柄を確保された。流出に使った携帯電話は母親名義のものだった。男が日常的に使用していたとみられる。
 
 「京大に受かりたかった」と供述している男。一連の報道を「大げさすぎる」とする向きもあるようだが、大学入試の合否は人生を大きく変える一つの要素である。それだけに多くの受験生が勉強に対して真摯に向き合ってきた。今回の”ケータイカンニング”はそうした真面目な人たちを嘲笑する行為である。
 
 現時点ではケータイの不正利用としか分からないが、例えば携帯電話による盗撮行為は毎日のように報道されている。スカートの中の盗撮行為も京都府迷惑防止条例違反となれば、懲役半年以下、または50万円以下の罰金という決して軽い罪ではない。
 
 携帯電話やネットを使った犯罪は入口が入りやすく、誰でも犯罪者になりやすい側面がある。今回のような犯罪は殺人とは罪の性質が違うものであるとはいえ、社会秩序を狂わせる善悪の根本はこうした罪に始まる。
 
 京都大学などでは今回の男の答案も採点し、不正が明らかになれば不合格の処分にするという。男が救われたのは未成年であることである。氏名が明らかにされないことでもう一度挑戦することができる。世の中には再挑戦したくてもできない人たちがいる。学校に行けるのが当たり前、予備校に通えるのが当たり前、そんな風に堂々と勘違いができるのは若いうちだけである。大人になれば現実と対峙しなくてはならないことが多くあるからだ。
 
 将来のある若者であれば、犯罪の入り口に立った時に引き返す心構えが必要である。今回の携帯電話は母親名義のものであった。もう、母親を悲しませるような行為を二度と取らないように期待したい。
 
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★ 予備校生を偽計業務妨害容疑で逮捕 入試不正(産経新聞・11/3/3)
★ 19歳予備校生逮捕 入試投稿で偽計業務妨害容疑 (日経新聞・11/3/3)
★ 入試ネット投稿:19歳の男子予備校生を逮捕 京都府警(毎日新聞・11/3/3)
 
 

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